ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -AIX- |
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第4章 バックアップ運用 | > 4.8 LVMボリュームの運用 |
ボリュームグループの構成が、ボリュームグループ単位での運用条件を満たしていない場合は、物理ディスク単位で操作することによりバックアップ運用を行うことができます。
物理ディスク単位に運用する場合は、ボリュームグループとしての整合性を保つ必要があることから、ボリュームグループ内のすべての物理ディスクを同期をとって操作しなければなりません。
同期を取る必要がある物理ボリュームを確認する方法については、「デバイス情報表示コマンド(stgxfwcmdispdev)」または『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager GUI使用手引書』の「同一論理グループ内デバイス確認」を参照してください。
クラスタ構成で運用する場合、クラスタを構成する全てのサーバにおいて、ボリュームグループを構成する物理ディスクのデバイス名(/dev/(r)hdisk#)が同じであり、デバイス名が指すETERNUSのディスクも同じである必要があります。
複製元ボリュームがボリュームグループの場合、複製作成後に複製先ボリュームを使用するためには、複製先ボリュームは複製元ボリュームと同一の論理ボリューム構成かつ同一の物理ディスクサイズのボリュームグループである必要があります
業務ボリューム/バックアップボリュームを設定する際は、ボリュームグループ内のすべての物理ディスクを設定します。
例:
# /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t /dev/hdisk10 swstdevinfoset completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -t /dev/hdisk11 swstdevinfoset completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -b /dev/hdisk20 swstdevinfoset completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstdevinfoset -b /dev/hdisk21 swstdevinfoset completed # |
LVMボリュームのバックアップ運用では、業務ボリュームと同一のボリューム構成をもつバックアップボリュームを指定する必要があるため、デバイスマップファイルを作成する必要があります。
【デバイスマップファイルの例】
# 業務ボリューム名 出力先バックアップボリューム名 /dev/hdisk10 /dev/hdisk20 /dev/hdisk11 /dev/hdisk21 |
デバイスマップファイルの詳細については、「デバイスマップファイルの準備」を参照してください。
ボリュームグループ内のすべての物理ディスクを同期をとって操作します。
必要な前後処理は、バックアップの操作を行う前後にボリュームグループ単位で実施し、各物理ディスクを操作する際には、前後処理を動作させないようにします。
スナップショット型バックアップの例
(業務ボリューム/バックアップボリュームに対する前処理を行う) # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/hdisk10 -Xdvemap /acm/devmap.txt /dev/hdisk10 swstbackup completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/hdisk11 -Xdvemap /acm/devmap.txt /dev/hdisk11 swstbackup completed # (業務ボリューム/バックアップボリュームに対する後処理を行う) |
同期型バックアップの例
(バックアップボリュームに対する前処理を行う) # /opt/FJSVswsts/bin/swststartsync /dev/hdisk10 -Xdvemap /acm/devmap.txt /dev/hdisk10 swststartsync completed # /opt/FJSVswsts/bin/swststartsync /dev/hdisk11 -Xdvemap /acm/devmap.txt /dev/hdisk11 swststartsync completed (等価性維持状態後) (業務ボリュームに対する前処理を行う) # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/hdisk10 /dev/hdisk10 swstbackup completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstbackup /dev/hdisk11 /dev/hdisk11 swstbackup completed # (業務ボリューム/バックアップボリュームに対する後処理を行う) |
バックアップの前後で実施する前後処理は以下。
前処理 |
後処理 |
|
---|---|---|
業務 |
|
|
バックアップ |
|
後処理の必要はありません。 |
ボリュームグループの非活性化は、以下の手順で行います。
# /usr/sbin/varyoffvg vg02 # |
ボリュームグループ内のすべての物理ディスクを同期をとって操作します。
必要な前後処理は、リストアの操作を行う前後にボリュームグループ単位で実施し、各物理ディスクを操作する際には、前後処理を動作させないようにします。
リストアの例
(業務ボリューム/バックアップボリュームに対する前処理を行う) # /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore /dev/hdisk10 /dev/hdisk10 swstrestore completed # /opt/FJSVswsts/bin/swstrestore /dev/hdisk11 /dev/hdisk11 swstrestore completed # (業務ボリューム/バックアップボリュームに対する後処理を行う) |
リストアの前後で実施する前後処理は以下。
前処理 |
後処理 |
|
---|---|---|
バックアップ |
|
後処理の必要はありません。 |
リストア先 |
|
|
ボリュームグループの非活性化は、以下の手順で行います。
# /usr/sbin/varyoffvg vg01 # |
ボリュームグループの活性化は、以下の手順で行います。
# /usr/sbin/varyonvg vg01 # |
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