Linkexpress 運用ガイド
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第2章 業務定義機能> 2.2 業務の構成

2.2.6 イベントの待ち合わせ条件

イベントの待ち合わせ条件について、以下の事柄を説明します。

[イベントの実行順序]

業務定義に定義したイベントの実行順序は、イベントの待ち合わせイベント名と待ち合わせ条件によって決まります。待ち合わせイベント名と待ち合わせ条件は、イベント定義命令の wait オペランド で指定します。

業務定義で最初に実行するイベントは、wait オペランドが指定されていないイベントです。次に実行するイベントは、最初に実行したイベントをwait オペランドで待ち合わせているイベントになります。wait オペランドは複数指定可能であり、その場合は指定したすべてのイベントがwait オペランドの待ち合わせ条件に一致しないと実行しません。

業務定義をLinkexpressクライアントの業務定義画面で作成する場合、イベント間のリンクを作成することで、待ち合わせイベント名、待ち合わせ条件は自動的に作成されます。

次の例では、イベントBはイベントAの完了を待ち合わせています。

次の例では、イベントBは、イベントAとイベントCの両方の完了を待ち合わせています。

例えば、イベントAが完了してもイベントCが完了しなければイベントBは実行しません。

[イベントのスキップ]

イベントの待ち合わせ条件に完了(end)以外を指定している場合、待ち合わせているイベントの完了状態が待ち合わせ条件と一致しないとそのイベントは実行されずスキップとなります。

次の例では、イベントBはイベントAの正常完了(normalend)、イベントCはイベントAの異常完了(abnormalend)を待ち合わせています。この場合、イベントAの実行結果によって、イベントBまたはイベントCのいずれか一方しか実行しません。実行しなかった方のイベントはスキップとなります。

待ち合わせイベント名に指定したイベントがスキップとなった場合、そのイベントを待ち合わせているイベントでは、スキップしたイベントは待ち合わせの対象から除外します。

業務定義では、さまざまな待ち合わせイベント名、待ち合わせ条件を指定できますが、矛盾した指定を行うとイベントが実行されないので注意してください。

次の例では、イベントBはイベントAの正常完了を待ち合わせています。イベントCはイベントAの異常完了とイベントBの異常完了を待ち合わせています。しかし、イベントBが実行される場合は必ずイベントAは正常完了となるため、イベントBが異常完了となってもイベントCの待ち合わせ条件は一致ぜすスキップとなります。

イベントCは、イベントAの異常完了とイベントBの異常完了を待ち合わせていますが、イベントBがスキップされると待ち合わせ対象から除外します。このため、イベントCはイベントAの異常完了のみで実行します。

これは、イベントAは正常完了、イベントBが異常完了と待ち合わせ条件に一致しないためです。

イベントA、イベントBそれぞれの異常完了で同一のイベントCを実行したい場合、上記のような定義では意図した動作となりません。

このような場合は、次に示すようにイベントCを2つに分けて定義してください。


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