Linkexpress 運用ガイド |
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第3章 DB連携機能 | > 3.1 データベースの格納方法のカストマイズ |
差分反映方式の格納を行う場合、入出力データに差分反映情報項目が含まれている必要があります。差分反映情報項目は入力データ定義、および出力データ定義のITEMオペランドに以下の名称で定義してください。
これらの差分反映情報項目はLinkexpressが格納処理で使用する制御情報のため、データベースには格納されません。
(差分反映情報項目一覧)
差分反映処理で使用する制御情報です。Linkexpressはデータを格納する際に、当項目の値に従い差分反映を行います。
グローバルサーバ/PRIMEFORCEのDB-EXPRESS/Dで入力データを作成した場合に付加される差分反映情報項目です。当項目の値は自システムにとって意味を持ちません。
入力データは以下の方法で作成します。いずれも、入力データに不要な制御データが含まれている場合は、Linkexpressが格納する際のデータ編集で不要な制御データを格納対象から除外するようにDBサービスを定義してください。
DB-EXPRESS/Dの差分SAM機能、PowerAIM/TJNLのジャーナル一括配付サービス(注)およびLinkexpress Replication optionで入力データが作成可能です。抽出データの形式は抽出データを作成する各製品のマニュアルを参照してください。
注) PowerAIM/TJNLから抽出したデータにはRDWや利用ジャーナル長、およびTJNLDBOP以外のシステム取得項目など、差分反映情報項目以外の制御データが付加されている場合があります。
利用者が差分反映情報項目を付加することで、差分反映用入力データを作成可能です。抽出したデータの全行に対して、利用者が差分反映情報項目を付加してください。差分反映操作項目の値を下表に示します。
注1) 先頭レコードが初期抽出の場合、2レコード以降も初期抽出のレコードとして処理されます。先頭レコードが初期抽出以外の場合、2レコード以降で初期抽出の値を持つレコードは、追加差分のレコードとして処理されます。
注2) 先頭レコードの@DBOPの値が初期抽出(0x0000)の場合、2レコード以降に追加、更新、削除の指定がされていても無視されます。
差分反映情報項目を含む入力データを定義したINTABLE定義文のITEMオペランドの例を以下に示します。
PowerAIM/TJNLのジャーナル一括配付サービスを利用する場合、@CNVNAMEはデータに含まれません。また、利用者が独自に差分反映用入力データを作成する場合もこの形式で作成してください。以下の例では差分反映項目が末尾に配置されるようにデータを作成しています。
ITEM= ((ITEM01, char(20) add null field), (@DBOP, sint expect null field)) |
第1項目 : char(20)のナル値識別用フィールドを持つ入力データ
第2項目 : 差分反映操作
DB-EXPRESS/Dで差分抽出を行った時は入力データに@CNVNAMEが含まれます。また、@DBOPは各レコードの先頭に配置されます。
ITEM= ((@DBOP, sint expect null field), (@CNVNAME, char(8) expect null field), (ITEM01, char(20) add null field)) |
第1項目 : 差分反映操作
第2項目 : 処理識別子
第3項目 : char(20)のナル値識別用フィールドを持つ入力データ
データ編集の際に差分反映情報が失われると、差分反映ができません。以下の運用は差分反映情報が失われるため避けてください。
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