Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2
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第5部 リファレンス> 第22章 PDBコマンド

22.1 sqcPDBcout (CSV出力コマンド)

■機能説明

PDBに格納されているデータ(モニタ情報またはドリルダウン/レポート情報)をCSV形式で出力するコマンドです。抽出条件をパラメタで指定して実行します。

■実行環境

本コマンドは、Manager、Enterprise Manager、もしくは運用管理クライアントで実行できます。

なお、本コマンドの実行には、システム管理者の権限(スーパユーザ権限、Administrator権限)が必要です。

■記述形式

◆Manager, Enterprise Manager の場合

<インストールディレクトリ>\bin\sqcPDBcout.exe

-R record-id [-sys system] [-rid resource-id] [-tmbin time] [-tmfin time] [-intval interval] [-lcltm on|off] [-h on|off]

<インストールディレクトリ>\bin\sqcPDBcout.exe

-f sql-file [-h on|off]

/opt/FJSVssqc/bin/sqcPDBcout.sh

-R record-id [-sys system] [-rid resource-id] [-tmbin time] [-tmfin time] [-intval interval] [-lcltm on|off] [-h on|off]

/opt/FJSVssqc/bin/sqcPDBcout.sh

-f sql-file [-h on|off]

◆ 運用管理クライアントの場合

<インストールディレクトリ>\bin\sqcPDBcout.exe

-R record-id -name manager [-sys system] [-rid resource-id] [-tmbin time] [-tmfin time] [-intval interval] [-lcltm on|off] [-h on|off]

<インストールディレクトリ>\bin\sqcPDBcout.exe

-f sql-file -name manager [-h on|off]

■オプション

-R record-id

抽出条件をオプションで指定するモードです。record-idには、レコードIDを指定します。レコードIDの詳細については、「第23章 データフォーマット」を参照してください。

-f sql-file

抽出条件をsqlで指定するモードです。sql-fileには、sqlが記述されたファイルパスを指定します。

sql文の記述方法については、下記使用例を参考にしてください。なお、from句に指定するテーブル名は、「第23章 データフォーマット」を参照してください。select/where句に指定するフィールド名は、下記出力結果を参照してください。

-name manager

Managerを指定するモードです。managerには、出力するPDBデータを持つManagerのホスト名を指定します。

-sys system

抽出条件となる、システム名を指定します。省略した場合は、全てのシステムのデータが抽出対象になります。

-rid resource-id

抽出条件となる、リソースIDを指定します。省略した場合は、全てのリソースのデータが抽出対象になります。

-tmbin time

抽出開始時間をGMT(グリニッジ標準時)で指定します。省略した場合は、PDBに格納されている最古のデータ以降が抽出対象になります。

なお、時間の形式は、以下のとおりです。

"YYYY-MM-DD hh:mm:ss" (YYYY:西暦、MM:月、DD:日、hh:時間、mm:分、ss:秒)

-tmfin time

抽出終了時間をGMT(グリニッジ標準時)で指定します。省略した場合は、PDBに格納されている最新のデータ以前が抽出対象になります。

なお、時間の形式は、以下のとおりです。

"YYYY-MM-DD hh:mm:ss" (YYYY:西暦、MM:月、DD:日、hh:時間、mm:分、ss:秒)

-intval interval (ドリルダウン/レポート情報の場合のみ指定可)

抽出条件となる、データのインターバルデータ種別を指定します。省略した場合は、全てのインターバルデータが抽出対象になります。

なお、インターバルデータ種別は、600、3600、86400の3つの種類があります。

-lcltm on|off

-tmbin および -tmfin オプションに指定する抽出開始時間および抽出終了時間と、出力するCSV形式のデータ内の時間に、ローカルタイムを使用するか、しないかを指定します。省略した場合はGMT(グリニッジ標準時)が使用されます。

ローカルタイムには、sqcPDBcoutコマンドを実行するマシンで設定されている時間帯が使用されます。

なお、-intval オプションに「86400」(一日データ)を指定している時に、本オプションにonを指定すると、GMT(グリニッジ標準時)の "YYYY-MM-DD 00:00:00" のデータが、現地時間に変換されて表示されます。(日本時間の場合、"YYYY-MM-DD 09:00:00")

-h on|off

出力結果の先頭にヘッダ情報を表示するか、しないかを指定します。省略した場合は、ヘッダ情報は表示しません。

■出力結果

出力結果の先頭にヘッダ情報をつける場合は、以下のような情報が表示されます。

モニタ情報の場合

system_name,record_id,resource_id,start_date_time,end_date_time,end_time,data_num1,data_num2,data_num3,data_num4,data_num5,data_num6,data_num7,data_text1

ドリルダウン/レポート情報の場合

system_name,record_id,resource_id,start_date_time,end_date_time,consol_flag,consol_interval,coverage,data_num1,data_num2,data_num3,data_num4,data_num5,data_num6,data_num7,data_text1,data_text2,data_text3,data_text4,data_text5

