Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド Web利用状況管理編 - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2 |
目次
索引
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第3部 導入(応用編) | > 第9章 Webマーケティングする |
利用状況分析機能では、以下の方法により分析することができます。
利用状況分析画面による分析は、[Webサイト管理]画面の[利用状況分析]ボタンを押下し、[利用状況分析]画面を起動することで利用できます。この[利用状況分析]画面による分析では、対話形式で分析を行うことができます。
利用状況分析画面による分析は、Webサイトの利用状況を詳細に分析したい場合に使用します。
定常レポートによる分析は、[Webサイト管理]画面の[利用状況レポート]ボタンを押下し、利用状況分析用のレポート種別を選択することで利用できます。この定常レポートによる分析では、分析でよく使用するレポートを登録したり、分析レポートを印刷することができるため、月報や週報などの定期的に分析する必要がある場合や、分析結果を保存しておきたい場合に使用すると効果的です。
利用状況分析機能では、以下の2種類のサーバとWebサイトグループ(分析対象サーバ種別)での稼動状況の分析結果を表示します。
分析結果の種類(分析データ種別)には、以下の9種類があります。Webサーバでは9種類すべて、Proxyサーバでは6種類について、表示することができます。
利用状況分析機能では、上記の分析データ種別ごとに、さまざまな分析観点(URL別、クライアント別など)からの編集結果をグラフと表に表示します。
トラフィック状況の分析やその他のトラフィック量(トラフィック量の合計、成功リクエストトラフィック量の合計など)を表示する各分析ページでトラフィック量は、キロバイト(KB)単位で表示されます。
1000バイト未満かつ1バイト以上の場合、1キロバイトとして表示されます。
レスポンス分析は、以下の部分に関して他の分析ページとは異なります。
レスポンス分析は、SQC拡張ログ採取によってSQC拡張ログファイルに蓄積されたデータをもとにデータの分析を行います。SQC拡張ログ採取を行っていない場合、このデータの分析を実行しても、データの分析結果は得られません。
レスポンス分析ページで表示される値は、以下の3つです。
表には、平均時間の長い順(平均レスポンスの遅い順)にランク付けして表示されます。
以下の表に、表示単位とけた数などを示します。
項目 |
意味 |
---|---|
数値の単位 |
秒 |
けた数 |
整数4けたと小数点以下2けた(小数点第3位を切り上げ) |
表示する範囲 |
0.01秒〜3,599.99秒 (1時間未満) (10ms未満の場合、0.01秒 と表示) |
表示範囲を超えた値の場合 |
1時間以上と表示 |
1時間(3600.00秒)以上の場合、表示上は「1時間以上」となりますが、平均値は実際の値を使用します。
[利用状況分析]画面におけるレスポンス分析ページでのグラフ表示は、他の分析ページと異なり、表の中から選択された1行(1つのURLまたはクライアント)についてだけ、平均・最大・最小がグラフ化されます。デフォルトでは、平均時間がTop1(表の1行目)のURLまたはクライアントだけに対するグラフが表示されています。マウスで表の行を選択すると、選択された行に対するグラフに切り替えることができます。
分析ページの分析情報部分(グラフ上部)には、分析種類名の下にグラフ表示対象名として、表から選択された名称(URL名またはクライアント名)が表示されます。
この操作方法は、後述する「11.2.6 分析ページの操作」の「ドリルダウン分析を実行する」と同様ですが、レスポンス分析の場合、ドリルダウン分析の実行は行われないので、注意してください。
分析データ種別で「セッション状況」および「リクエスト状況」を指定することにより、URL別などの様々な観点で、セッション状況やリクエスト状況などの期間毎の推移を分析することができます。
期間毎の推移を分析することにより、以下のような分析を行うことができます。
分析時には、前期間の値や平均値も合わせて表示することができるため、利用状況の推移の比較分析を簡単に行うことができます。
顧客の動向を分析するために、利用者を特定した分析を行うことができます。
利用者は、以下の方法で特定することができます。
Webサーバで認証を行っている場合には、その認証ユーザ名をキーに分析することができます。
Webサーバで認証した利用者名で利用者を特定した分析を行う手順を以下に示します。
WebサーバでCGIを利用して認証を行っている場合には、Webサーバのログには認証ユーザに関する情報は出力されません。CGIで認証したユーザ名をCookieに設定することで、利用者を特定した分析を行うことができます。
また、CGIでの認証は行っていない場合でも、Webサービスの各ページでユーザを特定できる識別名をCookieに設定することで、利用者を特定した分析を行うことができます。
Cookieに設定したIDで利用者を特定した分析を行う手順を以下に示します。
情報公開サービスなどWebサーバでの認証を行わず、Cookieによる情報設定も行わない場合には、クライアントホストで利用者を特定することができます。
クライアントホストでの利用者の特定は、クライアントのIPアドレスおよびホスト名で行うことができます。
クライアントホストで利用者を特定した分析を行う手順を以下に示します。
利用者を特定した分析を行うには、分析対象とするWebサービスの利用時に、確実に認証またはCookieの設定が行われるようにコンテンツを作成する必要があります。認証およびCookieの設定がされない状態で、Webサービス内のページに直接アクセスされた場合には、利用者を特定した分析は行うことができません。
