Linkexpress 導入ガイド
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第6章 ネットワーク定義の設定(Linkexpressサーバ)> 6.3 通信プロトコルがSANの場合の設定方法

6.3.2 XLデータムーバの設定を行う

SolarisまたはLinuxでSANを使用する場合、下位製品であるXLデータムーバがデータの転送路として使用するディスクの初期化を行う必要があります。UNIXサーバから初期化する場合には、初期化コマンド(mftfdvini)を使用します。(注)

初期化コマンドには、UNIXサーバとUNIX/IAサーバ間で、データ転送するために使用する、共用ディスクをXLデータムーバ専用のデータ転送用ボリュームに初期化する場合に使用します。
初期化コマンドで初期化を行っていないボリュームでは、データ転送はできません。必ず実行してください。

注)グローバルサーバまたはPRIMEFORCEとUNIX/IAサーバ間でデータ転送を実施する場合は、本初期化コマンドは使用せず、グローバルサーバまたはPRIMEFORCEで初期化ユーティリティを使用してください。

[mftfdviniコマンド]

mftfdvini デバイス名 [-i 初期化情報設定ファイル名] [-f]

[初期化情報設定ファイル]

初期化情報設定ファイルとは、ディスクをデータ転送用ボリュームとして初期化する時 (mftfdviniコマンドを使用する時) に、必要となる各種情報の設定値を格納しておくファイルです。
当ファイルは必ず、/etc/mftf/ini 配下に格納してください。なお、通常使用されるファイルのファイル名は mftfdvini.conf です。

[UNIXサーバ間の設定例]

UNIXサーバ(ノード名=unix01) と UNIXサーバ(ノード名=unix02) 間でデータ転送依頼を行う場合の例

(使用する中間ディスクは、unix01サーバから見て/dev/rdsk/c1t2d3s2、unix02サーバから見て/dev/rdsk/c2t2d3s2 )

  1. unix01サーバの /etc/mftf/ini 配下の初期化情報設定ファイル(mftfdvini.conf)に以下のように初期化情報を設定する。
    <Client System>
    # unix01 -- unix02 の定義
        CLNAME=unix01         ←(1)
        <Server System>
            SVNAME=unix02       ←(2)
            PATH=/dev/rdsk/c2t2d3s2   
        </Server System>
    </Client System>
    # unix02 -- unix01 の定義
    <Client System>
        CLNAME=unix02 
        <Server System>
            SVNAME=unix01 
            PATH=/dev/rdsk/c1t2d3s2   
        </Server System>
    </Client System>

  2. unix01サーバから mftfdviniコマンド を以下のように実行して初期化する 。
    mftfdvini /dev/rdsk/c1t2d3s2   ←(3)

    定義例の(1)および(2)で示されるnameオペランドは、ネットワーク定義では以下のように対応します。

    begin
    comdef   msglvl=e
             node=unix01 ←(1)
    node     name=unix02 ←(2)
             path=appl_path
    path     name=appl_path
             req_path=1      
             ind_path=1
             appl=@_USERAPPL
             protocol=SAN
             devicename=/dev/rdsk/c1t2d3s2 ←(3)
             ・
    end

備考. XLデータムーバの設定の詳細は、XLデータムーバのマニュアルを参照してください。


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