これらのヘッダ情報に沿って、各項目について説明します。

system_name

システム名です。

record_id

レコードIDです。詳細については、「第23章 データフォーマット」を参照ください。

resource_id

リソースIDです。

start_date_time

収集開始時刻をGMT(グリニッジ標準時)で示します。

end_date_time

収集終了時刻をGMT(グリニッジ標準時)で示します。

end_time (モニタ情報のみ)

収集終了時刻の時間部分を示します。

time_flag (-f指定時のみ)

内部制御情報です。

time_zone (-f指定時のみ)

内部制御情報です。

daylight_saving (-f指定時のみ)

内部制御情報です。

cycle_nr (-f指定時、かつ、モニタ情報のみ)

内部制御情報です。

consol_flag (ドリルダウン/レポート情報のみ)

インターバルの種類を示します。

consol_interval (ドリルダウン/レポート情報のみ)

インターバル時間を示します。

coverage (ドリルダウン/レポート情報のみ)

データのカバー率を示します。例えば、カバー率1は、ロストデータが無いことを示します。カバー率0.9は、10%のデータがロストしたことを示します。

data_num1〜data_num7

各フィールド(数値)を示します。詳細については、「第23章 データフォーマット」を参照してください。

data_text1〜data_text5

各フィールド(テキスト)を示します。詳細については、「第23章 データフォーマット」を参照してください。

■復帰値

0 : 正常終了

>0 : 異常終了 (以下に詳細)

1 : PDBロックエラー

AgentやProxyManagerで収集した情報のPDBへの書き込み処理と競合した 場合や、毎日午前2:00に実行されるPDBメンテナンス処理と競合した場合 などに発生します。本エラーが発生した場合は、正常終了するまでsqcPDBcoutコマドを再実行してください。但し、PDBメンテナンス処理を実行している時間帯で、PDBロックが長時間解消されないような場合には、sqcPDBcoutコマンドを実行するタイミングを、PDBメンテナンス処理が行われていない時間帯にずらしてください。

3 : Manager通信エラー

Managerとの通信に失敗した場合に発生します。当エラーが発生した場合は、Managerが正常に起動されているか確認を行い、Managerが停止している場合はManagerを起動してから実行してください。

4 : その他のエラー

コマンドへのオプション指定ミスや、環境などの問題により発生します。 コマンドへのオプション指定内容や、実行環境の見直しなどを行ってくだ さい。

■使用例1

抽出条件オプション指定(-R)の実行例。

C:\>cd C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin

C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>sqcPDBcout -R WIN_DISKSPACE -sys LABRET -rid C:\ -tmbin "2004-07-01 10:00:00" -intval 3600 -h off

LABRET,WIN_DISKSPACE,C:\,2004-07-01 11:00:00,2004-07-01 12:00:00,2,3600,1,74857984,2113864192,,,,,,,,,,

LABRET,WIN_DISKSPACE,C:\,2004-07-01 12:00:00,2004-07-01 13:00:00,2,3600,1,105043456,2113864192,,,,,,,,,,

# cd /opt/FJSVssqc/bin/

# ./sqcPDBcout.sh -R WIN_DISKSPACE -sys LABRET -rid C:\ -tmbin "2004-07-01 10:00:00" -intval 3600 -h off

LABRET,WIN_DISKSPACE,C:\,2004-07-01 11:00:00,2004-07-01 12:00:00,2,3600,1,74857984,2113864192,,,,,,,,,,

LABRET,WIN_DISKSPACE,C:\,2004-07-01 12:00:00,2004-07-01 13:00:00,2,3600,1,105043456,2113864192,,,,,,,,,,

■使用例2

抽出条件sqlファイル指定(-f)の実行例。

C:\>cd C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin

C:\Program Files\SystemwalkerSQC\bin>sqcPDBcout -f C:\sql.txt

LABRET,WIN_DISKSPACE,C:\,2004-07-01 11:00:00,2004-07-01 12:00:00,2,3600,1,74857984,2113864192,,,,,,,,,,

LABRET,WIN_DISKSPACE,C:\,2004-07-01 12:00:00,2004-07-01 13:00:00,2,3600,1,105043456,2113864192,,,,,,,,,,

# cd /opt/FJSVssqc/bin/

# ./sqcPDBcout.sh -f /tmp/sql.txt

LABRET,WIN_DISKSPACE,C:\,2004-07-01 11:00:00,2004-07-01 12:00:00,2,3600,1,74857984,2113864192,,,,,,,,,,

LABRET,WIN_DISKSPACE,C:\,2004-07-01 12:00:00,2004-07-01 13:00:00,2,3600,1,105043456,2113864192,,,,,,,,,,

この時のsql.txtの内容は以下のとおり。

select * from resource_data where record_id='WIN_DISKSPACE' AND system_name='LABRET' AND consol_interval=3600;


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