Cookieに設定したIDで利用者を特定した分析を行う場合、利用者がブラウザの設定でCookieの使用を禁止している場合には、利用者を特定した分析を行うことはできません。この場合には、クライアントホストで利用者を特定した分析を行うことになります。
クライアントホストで利用者を特定した分析では、以下の場合には、異なる利用者でも同じクライアントホストとして扱われることがありますので注意してください。
利用状況分析機能のCSV出力を利用した分析について説明します。
Systemwalker Service Quality Coordinatorには、Webサイトの利用状況を分析する方法として、以下の2つの分析方法があります。
分析画面による分析では、Webブラウザを利用して分析することができ、Systemwalker Service Quality Coordinatorが標準的に提供する分析観点での分析を行うことができます。
CSV出力を利用した分析では、Systemwalker Service Quality Coordinatorの利用状況DBのデータをデータ種別に応じてCSV形式でファイルへ出力された情報を使用して、観点を追加した分析や他の情報と合わせた分析などの独自の分析を行うことができます。
また、分析画面による分析では、分析結果として最大300行までが表示されますが、CSV出力を利用した分析を行うことで、全件についての分析を行うことができます。
Webサーバ上の情報と基幹システム上のデータとの統合分析について説明します。
Systemwalker Service Quality Coordinatorは、Webサーバのログを使用してWebサイトの利用状況を分析し、Webサイトをビジネスに活用するための機能を提供しますが、Systemwalker Service Quality Coordinatorが出力する情報と基幹システム上の販売データや顧客データなどを統合的に分析することにより、以下のような分析が可能となります。
上記の分析例のように、Webサーバの情報だけでは分析できなかったことが、基幹システム上のデータとの統合分析を行うことで分析できるようになり、Webサイトをビジネスでより活用することができるようになります。
なお、Systemwalker Service Quality CoordinatorはWebサーバのログ情報を収集し、基幹システム上のデータとの統合分析は、データマイニングなどの高度な分析機能を持つ「Symfoware e-Business Intelligence Suite」などの製品を利用して行います。
基幹システム上のデータとの統合分析を行う方法について説明します。
DatabaseMode = both |
![]() |
※ < >はディレクトリです。
(*1) サーバディレクトリは、利用状況DB環境定義ファイルの分析対象サーバ定義ブロックのSymbolで指定した名前で作成されます。
(*2) CSV形式ログファイル名の変数は以下のとおりです。年月日は、利用状況DBの切り替え(作成)が行われた時点の日付になります。
yyyy | 西暦年(1980〜) |
mm | 月(01〜12) |
dd | 日(01〜31) |
nnn | 通番(001〜999) |
CSV形式ログファイルの形式については、「15.2.6 CSV形式ログファイル」を参照してください。
顧客がページにアクセスした際のレスポンスに着目した分析を行う方法について説明します。
レスポンスに着目して分析することにより、以下のような情報を把握することができ、Webサイトの運用に活用していくことができます。
レスポンス状況の分析は、SQC拡張ログを使用して行います。
SQC拡張ログ採取は、Webサービスの構成機能(Webサーバなど)で採取されていないデータを採取して蓄積する機能です。
SQC拡張ログ採取により蓄積されたデータは、「SQC拡張ログ」と呼びます。以下のSQC拡張ログを採取・蓄積することができます。
レスポンスログは、Webページ利用者の視点でCGIプログラムのレスポンス時間のデータを採取し、蓄積されるログです。
Webページ利用者がCGIプログラム呼び出しを伴うサービスを実行し、CGIプログラムからの結果を受け取るまでにかかった時間をレスポンス時間としてログに蓄積します。
例えば、検索を行うWebページの場合、検索実行開始時から検索結果を表示するまでにかかった時間がレスポンス時間となります。
レスポンスログは以下の3つの機能により採取・蓄積されます。
Webブラウザ上で動作するJavaTMアプレット(ResLog1.class)です。Webページ利用者がWebページを参照し、CGIプログラム呼び出しを伴うサービスを実行することで起動され、サービスを実行した時点のデータを採取します。
なお、この機能が動作するには、あらかじめ、Webページに設定が必要です。
Webブラウザ上で動作するJavaTMアプレット(ResLog2.class)です。Webページ利用者がCGIプログラム呼び出しを伴うサービスの結果を受け取ることで起動され、結果を受け取った時点のデータを採取し、データ採取機能1のデータとあわせてレスポンス時間を計算してデータ蓄積機能へ送信します。
なお、この機能が動作するには、あらかじめ、Webページに設定が必要です。
Webサーバ(インストールマシン)上で動作するCGIプログラム(reslog.cgi)です。データ蓄積機能は、データ採取機能2が起動されることにより自動的に起動されます。データ採取機能2から送信されたデータをSQC拡張ログファイルへ蓄積します。
レスポンスログを採取するための設定方法を説明します。
あらかじめ、データ蓄積機能のCGIプログラム(reslog.cgi)が実行できるようにWebサーバへ登録しておく必要があります。登録の詳細は「4.1 Webサーバの環境設定」を参照してください。
データ採取機能では、JavaTMアプレット(ResLog1.class、ResLog2.class)を使用しています。JavaTMアプレットについては、「3.2 環境設定の流れ」を参照してください。
