ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -Linux-
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第11章 運用上の注意事項> 11.1 バックアップ運用/レプリケーション運用の注意事項

11.1.8 クラスタ運用でのバックアップ運用の注意事項

■SafeCLUSTERまたはPRIMECLUSTER

クラスタシステムにおけるバックアップ運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

■PRIMECLUSTER

◆PRIMECLUSTER 4.0A20以前

業務ボリューム上にファイルシステムを構築し、そのファイルシステムをクラスタのリソースに登録している場合は、以下の注意事項があります。

◆PRIMECLUSTER 4.0A30以降

業務ボリューム上にファイルシステムを構築し、そのファイルシステムをクラスタのリソースに登録している場合は、以下の手順でバックアップ/リストアを行います。

スナップショット型バックアップ/リストアの実行は、以下の手順で行います。

  1. userApplicationをMaintenance(保守)モードに移行します。

    # hvutil -m on userApplication
    #

  2. バックアップ/リストアを実行します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup Device-Name
    Device-Name swstbackup completed
    #
  3. userApplicationのMaintenance(保守)モードを停止します。

    # hvutil -m off userApplication
    #

同期型バックアップの実行は、以下の手順で行います。

  1. 同期処理を開始します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swststartsync Device-Name
    Device-Name swststartsync completed
    #
  2. 等価性維持状態を確認します。

  3. userApplicationをMaintenance(保守)モードに移行します。

    # hvutil -m on userApplication
    #
  4. バックアップを実行します。

    # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup Device-Name
    Device-Name swstbackup completed
    #
  5. userApplicationのMaintenance(保守)モードを停止します。

    # hvutil -m off userApplication
    #

11.1.8.1 userApplication停止時のバックアップとリスト

AdvancedCopy Managerが属するuserApplicationが稼動している場合、稼動ノードでのみバックアップ運用が可能です。待機ノードではバックアップ運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、バックアップ運用を行うことはできません。同様に、userApplicationが停止している場合も、環境が整っていないためにバックアップ運用を行うことはできません。

ただしuserApplicationが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、バックアップ運用を行うことができます。

以下の手順にて、userApplication停止中のバックアップ運用を行います。

  1. 両ノードでuserApplicationが停止していることを確認します。
    userApplicationを停止する方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

  2. バックアップしたいノードにtelnet等でログインします。
    論理IPアドレスは使用できません。物理IPアドレスを使用して運用するノードを直接ご利用ください。

  3. 共有ディスクを有効にします。
    共有ディスクを起動(オンライン)します。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントします。
    業務ボリュームがファイルシステムの場合、マウントします。

  4. バックアップ運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、バックアップ運用を行うことができます。
    リストア実行コマンドを使用してリストアすることもできます。

  5. 手順3で有効にした共有ディスクを全て解除します。
    マウントしたファイルシステムは、アンマウントします。
    共有ディスクを停止(オフライン)します。

  6. userApplicationを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、userApplicationを起動します。
    userApplicationの起動方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。


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