Linkexpress 運用ガイド
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付録B 分散型システム連携の業務定義への移行

B.1 業務定義への移行

ここでは、Linkexpress for Windows NT V1.1L11相当(「マニュアル体系と読み方」の「バージョン・レベルの表記方法」参照)以前のサーバで構築した分散型システム連の運用を、Linkexpressクライアントが提供する定義環境および業務定義に移行するための手順と簡単な操作/監視方法を説明します。

当移行は分散型システム連携の運用にDB連携ウィンドを使用していた利用者の場合に必要です。

また、コマンド(lxgensv,lxstrdb等)で定義/運用している利用者に対しても、運用や監視上の利便性の面から、Linkexpressクライアントによる運用への移行を推奨します。

備考. 既存の分散型システム連携で説明する"サービス"は、Linkexpressでは"DBサービス"と表現しています。

DBサービスの移行方法を選択する

移行前の分散型システム連携の運用形態をもとに対応表を参照し、採用すべき移行形態を選択してください。

[移行前の運用形態]

(1) 業務利用(DB連携ウィンドウで定義)

DB連携ウィンドウでDBサービス定義を作成し、業務(イベント)定義と連携させる形態です。

(2) 業務利用(コマンドで定義)

コマンドでDBサービス定義を作成し、業務(イベント)定義と連携させる形態です。UNIXサーバで業務定義と連携させる場合も当形態に該当します。

(3) 業務利用せず(DB連携ウィンドウで定義)

DB連携ウィンドウでDBサービス定義を作成し、業務定義と連携させない形態です。

(4) 業務利用せず(コマンドで定義)

コマンドでDBサービス定義を作成し、業務定義と連携させない形態です。

[移行後の運用形態]

(1) 自側DB格納イベントによるDB格納

DBサービスを業務定義の新規イベントから利用します。lxstrdbコマンドによるDBサービスは当形態へ移行可能です。

DBサービスの定義環境は業務定義ウィンドウに移行します。

(2) ファイル受信待ち+自側DB格納イベントによるDB格納

DBサービスを業務定義の新規イベントから利用します。lxtrndbコマンドによるDBサービスは当形態へ移行可能です。

DBサービスの定義環境は業務定義ウィンドウに移行します。

(3) 自側ジョブ起動イベントによるDB格納

業務定義と連携している既存のDBサービスの運用形態に対する変更は行わず、DBサービスの定義環境だけDBサービス定義ユーティリティに移行します。lxstrdbコマンドを自側ジョブ起動イベントで起動している場合に該当します。

(4) ジョブ通知待ちイベントによるDB格納

業務定義と連携している既存のDBサービスの運用形態に対する変更は行わず、DBサービスの定義環境だけDBサービス定義ユーティリティに移行します。lxtrndbコマンドをジョブ通知待ちイベントと連携させている場合に該当します。

(5) コマンドによる運用

業務定義と連携していない既存のDBサービスを定義環境だけDBサービス定義ユーティリティに移行します。

DBサービス移行の対応一覧表

運用形態ごとのDBサービス移行の対応は以下のとおりです。

◎:推奨の移行手順です。

○:推奨の移行手順ではありませんが、移行作業は最小限となります。

備考. DB連携ウィンドウで表現する用語と、Linkexpressクライアントの用語には相違があります。詳細はLinkexpressクライアントとDB連携ウィンドウの用語比較表を参照してください。


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