ログ採取する以下の各WebページのHTML文書にログ採取のためのJavaTMアプレットを取り込みます。以下の関連する2つのWebページは必ず両方とも編集する必要があります。
サービスのCGIプログラムを呼び出すWebページ。
例えば、キーワードを与えて検索するWebページなど。
CGIプログラムからの結果に応答(結果表示)するWebページ。
例えば、検索結果を表示するWebページなど。
データ採取機能1のJavaTMアプレット(ResLog1.class)を、サービスを呼び出すWebページのHTML文書に取り込みます。
以下は、HTML文書のサンプルです。サンプル中のCODEBASEのURLは、「4.1 Webサーバの環境設定」の設定例のとおり、インストールディレクトリ下のディレクトリwwwの物理パスがエイリアス「SQC」で登録されているものとして記述しています。
以下の例は、検索のボタンが押下されたのを契機にデータ採取機能1のJavaTMアプレット(ResLog1.class)を、呼び出している例です。
<!-- --> <!-- レスポンスログ採取ページ サンプル(その1) --> <!-- --> <HTML> <HEAD> <TITLE> 検索サービスページ(サンプル)</TITLE> </HEAD> <BODY BGCOLOR=WHITE> <!-- ************ Systemwalker SQC (begin) ****************** --> <APPLET NAME="ResLog1" CODEBASE="/SQC/classes" CODE="ResLog1.class" ARCHIVE="reslog.jar" WIDTH=1 HEIGHT=1> </APPLET> <!-- ************ Systemwalker SQC (end) ******************** --> <CENTER><FONT COLOR=GREEN> 検索サービスページ(サンプル) </FONT></CENTER> <BR><BR> <FONT SIZE=5 COLOR=BLUE> 検索サービス </FONT> <HR> <FORM METHOD="post" ACTION="/cgi-bin/search.cgi"> 検索キー <INPUT TYPE="text" NAME="key1" SIZE="25"> <BR><BR> <INPUT TYPE="reset" VALUE="リセット"> <INPUT TYPE="submit" VALUE="検索" onClick="document.ResLog1.run()"> </FORM> <HR> <FONT COLOR=RED> ご注意 </FONT> <P> 本サイトでは検索サービスの応答状況の記録および集計を実施しておりますが、集計結果は検索サービス向上のための参考に使用するものであり、利用者のプライバシーを侵害することはありません。 </P> </BODY> </HTML> |
[サンプルの説明]
内容 |
説明 |
---|---|
青文字部分 |
データ採取機能1を取り込むための記述 |
CODEBASEに指定するパス |
本製品のJavaTMクラスファイルの格納ディレクトリのURL |
なお、上記のサンプルは、インストール後、以下に格納されています。
<インストールディレクトリ>\sample\search_request_jp.html |
/opt/FJSVssqc/sample/search_request_jp.html |
データ採取機能2のJavaTMアプレット(ResLog2.class)を、結果応答するWebページのHTML文書に取り込みます。
以下は、HTML文書のサンプルです。サンプル中のCODEBASEのURLは、「4.1 Webサーバの環境設定」の設定例のとおり、インストールディレクトリ下のディレクトリwwwの物理パスがエイリアス「SQC」で登録されているものとして記述しています。
<!-- --> <!-- レスポンスログ採取ページ サンプル(その2) --> <!-- --> <HTML> <HEAD> <TITLE> 検索サービスページ(サンプル)</TITLE> </HEAD> <BODY BGCOLOR=WHITE> <!-- ************ Systemwalker SQC (begin) ****************** --> <APPLET CODEBASE="/SQC/classes" CODE="ResLog2.class" ARCHIVE="reslog.jar" WIDTH=1 HEIGHT=1> <PARAM NAME=url VALUE="/SQC/cgi-bin/reslog.cgi"> </APPLET> <!-- ************ Systemwalker SQC (end) ******************** --> <CENTER><FONT COLOR=GREEN> 検索サービスページ(サンプル)</FONT></CENTER> <BR><BR> <FONT SIZE=5 COLOR=BLUE> 検索サービス</FONT> <HR> <P> 検索結果... </P> </BODY> </HTML> |
[サンプルの説明]
内容 |
説明 |
---|---|
青文字部分 |
データ採取機能2を取り込むための記述 |
CODEBASEに指定するパス |
次のディレクトリに対応するURL インストールディレクトリ\www\classes |
VALUEに指定するパス |
次のファイルに対応するURL インストールディレクトリ\www\cgi-bin\reslog.cgi |
なお、上記のサンプルは、インストール後、以下に格納されています。
<インストールディレクトリ>\sample\search_result_jp.html |
内容 |
説明 |
---|---|
青文字部分 |
データ採取機能2を取り込むための記述 |
CODEBASEに指定するパス |
次のディレクトリに対応するURL /opt/FJSVssqc/www/classes |
