Linkexpress Transactional Replication option説明書
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11.9.3.16 tjnlgetmsg(利用ジャーナルを取り出す)
■機能
利用ジャーナルをメッセージキューより取り出し、一般ファイルに格納するコマンドです。
メッセージ取出し途中にシステムダウンなどの異常が発生した場合に備えて、データを一時的に以下の名前のファイルに格納します。
{指定されたファイル名}.{TRMシステム名}MQDMQD |
コマンドが1回の操作で取り出すデータを取り出し終えた時点で、指定されたファイル名に変更します。
■入力形式
-------------------------------------------------------------
tjnlgetmsg [ -s sysname ] -f filename [ -j ] qname
-------------------------------------------------------------
■パラメタ
-s sysname
TRMシステム名を指定します。本パラメタを省略した場合、TRMシステム名は"TRM001"となります。
-f filename
利用ジャーナルを格納するファイル名を指定します。
-j
ファイルを上書きするかの問合せを回避する場合に指定します。
qname
利用ジャーナルを取り出すメッセージキュー名を指定します。
■注意事項
- 本コマンドは、スーパユーザ(WindowsではAdministratorsローカルグループのユーザ)およびTRM利用者グループのユーザが実行できます。
- 本コマンドを実行する前に、TRMを起動しておく必要があります。TRMに関する詳細は"TRM"を参照してください。
- TJNLの運用状態に関連なく、本コマンドを実行できます。
- 本コマンドは、多重で実行できません。
- 本コマンドではシステム内で取得した利用ジャーナルのメッセージのみ扱えます。JournalTransferを使用して転送された利用ジャーナルのメッセージは扱えません。
- 1つのメッセージキューに対して、本コマンドの実行と以下の処理を同時に行わないでください。利用ジャーナルが正しく取り出せないことがあります。
- JournalTransferによるメッセージの受信
- TRMのコマンドによるメッセージの削除
- 作成されるファイルのアクセス権は、コマンド実行者が新規に作成したファイルのアクセス権になります。
- 本コマンドの実行中にシステムダウンなどの異常が発生した場合は、以下の点に注意してください。
- 指定したファイル名のファイルが作成されていない場合は、メッセージ取出しが完了していません。再度本コマンドを実行してください。
- 指定されたファイル名のファイルが作成されている場合でも、取り出したメッセージがメッセージキューから削除されていないことがあるため、別の名前を指定して本コマンドを実行した後、前回の実行時に作成されたファイルとデータの内容を比較してください。
- 今回の実行時に作成されたファイルに、前回の実行時に作成されたファイルと同じ内容のデータが含まれる場合には、今回の実行時に作成されたファイルを使用し、前回の実行時に作成されたファイルは破棄してください。
- 上記以外の場合は、両方のファイルを使用してください。
■使用例
例.メッセージキュー"QUE001"より利用ジャーナルを取り出す
----------------------------------------------
tjnlgetmsg -f outfile QUE001
----------------------------------------------
[図:メッセージ取出しコマンドの表示例]
first data time : 2003/04/09 15:35:28
last data time : 2003/04/09 15:50:33
number of message : 1900
file size : 3333
end type : CheckPoint[jnl_end] |
表示内容の説明
first data time : 最初の利用ジャーナルの取得時間(年/月/日 時:分:秒)
last data time : 最後の利用ジャーナルの取得時間(年/月/日 時:分:秒)
number of message : 利用ジャーナル取出し件数
ただし、利用ジャーナルを取り出せない場合は"0"となります
file size : 出力ファイルのサイズ(単位:byte)
end type : メッセージ取出しの終了タイプ
メッセージ取出しの終了タイプは以下の形式で表示されます。
LogMessageGetMAX : 取出し件数もしくは取出しサイズの最大値に到達した
NotEndTranLogMessage : トランザクションが完結していない
NoMoreLogMessage : すべての利用ジャーナルの取出し完了
NotLogMessage : 利用ジャーナル以外のメッセージを検出した
CheckPoint : ジャーナル・チェックポイントを検出した
※ジャーナル・チェックポイント検出時のみ後ろにジャーナル・チェックポイント名が出力されます
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