Systemwalker Service Quality Coordinator ユーザーズガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003/Solaris(TM) オペレーティングシステム/Linux - 13.2 |
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第4部 導入(応用編) | > 第12章 サービス稼働状況を管理する |
HTTPサービスの稼働監視で、HTTP POST通信を行って監視する場合、本章で説明する注意事項を参考にBODYファイルを作成してください。
本ファイルの編集結果は、レスポンス・稼動情報収集ポリシー作成コマンド(sqcAPolicy)およびポリシー適用コマンド(sqcSetPolicy)を実行した際に反映されます。
POSTメソッドのWebサービスを監視する場合には、クライアントがPOSTメソッドによりWebサービスに送信するメッセージのうち、監視対象のサービスが要求するHTTPヘッダ、パラメタ、およびパラメタの値をBODYファイルに定義します。
よって、BODYファイルに記載する内容は監視対象のサービスによって変わります。本節ではBODYファイルに記載する必要のあるもの、および記載する必要がないものについて説明します。
なお、BODYファイルを作成する前に、監視対象のサービスが要求するパラメタをあらかじめ調査しておく必要があります。
以下に送信データ例を挙げて、説明します。
1 POST /examples/servlet/HttpTestServlet HTTP/1.1 2 Accept: image/gif, image/x-xbitmap, image/jpeg, image/pjpeg, application/vnd.ms-powerpoint, application/vnd.ms-excel, application/msword, */* 3 Accept-Language: ja 4 Content-Type: application/x-www-form-urlencoded 5 Accept-Encoding: gzip, deflate 6 User-Agent: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; Q312461; .NET CLR 1.0.3705) 7 Host: localhost:8001 8 Content-Length: 33 9 Connection: Keep-Alive 10 Cache-Control: no-cache 11 空行 12 msg=Hello+World&submit=%91%97%90M |
上記の例の場合、BODYファイルを使用した監視を行う場合には、青字部分のメッセージとファイルの最後に改行を追加したBODYファイルを用意してください。
以下に上記の例の場合の、BODYファイルの定義を示します。
1 Content-Type: application/x-www-form-urlencoded 2 空行 3 msg=Hello+World&submit=%91%97%90M |
1. HTTPヘッダ Content-Type を付加します。(必須)
2. ヘッダの終了を表わす改行(必須)
3. パラメタおよび値(必須)
BODYファイルに記載する内容は、監視するWebサービスに依存します。
HTTPヘッダの意味については、Webサービスの開発者に問い合わせてください。
以下に注意点を示します。
項目 |
注意点 |
---|---|
BODYファイルのファイルサイズ |
ファイルサイズは全て含めて64kByteまでです。 ファイルサイズの制限をオーバーした場合、それ以降のデータは切り捨てられ、その場合の動作は保証されません。 |
格納ディレクトリ |
複数のHTTPサービスを監視する際、BODYファイルは必ず同じディレクトリに格納してください。 |
ファイル名 |
ファイル名は、一意の半角英数字で定義してください。また、ファイルタイプはプレーンテキスト(拡張子:".txt")です。 |
サポートするHTTPプロトコルバージョン |
HTTP/1.0 |
HTTPメッセージボディのメッセージ長(Content-Length HTTPヘッダ) |
HTTPメッセージヘッダにメッセージ長を記述する必要はありません。 HTTPメッセージのボディ部分のメッセージ長は、サービス処理性能監視機能が自動的に計算し、Content-Length HTTPヘッダを追加して、Webサーバに送信します。 記述した場合(Content-Lengthヘッダを多重定義した場合)の動作については送信先のWebサーバの仕様に依存します。 |
文字コード |
BODYファイルの文字コードはWebサーバ、アプリケーションサーバで受け取れる文字コードにしてください。サービス処理性能監視機能では文字コードの変換は行いません。 特に日本語を使用する場合は注意が必要です。 また、サービス処理性能監視機能ではBase64エンコード・デコードを行いません。 通常、SOAP(XML)メッセージは UTF-8、UTF-16 を使用するため、BODYファイルの文字コードは、UTF8あるいはANSIとしてください。 UTF-8については、RFC-2279(RFC 2279 UTF-8, a transformation format of ISO 10646)を参照してください。 Microsoft(R) Windows 2000 に付属されているメモ帳でUTF-8を扱うことが可能です。 |
サービス稼働監視機能では、ファイルの先頭から最初の文字までの空行は無視します。
Microsoft(R) Windows 2000に付属しているメモ帳でUTF-8形式のファイルとして保存すると、ファイルの先頭にBOM(Byte Order Mark)を無条件に挿入します。
サービス稼働監視機能では、このMicrosoft(R) Windows2000で作成されたUTF-8形式のファイルを読み込むときにBOMを無視し、Webサーバには送信しません。
BOMが存在しない場合はファイルの先頭よりWebサーバに送信します。
サービス稼働監視機能ではBODYファイルを動的に変更できません。したがって、Webサーバからの応答メッセージとBODYファイルを組み合わせてWebサーバに返信は行いません。
サービス登録時[URL]に指定したURLでcookie 等、動的に変化するキーをPOSTしなければならない仕組みには対応していません。
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