VALUEに指定するパス |
次のファイルに対応するURL /opt/FJSVssqc/www/cgi-bin/reslog.cgi |
なお、上記のサンプルは、インストール後、以下に格納されています。
/opt/FJSVssqc/sample/search_result_jp.html |
サービスを呼び出すWebページでのAPPLETタグ中のCODEBASEと、結果応答するWebページでのAPPLETタグ中のCODEBASEには、完全に同じ文字列でURLを指定してください。完全に同じ文字列でない場合、例えば、一方を相対パスでもう一方を絶対パスで指定した場合、レスポンスログを採取できないので、注意してください。
このログ採取のための設定をしたWebページを利用すると、以下のようにログ採取が行われます。
対象 |
動作内容 |
---|---|
Web利用者: |
WebページのURLをWebブラウザで参照します。 ↓ |
Web利用者: |
CGIプログラム呼び出しを伴うサービス(例えば、検索を実行するなど)を実行します。 ↓ |
Web利用者: |
CGIプログラムから結果を受け取ります。 ↓ |
内部: |
レスポンスログが採取・蓄積されます。 ↓ |
内部: |
利用状況DB登録エンジンによって利用状況DBへ登録されます。 ↓ |
分析者: |
分析画面で分析実行・表示させることができます。 対応する分析は、URL別レスポンス分析とクライアント別レスポンス分析です。 |
Webページの編集に誤りがあると、レスポンスログが採取されません。Webページのサービス提供にあたっては、事前にテストを実施し、実際にレスポンスログが採取されることを確認してください。
レスポンスログの採取を停止するには、ログ採取のためにWebページのHTML文書に追加した記述を削除します。削除は、「サービスを呼び出すWebページ」、「結果応答するWebページ」の対で行ってください。
削除部分は、「9.1.6.2.2 ログ採取のための設定をする」の各HTML文書サンプルの青文字部分です。削除すると、以降このWebページを参照し、サービスを呼び出してもレスポンスログの採取・蓄積は行われません。
レスポンスログは、データ採取機能2から送信された1つのデータに対応して1つ、テキスト1行でSQC拡張ログファイルに蓄積されます。
1行の形式は、以下のとおりです。フィールドの区切りは半角空白1文字です。
1Date 2Type 3Version 4HostName 5Path 6Reserve 7KeyData
No. |
フィールド |
説明 |
---|---|---|
1 |
Date |
ログを蓄積した時刻。インストールマシン上のローカル時刻で、形式は以下のとおり。青文字箇所は可変。 [dd/mon/yyyy:hh:mm:ss SHHMM] 各フィールドの意味は、以下のとおり。 |
2 |
Type |
データのタイプ(ログ種別を示すコード) レスポンスログは、"2" |
3 |
Version |
ログ形式のバージョンレベル レスポンスログでは、現在"1"だけ |
4 |
HostName |
ブラウザが動作している(Webページ利用者の)ホスト名またはIPアドレス |
5 |
Path |
WebページのHTML文書のパス |
6 |
Reserve |
リザーブ 現在常に"0" |
7 |
KeyData |
レスポンス時間。単位はミリ秒。 |
ファイル名・容量見積り・SQC拡張ログファイルの切り替えについては、次項の「9.1.6.3 SQC拡張ログファイル」を参照してください。
SQC拡張ログファイルについて説明します。
SQC拡張ログファイルはSQC拡張ログ採取によってSQC拡張ログの蓄積時に自動作成されます。
SQC拡張ログファイルは、以下のディレクトリ下に格納されます。
SQC拡張ログファイルの格納ディレクトリ
<インストールディレクトリ(可変)>\extend-log\ |
/var/opt/FJSVssqc/extend-log/ |
SQC拡張ログファイル名は、以下の形式で、SQC拡張ログファイル切り替えごとに新しく作成されます。青文字箇所は、可変です。
logyyyymmdd_nn
[可変箇所の説明]
記号 |
意味 |
---|---|
yyyy |
作成日の西暦年(1970〜) |
mm |
作成日の月(01〜12) |
dd |
作成日の日(01〜31) |
nn |
作成日の中でのSQC拡張ログファイルの通番(01〜99) |
1日あたりの容量の見積り式は、以下のとおりです。青文字箇所は、可変です。
(1日あたりの容量) =(50+A+B)×C
記号 |
意味 |
---|---|
A |
ブラウザが動作している(Webページ利用者の)ホスト名またはIPアドレスの平均バイト数 |
B |
WebページのHTML文書のパスの平均バイト数 |
C |
WebページのHTML文書に対する1日の平均アクセス数 |
SQC拡張ログ採取は、SQC拡張ログファイルのバックアップなどの作業を簡単にするため、一定期間ごとに新しいSQC拡張ログファイル(「9.1.6.3.1 ファイル名」に記述したファイル名:logyyyymmdd_nn)を作成し、SQC拡張ログの蓄積先を新しいログファイルの方へ変更します。これを「SQC拡張ログファイルの切り替え」と呼びます。
SQC拡張ログファイルの切り替えは、拡張ログ環境定義ファイル「ExtendLogConfig」の設定内容に従って行われます。
拡張ログ環境定義ファイルの設定方法については、次項の「9.1.6.4 拡張ログ環境定義ファイルの設定」を参照してください。
「拡張ログ環境定義ファイル」とは、SQC拡張ログの蓄積方法を定義したファイルです。
SQC拡張ログを採取する場合、事前に拡張ログ環境定義ファイルを設定しておく必要があります。
なお、SQC拡張ログを採取しない場合、設定の必要はありません。
拡張ログ環境定義ファイルは、テキストファイルです。ファイルの作成や編集は、メモ帳などのテキストエディタを使用してください。ファイルのパスは、以下のとおりです。
