Symfoware Active DB Guard 運用ガイド |
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第4章 異常時の運用 | > 4.11 複写先システムのRDBシステムファイルの異常 |
バックアップセンタ運用中に、複写先システムのテンポラリログファイルに入出力障害が発生した場合のActive DB Guardのリカバリ方法について説明します。
以下に、複写先システムでのテンポラリログファイルのリカバリ方法とバックアップセンタ運用のリカバリの関係を示します。
テンポラリログファイルのリカバリ方法 |
バックアップセンタ運用の資源のリカバリ |
バックアップセンタ運用の対象データベースのリカバリ |
---|---|---|
Symfoware Server運用中 |
不要 |
不要 |
Symfoware Serverを正常停止 |
RLPの再登録(注) |
|
Symfoware Serverを強制停止 |
RLPの再作成 |
注)ログ管理ファイルをリカバリ対象のボリュームに配置している場合
テンポラリログファイルの閉塞状態から、Symfoware Serverを正常停止した場合は、複写先システムのデータベースがロールバック不可閉塞となることがありますが、Symfoware Serverのメディアリカバリ機能を使用して異常が発生した直前の状態にリカバリすることで、リカバリ可能です。
ただし、ログ管理ファイルをリカバリ対象のボリュームに配置している場合には、ログ管理ファイルをリカバリした後に、すべてのRLP(スケーラブルログ運用を行っている場合には、該当ロググループに定義されていたRLP)を再登録する場合があります。
ログ管理ファイルを再作成した場合のRLPの登録については“ログ管理ファイルのリカバリ(Symfoware Server停止中)”を参照してください。
テンポラリログファイルの閉塞状態から、Symfoware Serverを正常終了できない場合は、Symfoware Serverを強制停止します。
Symfoware Serverを強制停止した場合、かつアーカイブログ運用を行っている場合は、Symfoware/RDBの資源をリカバリした後に、RLPの再作成が必要です。
ただし、複写先システムのデータベースは全件複写によりリカバリするため、Symfoware Serverのリカバリ手順であるデータベースのリカバリは不要です。
なお、複写元システムの利用者業務の停止が可能な時間で、RLPの再作成を行います。
操作の流れを以下に示します。
操作の手順
複写元システム
rdbbcofflineコマンドを実行し、障害が発生したロググループに属するすべてのRLPを終了オフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m term |
利用者業務を停止します。
RLPを再作成します。
rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをログ取得モードのオンラインにします。
$ rdbbconline -p RLP名 -m capture |
利用者業務を再開します。
複写先システム
テンポラリログファイルのアクセスエラーが発生した場合、メッセージを出力して、テンポラリログファイルを閉塞します。
rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドの実行を停止します。
rdbbcofflineコマンドを実行し、障害が発生したロググループに属するすべてのRLPを終了オフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m term |
Symfoware Serverを強制停止します。
データベース以外のSymfoware/RDBの資源をリカバリします。
RLPの再作成を行います。
rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをログ反映モードのオンラインにします。
$ rdbbconline -p RLP名 -m reflect |
rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行し、RERUNログの抽出と反映を再開します。
$ rdbbcext -p RLP名 |
$ rdbbcref -p RLP名 -a
スケ−ラブルログ運用を行っている場合は、メッセージによりリカバリすべきテンポラリログファイルのロググループを特定します。
Symfoware Serverの強制停止については“Symfoware Server RDB運用ガイド”および“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
Symfoware/RDBの資源のリカバリについては“Symfoware Server RDB運用ガイド”を参照してください。
RLPの再作成については“RLPの再作成”を参照してください。
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