Symfoware Active DB Guard 運用ガイド |
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第4章 異常時の運用 | > 4.5 複写元システムのRDBシステムファイルの異常 |
バックアップセンタ運用中に、複写元システムのテンポラリログファイルに入出力障害が発生した場合のバックアップセンタ運用の資源のリカバリ方法について説明します。
テンポラリログファイルのリカバリ方法によっては、複写元システムおよび複写先システムのバックアップセンタ運用の資源をリカバリする必要があります。
以下に、テンポラリログファイルのリカバリ方法とバックアップセンタ運用の資源とリカバリの関係を示します。
テンポラリログファイルのリカバリ方法 |
複写元システムでのバックアップセンタ運用の資源のリカバリ |
複写先システムでのバックアップセンタ運用の資源のリカバリ |
---|---|---|
Symfoware Server運用中 |
不要 |
複写元システムでロールバック不可閉塞となったデータベースがあった場合、その資源に関して複写先システムのデータベースのリカバリが必要 |
Symfoware Serverを正常停止 |
RLP の再登録(注) |
|
Symfoware Serverを強制停止 |
RLP の再作成 |
注)ログ管理ファイルをリカバリ対象のボリュームに配置している場合
Symfoware Server運用中にテンポラリログファイルをリカバリした場合には、複写元システムのデータベースがロールバック不可閉塞となる場合があります。
また、この複写元システムのデータベースがバックアップセンタ運用の対象となっている場合、複写先システムのデータベースもリカバリする必要があります。
複写元システムのデータベースのリカバリの詳細については“複写元システムのデータベースの異常”を参照してください。
テンポラリログファイルの閉塞状態から、Symfoware Serverを正常停止した場合は、複写元システムのデータベースがロールバック不可閉塞となる場合があります。
また、ログ管理ファイルを再作成する場合があるため、バックアップセンタ運用の 資源のリカバリは以下が対象です。
ログ管理ファイルをリカバリ対象のボリュームに配置している場合、BC ログ管理ファイルへのRLP 再登録が必要です。
ロールバック不可閉塞になったデータベースのリカバリ操作の流れを以下に示します。
操作の手順
複写元システム
1.利用者業務中にテンポラリログファイルのアクセスエラーが発生した場合、メッセージを出力して、テンポラリログファイルを閉塞します。
スケ-ラブルログ運用を行っている場合は、メッセージによりリカバリすべきテンポラリログファイルのロググループを特定します。
2.Symfoware Serverのrdbcninfコマンドを実行し、トランザクションの状態(Tran)の“TINH”が無くなるまで待ちます。
3.Symfoware Serverのrdbstopコマンドを実行し、Symfoware Serverを停止します。
4.Symfoware RDBの資源のリカバリを行います。
障害ボリュームの交換
ログ管理ファイルの再作成
アーカイブログファイルの再登録
テンポラリログファイルの再作成
5.rdbbcrlpコマンドを実行してログ管理ファイルを再作成した場合は、BC ログ管理ファイルに RLP を再登録します 。
$ rdbbcrlp -A -p RLP名 -S 自側送信用RLMのローデバイス名
6.rdbbcrlpコマンドを実行して、RLP が正常に登録されたことを確認します。
$ rdbbcrlp -V -D
7.Symfoware Serverのrdbstartコマンドを実行して、Symfoware Serverを起動します。
8.データベースをリカバリします。
9.rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
10.ロールバック不可閉塞となった資源を全件複写してリカバリします。
複写先システム
1.rdbinhコマンドを実行して、複写元システムでリカバリした資源を閉塞させます。その後、rdbbcrefコマンドの反映処理で、複写元システムでリカバリした資源の残存しているRERUNログを破棄します。
$ rdbbcref -p RLP名 -a -f inh
2.rdbbcofflineコマンドを実行し、RLPを切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
10.ロールバック不可閉塞となった資源を全件複写でリカバリします。
テンポラリログファイルのリカバリについては“Symfoware Server RDB運用ガイド”または“Symfoware Server クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。
Symfoware Serverのrdbcninfコマンドおよびrdbstopコマンド、rdbstartコマンドの詳細については“Symfoware Serverコマンドリファレンス”を参照してください。
複写元システムのデータベースのリカバリの詳細については“データベースのリカバリ方法”を参照してください。
テンポラリログファイルの閉塞状態から、Symfoware Serverを強制停止した場合のリカバリ方法を説明します。
Symfoware Serverを強制停止した場合には、複写元システムのSymfoware/RDBの資源をリカバリした後に、RLPを再作成する必要があります。
複写元システムの利用者業務の停止が可能な時間に、RLPを再作成します。
テンポラリログファイルの閉塞状態から、Symfoware Serverを強制停止した場合のリカバリ操作の流れを以下に示します。
操作の手順
複写元システム
利用者業務中にテンポラリログファイルのアクセスエラーが発生した場合、メッセージを出力して、テンポラリログファイルを閉塞します。
スケ-ラブルログ運用を行っている場合は、メッセージによりリカバリすべきテンポラリログファイルのロググループを特定します。
Symfoware Serverのrdbstopコマンドを実行し、Symfoware Serverを強制停止します。
Symfoware RDBの資源のリカバリを行います。
利用者業務を再開します。
利用者業務を停止します。
RLPを再作成します。
rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをログ取得モードのオンラインにします。
$ rdbbconline -p RLP名 -m capture |
利用者業務を再開します。
複写先システム
rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドの実行を停止します。
rdbbcofflineコマンドを実行し、障害が発生したロググループに属するすべてのRLPを終了オフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m term |
RLPを再作成します。
rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをログ反映モードのオンラインにします。
$ rdbbconline -p RLP名 -m reflect |
rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行し、RERUNログの抽出と反映を再開します。
$ rdbbcext -p RLP名 |
$ rdbbcref -p RLP名 -a |
Symfoware Serverの強制停止については"Symfoware Server RDB運用ガイド"または"Symfoware Server コマンドリファレンス"を参照してください。
Symfoware/RDBの資源のリカバリについては"Symfoware Server RDB運用ガイド"を参照してください。
RLPの再作成については"RLPの再作成"を参照してください。
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