<インストールディレクトリ(可変)>\control\ExtendLogConfig |
/etc/opt/FJSVssqc/ExtendLogConfig |
インストール時には、拡張ログ環境定義ファイルのサンプルを用意しているので、サンプルを編集すると便利です。拡張ログ環境定義ファイルのサンプルは、以下に格納されています。
<インストールディレクトリ>\sample\ExtendLogConfig |
/opt/FJSVssqc/sample/ExtendLogConfig |
文字コードは、以下のとおりです。
シフトJIS |
日本語EUC |
拡張ログ環境定義ファイルの定義例を以下に示します。
拡張ログ環境定義ファイルの設定方法の詳細については、「15.2.2 拡張ログ環境定義ファイル」を参照してください。
01/Jan/2001:00:00:00 +0900 [Log] LogfileInterval = week(sun) 01/Jan/2001:00:00:00 +0900 |
LogfileIntervalには、拡張ログファイルの切り替え単位を定義します。選択肢の意味は、以下のとおりです。
<選択肢> |
<意味> |
---|---|
day |
1日単位 |
week(...) |
1週間単位 |
month(...) |
ひと月単位 |
week の場合、括弧内に1週間の起点を以下の値で指定します。
<選択肢> |
<意味> |
---|---|
sun |
日曜日 |
mon |
月曜日 |
tue |
火曜日 |
wed |
水曜日 |
thu |
木曜日 |
fri |
金曜日 |
sat |
土曜日 |
month の場合、括弧内にひと月の起点を以下の値で指定します。ただし、指定日が存在しない月では、月の最終日になります。
<選択肢> |
<意味> |
---|---|
1 〜 31の整数 |
日にち |
SQC拡張ログを採取するWebページのサービス提供にあたっては、事前にテストを実施し、実際にSQC拡張ログが採取されることを確認してください。
採取されたSQC拡張ログを使用して、レスポンス状況を分析するには、利用状況DB環境定義ファイルへの定義が必要です。
利用状況DB環境定義ファイルに、SQC拡張ログ用の分析対象ログ定義ブロックを定義します。
定義例を以下に示します。
[Server] Symbol = PUBLIC <-- 省略 --> [Log] Symbol = WWW <-- 省略 --> [Log] Symbol = Response Name = レスポンスログ Path = "C:\SystemwalkerSQC\extend-log\log*" Format = SQC-Extend Region = +0900 |
[Server] Symbol = PUBLIC <-- 省略 --> [Log] Symbol = WWW <-- 省略 --> [Log] Symbol = Response Name = レスポンスログ Path = "/var/opt/FJSVssqc/extend-log/log*" Format = SQC-Extend Region = +0900 |
Pathで指定するSQC拡張ログの格納先は、以下を指定します。
Path = "<インストールディレクトリ(可変)>\extend-log\log*" |
Path = "/var/opt/FJSVssqc/extend-log/log*" |
Formatは、“SQC-Extend”(固定)を指定します。
Regionは、時刻の地域をGMT(グリニッジ標準時)からの時刻差で指定します。
レスポンスに着目した分析を行うには、利用状況分析画面で、以下を指定して分析を行います。
項目 |
指定内容 |
---|---|
分析対象サーバ |
分析を行いたいサーバまたはグループを指定します。 |
分析データ種別 |
レスポンス状況 |
分析観点 |
以下のいずれかを指定します。
|
分析期間 |
分析したい期間の単位と期間を指定します。 |
SQC-Mを導入した管理サーバとSQC-Aを導入した被管理サーバを組み合わせることにより、被管理サーバのレスポンス状況を管理サーバで分析することができます。
被管理サーバのレスポンス状況を管理サーバで分析する方法について説明します。
管理サーバでは、以下の設定を行います。
分析対象サーバ定義ブロックには以下を指定します。
項目 |
設定内容 |
---|---|
Symbol |
被管理サーバ側の利用状況DB環境定義ファイルと同じシンボルを指定します。 |
Name |
環境設定の被管理サーバの設定画面で定義したサーバ名を指定します。 |
DatabaseMode |
db 被管理サーバから転送されたログ情報を利用状況DBに登録し分析するため、dbを指定します。 |
分析対象ログ定義ブロックには以下を指定します。
項目 |
設定内容 |
---|---|
Path |
"<インストールディレクトリ(可変)>\database\csv\<サーバディレクトリ>\e*.csv" |
Format |
SQC-ExtCSV 分析対象ログファイルの記録形式として、CSV形式拡張ログファイルを指定します。 |
Region |
+0000 分析対象ログファイルに記録されている時刻データの地域の定義として、時刻差なしを指定します。 |
項目 |
設定内容 |
---|---|
Path |
"<インストールディレクトリ(可変)>/database/csv/<サーバディレクトリ>/e*.csv" |
Format |
SQC-ExtCSV 分析対象ログファイルの記録形式として、CSV形式拡張ログファイルを指定します。 |
Region |
+0000 分析対象ログファイルに記録されている時刻データの地域の定義として、時刻差なしを指定します。 |
(*1) サーバディレクトリは、利用状況DB環境定義ファイルの分析対象サーバ定義ブロックのSymbolで指定した名前で作成されます。
定義例を以下に示します。
