PRIMECLUSTER Disaster Recovery Edition 説明書
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第1章 ディザスタリカバリシステムの概要> 1.2 ディザスタリカバリシステムの構成要素

1.2.2 サイト間ストレージ

メインセンタに障害が発生しバックアップセンタに切替えて業務を継続運用する場合、メインセンタとバックアップセンタ間のデータの保全が必要になります。

PRIMECLUSTER ディザスタリカバリシステムでは、ETERNUSのREC(Remote Equivalent Copy) 機能を使用してメインセンタとバックアップセンタ間のデータの同期を取ることができます。

以下にRECの構成例を示します。

[図1-5 サイト間ストレージの構成例(冗長パス構成)]

上記の構成例は、センタ間のETERNUS接続にEdge(FC-IPルータ) を使用した構成です。

Edgeでは、Fibre Channel (FC) インタフェースをIPプロトコルでやりとりすることができるため、1000Km以上離れたセンタ間でもデータの同期を取ることができます。

なお、この例はREC部分だけを示しています。サーバとETERNUSディスクアレイ装置間の接続については業務要件にあった構成で構築してください。

また、サイト間ストレージ構成は上記の構成例以外も構築することができます。サイト間ストレージ構成については、業務要件に合った構成を構築してください。

Edgeルータは1対1の接続しかサポートしていないため、パスの冗長化が必要な場合は2対のEdgeルータが必要になります。
また、Edgeルータはデータ圧縮機能を持っているので、WANの帯域幅が小さくても大量のデータを送ることができます。

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