ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.1 -Solaris-
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第6章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用

6.1 概要

Suspend/Resume機とは、ECによる等価性維持状態を一時中断(Suspend)/再開(Resume)する機能です。当機能を使用し、一時中断状態からの差分コピーを行うことによって、より高速な同期型バックアップ運用が可能です。

AdvancedCopy Managerのバックアップ機能は、スナップショット型高速バックアップと同期型高速バックアップの2つの方式があります。スナップショット型高速バックアップでは、OPCを利用し、同期型高速バックアップではECを利用してバックアップを行います。Suspend/Resume機能は、ECを利用する同期型高速バックアップの一つです。

通常の同期型高速バックアップでは、同期処理開始コマンドでECによるコピーを開始し、コピー完了後に等価状態を保持します。その後、バックアップ実行コマンドを実行してECを解除することでバックアップを行います。

Suspend/Resume機能を使用した同期型高速バックアップでは、サスペンド指定をしてバックアップ実行コマンドを実行すると、ECを一時停止してバックアップ完了となりますが、ECセションは保持されます。次回の同期処理開始コマンドによるEC再開時は、一時停止以降に更新されたデータのみをコピーするので、バックアップ準備時間の短縮を図ることが可能となります。

通常の同期型高速バックアップとSuspend/Resume機能を使用した同期型高速バックアップの比較を以下に示します。

[図 6.1 通常の同期型高速バックアップとSuspend/Resume機能を使用した同期型高速バックアップの比較]


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