[Server] Symbol = PUBLIC <-- 省略 --> DatabaseMode = db [Log] Symbol = WWW <-- 省略 --> [Log] Symbol = Response Name = レスポンスログ Path = "C:\Program Files\SystemwalkerSQC\database\csv\PUBLIC\e*.csv" Format = SQC-ExtCSV Region = +0000 |
[Server] Symbol = PUBLIC <-- 省略 --> DatabaseMode = db [Log] Symbol = WWW <-- 省略 --> [Log] Symbol = Response Name = レスポンスログ Path = "/var/opt/FJSVssqc/database/csv/PUBLIC/e*.csv" Format = SQC-ExtCSV Region = +0000 |
上記の設定を行うことにより、被管理サーバ上のWebサーバのログ情報が管理サーバに転送され、管理サーバの利用状況DBに格納されます。
被管理サーバでは、以下の設定を行います。
DatabaseMode = csv |
定義例を以下に示します。
[Server] Symbol = PUBLIC <-- 省略 --> DatabaseMode = csv [Log] Symbol = WWW <-- 省略 --> [Log] Symbol = Response Name = レスポンスログ Path = "C:\Program Files\SystemwalkerSQC\extend-log\log*" Format = SQC-Extend Region = +0900 |
[Server] Symbol = PUBLIC <-- 省略 --> DatabaseMode = csv [Log] Symbol = WWW <-- 省略 --> [Log] Symbol = Response Name = レスポンスログ Path = "/var/opt/FJSVssqc/extend-log/log*" Format = SQC-Extend Region = +0900 |
![]() |
※ < >はディレクトリです。
(*1) サーバディレクトリは、利用状況DB環境定義ファイルの分析対象サーバ定義ブロックのSymbolで指定した名前で作成されます。
(*2) CSV形式拡張ログファイルの場合、名の変数(yyyymmdd_nnn)は以下のとおりです。年月日は、利用状況DBの切り替え(作成)が行われた時点の日付になります。
yyyy | 西暦年(1980〜) |
mm | 月(01〜12) |
dd | 日(01〜31) |
nnn | 通番(001〜999) |
上記の設定を行うことにより、被管理サーバでは、レスポンス状況用の利用状況DBとしてCSV形式拡張ログファイルが作成され、管理サーバとの間でログ情報の転送が行われます。
管理サーバで被管理サーバのログを分析する際、管理サーバの利用状況分析機能を使用して分析します。
Webサイトをどのような利用者が利用しているかに着目して分析する方法について説明します。
利用者に着目して分析することにより、以下のような情報を把握することができ、Webサイトの運用に活用していくことができます。
Systemwalker Service Quality Coordinatorでは、利用者の特定方法として以下があります。
Webサーバで認証を行っている場合には、その認証ユーザ名をキーに分析することができます。
WebサーバでCGIを利用して認証を行っている場合には、Webサーバのログには認証ユーザに関する情報は出力されません。CGIで認証したユーザ名をCookieに設定することで、利用者を特定した分析を行うことができます。
また、CGIでの認証は行っていない場合でも、Webサービスの各ページでユーザを特定できる識別名をCookieに設定することで、利用者を特定した分析を行うことができます。
情報公開サービスなどWebサーバでの認証を行わず、Cookieによる情報設定も行わない場合には、クライアントホストで利用者を特定することができます。
クライアントホストでの利用者の特定は、クライアントのIPアドレスおよびホスト名で行うことができます。
利用者を特定した分析を行うには、分析対象とするWebサービスの利用時に、確実に認証またはCookieの設定が行われるようにコンテンツを作成する必要があります。認証およびCookieの設定がされない状態で、Webサービス内のページに直接アクセスされた場合には、利用者を特定した分析は行うことができません。
Cookieに設定したIDで利用者を特定した分析を行う場合、利用者がブラウザの設定でCookieの使用を禁止している場合には、利用者を特定した分析を行うことはできません。この場合には、クライアントホストで利用者を特定した分析を行うことになります。
クライアントホストで利用者を特定した分析では、以下の場合には、異なる利用者でも同じクライアントホストとして扱われることがありますので注意してください。
利用者に着目した分析を行うためには、以下の環境設定が必要です。
利用者に着目した分析を行うには、Webサーバのログに利用者に関する情報が出力されるように、Webサーバを設定する必要があります。
通常は、Webサーバで認証した利用者名に関する情報はWebサーバのログに出力されています。
Webサーバのログに出力されていない場合には、出力するようにWebサーバを設定してください。
WebサーバでCGIを利用して認証を行い、CGIで認証したユーザ名をCookieに設定している場合には、Cookie情報がWebサーバのログに出力されるように、Webサーバを設定します。
Webサーバの設定例を示します。
[スタート]
→ [プログラム]
→ [管理ツール]
→ [インターネット サービス マネージャ]
環境が上記と異なる場合は、環境にあわせて操作してください。
