ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -Solaris-
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第11章 運用上の注意事項> 11.1 バックアップ運用/レプリケーション運用の注意事項

11.1.9 クラスタ運用でのレプリケーション運用の注意事項

■SafeCLUSTERまたはPRIMECLUSTER

クラスタシステムにおけるレプリケーション運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

■PRIMECLUSTER

◆PRIMECLUSTER 4.1A20以前

複製元ボリューム上にファイルシステムを構築し、そのファイルシステムをクラスタのリソースに登録している場合は、以下の注意事項があります。

◆PRIMECLUSTER 4.1A30以降

複製元ボリューム上にファイルシステムを構築し、そのファイルシステムをクラスタのリソースに登録している場合は、以下の注意事項があります。

スナップショット型レプリケーションの実行は、以下の手順で行います。

  1. userApplicationをMaintenance(保守)モードに移行します。

    # hvutil -m on userApplication
    #
  2. レプリケーションを実行します。

    # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake From-Volume-Name To-Volume-Name
    FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpmake completed
    #
  3. userApplicationのMaintenance(保守)モードを停止します。

    # hvutil -m off userApplication
    #

同期型レプリケーションの実行は、以下の手順で行います。

  1. 同期処理を開始します。

    # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpstartsync From-Volume-Name To-Volume-Name
    FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpstartsync completed
    #
  2. 等価性維持状態を確認します。

  3. userApplicationをMaintenance(保守)モードに移行します。

    # hvutil -m on userApplication
    #
  4. レプリケーションを実行します。

    # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpmake From-Volume-Name To-Volume-Name
    FROM=From-Volume-Name TO=To-Volume-Name swsrpmake completed
    #
  5. userApplicationのMaintenance(保守)モードを停止します。

    # hvutil -m off userApplication
    #

■VERITAS Cluster Server

クラスタシステムにおけるレプリケーション運用については、通常運用と異なる以下の注意事項があります。

11.1.9.1 クラスタサービス停止時のレプリケーショ

■SafeCLUSTERまたはPRIMECLUSTER

AdvancedCopy Managerが属するクラスタサービス(userApplication)が稼動している場合、稼動ノードでのみレプリケーション運用が可能です。待機ノードではレプリケーション運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、レプリケーション運用を行うことはできません。同様に、クラスタサービス(userApplication)が停止している場合も、環境が整っていないためにレプリケーション運用を行うことはできません。

ただしクラスタサービス(userApplication)が停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、レプリケーション運用を行うことができます。

以下の手順にて、クラスタサービス(userApplication)停止中のレプリケーション運用を行います。

  1. 両ノードでクラスタサービス(userApplication)が停止していることを確認します。
    クラスタサービス(userApplication)を停止する方法については、SafeCLUSTERまたはPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

  2. レプリケーション運用したいノードにtelnet等でログインします。
    論理IPアドレスは使用できません。物理IPアドレスを使用して運用するノードを直接ご利用ください。

  3. 共有ディスクを有効にします。
    共有ディスクを起動(オンライン)します。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントします。
    複製元/複製先ボリュームをファイルシステムとしてマウントして運用していた場合はマウントします。

  4. レプリケーション運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、レプリケーション運用を行うことができます。
    複製先ボリュームから複製元ボリュームにリストアすることもできます。

  5. 手順3で有効にした共有ディスクを全て解除します。
    マウントしたファイルシステムは、アンマウントします。
    共有ディスクを停止(オフライン)します。

  6. クラスタサービス(userApplication)を起動(オンライン)します。
    必要に応じて、クラスタサービス(userApplication)を起動します。
    クラスタサービス(userApplication)の起動方法については、SafeCLUSTERまたはPRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

■VERITAS Cluster Server

AdvancedCopy Managerが属するサービスグループが稼動している場合、稼動ノードでのみレプリケーション運用が可能です。待機ノードではレプリケーション運用を行うための環境が整っていない(必要なリソースが使用できない)ため、レプリケーション運用を行うことはできません。同様に、サービスグループが停止している場合も、環境が整っていないためにレプリケーション運用を行うことはできません。

ただしサービスグループが停止している場合に限り、一時的に必要最低限の環境を整えることで、レプリケーション運用を行うことができます。

以下の手順にて、サービスグループ停止中のレプリケーション運用を行います。

  1. 両ノードでサービスグループが停止していることを確認します。
    サービスグループを停止する方法については、VERITAS Cluster Serverのマニュアルを参照してください。

  2. レプリケーション運用したいノードにtelnet等でログインします。
    論理IPアドレスは使用できません。物理IPアドレスを使用して運用するノードを直接ご利用ください。

  3. 共有ディスクを有効にします。
    共有ディスクを起動(オンライン)します。
    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクをマウントします。
    複製元/複製先ボリュームをファイルシステムとしてマウントして運用していた場合はマウントします。

  4. レプリケーション運用を実施します。
    クラスタ運用の通常時と同様、レプリケーション運用を行うことができます。
    複製先ボリュームから複製元ボリュームにリストアすることもできます。

  5. 手順3で有効にした共有ディスクを全て解除します。
    マウントしたファイルシステムは、アンマウントします。
    共有ディスクを停止(オフライン)します。

  6. サービスグループを起動(オンライン)します。
    必要に応じて、サービスグループを起動します。
    サービスグループの起動方法については、VERITAS Cluster Serverのマニュアルを参照してください。


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