Linkexpress 運用ガイド
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第2章 業務定義機能> 2.4 業務の実行方法のカストマイズ

2.4.5 応答側監視業務で使用するファイル名をワイルドカードで指定する方法

応答側監視業務でファイル送受信を行う場合、仮想ファイル名をワイルドカード指することで、相手システムから要求されたさまざまな名前のファイルに対する転送要求を1個の業務で対応することが可能です。

ワイルドカードについては「コマンドリファレンス」の「1.5 ワイルドカード指定の方法(コマンド)」を参照してください。

[業務定義の方法]

ファイル送信待ちまたはファイル受信待ちイベントのprtfileオペランドで指定する仮想ファイル名をワイルドカードで指定します。

[ジョブに送受信ファイル名を通知するには]

応答側監視業務で仮想ファイル名にワイルドカードを指定した場合、後続の自側ジョブ起動イベントのジョブパラメタにファイル名を付加することが可能です。ファイル名の通知の有無はイベント定義命令のfilentfyオペランドで行います。ジョブは、ファイル名の通知の有無に応じて以下の形式で起動されます。

(ファイル名の通知なし)

ジョブ名 -r 業務サーバ名 -i ジョブ識別番号 [ユーザ指定のジョブパラメタ]

(ファイル名の通知あり)

ジョブ名 -r 業務サーバ名 -i ジョブ識別番号 -f ファイル名 [ユーザ指定のジョブパラメタ]

[ワイルドカード指定の優先順位]

ワイルドカードを指定した業務では、一致する文字数の多い業務から優先的に相手システムからの処理要求を受け付けます。

優先度:tempfile.*>temp*>t*

また、複数の業務が同レベルのワイルドカード指定を行っている場合、業務を実行していない業務が応答処理を行います。

備考. 当機能はLinkexpress for Windows NT V1.1L20相当(「マニュアル体系と読み方」の「バージョン・レベルの表記方法」参照)以降のサーバで利用可能です。


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