拡張ログのプロパティを設定するWebサイトにマウスをあわせて、拡張ログのプロパティ設定画面を表示します。
以下をチェックし、[完了]ボタンを押下します。
Cookie ( cs(Cookie) )
拡張ログのプロパティ設定画面で、ログに出力される情報を変更すると、ログの出力形式が変更されます。
Systemwalker Service Quality Coordinatorに対しては新しいログの出力形式を定義するため、変更前のログは出力形式が異なり、分析エラーとなりますので、設定変更前のログは退避し、削除してください。
[スタート]
→ [プログラム]
→ [Apache Web Server]
→ [Management]
→ [Edit Configuration]
環境が上記と異なる場合は、環境にあわせて操作してください。
ログ関連の定義部分に以下の行を追加します。
ここでは、デフォルトのログ形式であるcommon形式にCookie情報の出力定義を追加する場合の例を示します。
#CustomLog logs/access.log common ※コメントにする
CustomLog logs/access.log "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b %{cookie}i"
詳細については、Apacheのマニュアルを参照してください。
上書き保存してエディタを終了します。Apache HTTP Serverが起動中の場合、再起動します。
ログ関連の定義部分に以下の行を追加します。
ここでは、デフォルトのログ形式であるcommon形式にCookie情報の出力定義を追加する場合の例を示します。
#CustomLog logs/access_log common ※コメントにする
CustomLog logs/access_log "%h %l %u %t \"%r\" %>s %b %{cookie}i"
詳細については、Apacheのマニュアルを参照してください。
上書き保存してエディタを終了します。Apache HTTP Serverが起動中の場合、再起動します。
通常は、クライアントホストに関する情報はWebサーバのログに出力されています。
Webサーバのログに出力されていない場合には、出力するようにWebサーバを設定してください。
利用者の特定方法に合わせて、利用状況DB環境定義ファイルの分析対象ログ定義ブロックの“Format”を設定します。
Webサーバログの出力形式に合わせて、Formatに“c-user”トークンを指定します。
Webサーバログの出力形式に合わせて、Formatに“c-cookie”トークンを指定します。“c-cookie”トークンを指定する際には、Cookie情報として出力されている内容に合わせて、Cookieのフォーマットを定義します。
以下に、定義例を示します。
WebサーバログのCookie情報の出力形式
"ID001;20020401" (ID001が利用者名)
[Server] Symbol = PUBLIC <-- 省略 --> [Log] Symbol = WWW <-- 省略 --> Format = "s-time{yyyy-mm-dd HH:MM:SS} c-host s-method s-url s-status s-bytes \"c-cookie{id;*}\"" <-- 省略 --> |
Webサーバログの出力形式に合わせて、Formatに“c-host”トークンを指定します。
利用状況分析画面において、利用者の特定方法に合わせて、分析観点を指定します。
利用状況分析画面において、分析観点として、“認証ユーザ名別”を指定します。
利用状況分析画面において、分析観点として、“アクセスID別”を指定します。
利用状況分析画面において、分析観点として、“クライアントホスト名別”または“クライアントIPアドレス別”を指定します。
クライアントホストで利用者を特定し、分析した場合の画面を以下に示します。
社内向けWebサイトなどで、ネットワークが部署毎に分かれており、どの部署の人がどのコンテンツにアクセスしているかなど、サブネット単位(部署単位)の利用状況に着目して分析する方法について説明します。
サブネット単位の利用状況に着目して分析することにより、以下のような情報を把握することができ、Webサイトの運用に活用していくことができます。
サブネット単位の分析を行うためには、以下の環境設定が必要です。
分析するサブネット単位に、サブネットをオプション定義ファイルのサブネット単位分析定義ブロックに定義します。
オプション定義ファイルの格納場所は「15.2.3.1 ファイルの格納場所」を参照してください。
ここでは、以下のようにサブネットを定義し、分析する場合を例に説明します。
サブネット範囲 |
サブネット名 |
---|---|
192.168.0.1〜192.168.0.255 |
総務部 |
192.168.1.1〜192.168.1.127 |
第1営業部 |
192.168.1.128〜192.168.1.255 |
第2営業部 |
192.168.2.1〜192.168.2.255 192.168.5.1〜192.168.5.255 |
製造部 |
上記の場合、オプション定義ファイルのサブネット単位分析定義ブロックの定義例は以下のようになります。
[SubnetName] 192.168.0.1-192.168.0.255=総務部 192.168.1.1-192.168.1.127=第1営業部 192.168.1.128-192.168.1.255=第2営業部 192.168.2.1-192.168.2.255=製造部 192.168.5.1-192.168.5.255=製造部 |
設定方法の詳細については、「15.2.3.3 ファイル内部の書式(サブネット単位分析定義ブロック)」を参照してください。
以下の手順で利用状況分析画面を開きます。
[Webサイト管理]画面の[利用状況分析]ボタンを押下
->[利用状況分析―エージェント選択]画面で分析を行うエージェントを選択して、[OK]ボタンを押下
[利用状況分析]画面において、分析対象サーバ、分析データ種別及び分析観点をそれぞれ選択します。このとき、分析観点として“サブネット別”を指定します。
オプション定義ファイルのサブネット単位分析定義ブロックは、定義後すぐに[利用状況分析]画面で利用可能です。
サブネット別に分析した場合の画面を以下に示します。
オプション定義ファイルに定義したサブネット単位分析定義ブロックの情報は、定義後の分析から有効となり、既に利用状況DBに登録された情報を含めて、サブネット単位の分析を行うことができます。
社外向けのWebサイトの利用状況を分析する場合、Webサーバのログには、メンテンスなどによる社内からアクセスについても記録されているため、社内からのアクセスを除外して、一般利用者に着目した利用状況の分析を行いたい場合があります。
ここでは、社内などの特定のサブネット(IPアドレスのグループ)からのアクセスを除外して分析する方法について説明します。
特定のサブネットからのアクセスを除外して分析することにより、以下のような情報を把握することができ、Webサイトの運用に活用していくことができます。
特定のサブネットを除外して分析するには、以下の環境設定が必要です。
分析対象から除外したいサブネットをオプション定義ファイルの特定サブネット分析除外定義ブロックに定義します。
オプション定義ファイルの格納場所は「15.2.3.1 ファイルの格納場所」を参照してください。
ここでは、以下のサブネットを除外して分析する場合を例に説明します。
除外対象サブネット範囲 |
---|
192.168.0.1〜192.168.0.255 |
192.168.2.1〜192.168.2.255 |
上記の場合、オプション定義ファイルの特定サブネット分析除外定義ブロックの定義は以下のようになります。
[SubnetExcepted] 192.168.0.1-192.168.0.255 192.168.2.1-192.168.2.255 |
オプション定義ファイルの特定サブネット分析除外定義ブロックに指定した内容は、次回の利用状況DB登録エンジンの起動時に有効となります。
既に利用状況DBに登録された情報については有効とはなりませんので注意してください。
設定方法の詳細については、「15.2.3.4 ファイル内部の書式(特定サブネット分析除外定義ブロック)」を参照してください。
オプション定義ファイルの特定サブネット分析除外定義ブロックに指定した内容は、利用状況DB登録エンジンの実行時に処理されるため、特定サブネットの設定前に取り込まれたデータについては利用状況分析画面を利用した分析は、本機能を利用しない場合と同じです。
利用状況分析画面での分析では、オプション定義ファイルの特定サブネット分析除外定義ブロックに指定したサブネットからのアクセスが除外されて分析されます。
オプション定義ファイルの特定サブネット分析除外定義ブロックに指定した内容は、既に利用状況DBに登録された情報については有効となりません。
したがって、定義の設定前を含む期間を選択して分析した場合には、特定サブネット分析除外定義ブロックで指定したサブネットからのアクセスも含めて分析されていることに注意してください。
Webサイトの利用状況を分析する場合、Webサーバのログには、メンテナンス用のURL(コンテンツ)などへのアクセスについても記録されているため、メンテナンス用URLへのアクセスを除外して、一般利用者向けコンテンツに着目した利用状況の分析を行いたい場合があります。
ここでは、特定のURLへのアクセスを除外して分析する方法について説明します。
特定のURLへのアクセスを除外して分析することにより、以下のような情報を把握することができ、Webサイトの運用に活用していくことができます。
特定のURLを除外して分析するには、以下の環境設定が必要です。
分析対象から除外したいURLをオプション定義ファイルの特定URL分析除外定義ブロックに定義します。
オプション定義ファイルの格納場所は「15.2.3.1 ファイルの格納場所」を参照してください。
ここでは、Systemwalker Service Quality Coordinatorが被管理サーバ上で処理用に使用しているURLへのアクセスを除外して分析する方法について説明します。
除外対象URL |
---|
/SQC/cgi-bin/dbtrans.cgi |
/SQC/cgi-bin/wmAgtMibGet.cgi |
/SQC/cgi-bin/wslmget.cgi |
上記の場合、オプション定義ファイルの特定URL分析除外定義ブロックの定義は以下のようになります。
[URLExcepted] /SQC/cgi-bin/dbtrans.cgi /SQC/cgi-bin/wmAgtMibGet.cgi /SQC/cgi-bin/wslmget.cgi |
オプション定義ファイルの特定URL分析除外定義ブロックに指定した内容は、次回の利用状況DB登録エンジンの起動時に有効となります。
既に利用状況DBに登録された情報については有効とはなりませんので注意してください。
設定方法の詳細については、「15.2.3.5 ファイル内部の書式(特定URL分析除外定義ブロック)」を参照してください。
オプション定義ファイルの特定URL分析除外定義ブロックに指定した内容は、利用状況DB登録エンジンの実行時に処理されるため、利用状況分析画面を利用した分析は、本機能を利用しない場合と同じです。
利用状況分析画面での分析では、オプション定義ファイルの特定URL分析除外定義ブロックに指定したURLへのアクセスが除外されて分析されます。
オプション定義ファイルの特定URL分析除外定義ブロックに指定した内容は、既に利用状況DBに登録された情報については有効となりません。
したがって、定義の設定前を含む期間を選択して分析した場合には、特定URL分析除外定義ブロックで指定したURLへのアクセスも含めて分析されていることに注意してください。
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