Systemwalker Operation Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 Systemwalker Operation Managerの動作環境を定義する> 2.11 Systemwalker Centric Managerと連携する場合の定義

2.11.1 ジョブネットの実行状態を監視する

Systemwalker Centric Managerと連携して、ジョブネットの実行状態を監視する場合の設定方法について説明します。

ジョブネットの実行状態を監視する場合、Systemwalker Centric Managerで以下のメッセージを監視できるように設定する必要があります。監視イベント種別は“バッチ業務”です。

ジョブネットの異常終了を監視してジョブネットの再起動/確認により自動的に対処済にさせる場

異常終了したジョブネットの再起動または確認操作を行った場合にも、自動的にSystemwalker Centric Managerに通知し、“対処済”の表示にします。

◆定義手順

  1. Systemwalker Operation Managerサーバがインストールされているマシンに、Systemwalker Centric Managerの以下のいずれかのサーバ機能をインストールします。
  2. [ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[イベント出力]シートで、[自動通知/対処をする]チェックボックスを選択します。これでSystemwalker Centric Managerの監視画面への、ジョブネットの異常終了および再起動/確認操作の通知が自動的に行われるようになります。
  3. ジョブスケジューラサービス/デーモンを再起動します。

クラスタ運用時の場合

Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバと共存し、どちらもクラスタ運用している場合、Systemwalker Operation Manager と Systemwalker Centric Managerを、同じクラスタシステムのリソースまたはグループに登録してください。

各クラスタシステムのリソースまたはグループは、以下のとおりです。

■異常終了したジョブネットの[ジョブネットの監視]ウィンドウを直接表示させる場

Systemwalker Centric Managerの監視画面のイベント一覧から、異常終了したジョブネットの[ジョブネットの監視]ウィンドウを直接表示させます。

Systemwalker Operation Managerのサーバ、クライアント、Systemwalker Centric Manager の運用管理サーバ、運用管理クライアントのすべてのバージョンがV12.0L10/12.0以降の場合に、利用可能です。

◆定義手順

  1. Systemwalker Operation Managerサーバがインストールされているマシンに、Systemwalker Centric Managerの以下のいずれかのサーバ機能をインストールします。
  2. [ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[イベント出力]シートで、[自動通知/対処をする]チェックボックスを選択します。
  3. ジョブスケジューラサービス/デーモンを再起動します。

クラスタ運用時の場合

Systemwalker Operation Managerサーバがクラスタ運用されている場合には、上記の定義手順に加え、Systemwalker Operation Managerクライアントの“cluster_ip.csv”定義ファイルを作成し、論理IPアドレス、サブシステム番号、物理IPアドレスを定義します。

“cluster_ip.csv”定義ファイルの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

◆Systemwalker Centric Managerからの監視手順

Systemwalker Centric Managerの監視画面から、[ジョブネットの監視]ウィンドウを表示させる手順は以下のとおりです。

  1. Systemwalker Centric Managerの監視画面のイベント一覧から、ジョブネットの異常終了イベントを選択します。
  2. [イベント]メニュー、またはマウスの右クリックにより表示されるポップアップメニューから、[連携製品の起動]メニューをクリックします。

Systemwalker Centric Managerの監視画面のイベント一覧から、[ジョブネットの監視]を直接表示させた場合、Systemwalker Operation Managerクライアントはシステム管理者の権限でサーバと接続されます。

 

Systemwalker Centric Managerの監視画面から起動された[ジョブネットの監視]ウィンドウの“接続ホスト名”には、以下のような場合、ジョブネットの異常終了が発生した時点のサーバのホスト名が表示されます。

Systemwalker Centric Managerの監視画面で以下の定義を変更すると画面連携ができなくなる場合がありますので、定義を変更しないでください。

設定を変更してしまった場合には、以下の手順により、元の設定に戻すことができます。なお、定義を変更したSystemwalkerの監視画面のログインユーザごとに操作が必要です。

1.Systemwalkerコンソール[監視]で、[オプション]メニューの[カスタマイズ]を選択します。

→[カスタマイズ] ダイアログボックスが表示されます。

2.[監視イベント種別ウィンドウ]シートの[監視イベント種別一覧]で“バッチ業務”を選択し、[更新]ボタンをクリックします。

3.表示された画面の[連携製品のコマンドライン]の定義を削除して、[OK]ボタンをクリックします。

4.表示されたメッセージボックスの[OK]ボタンをクリックします。

5.[カスタマイズ] ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックして終了します。

■イベントログ/SYSLOGに出力される実行履歴を利用して監視する場

異常終了と再起動以外の実行状態も、イベントログ/SYSLOGに出力される実行履歴を利用して監視します。

なお、この監視方法では、異常終了したジョブネットを再起動しても自動的に対処済にはなりません。

◆定義手順

  1. Systemwalker Operation Managerサーバがインストールされているマシンに、Systemwalker Centric Managerの以下のいずれかのサーバ機能をインストールします。
  2. [ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[イベント出力]シートで、監視対象としたいジョブネットの実行状態を選択します。ここで選択された実行状態の履歴がイベントログに出力されるようになります。
  3. ジョブスケジューラサービスを再起動します。
  4. サーバ機能のインストールされたSystemwalker Centric Managerを、Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバから監視できるように、Systemwalker Centric Manager側で定義します。

    【Windows版】

    通常は、Systemwalker Centric Managerではエラーレベルまたは警告レベルのイベントログメッセージだけを監視します。ジョブネットの開始(情報レベル)など、警告レベルまたはエラーレベル以外のイベントログメッセージを監視する場合は、これらのイベントログメッセージを監視するように定義を変更します。これで、イベントログに出力された実行履歴が監視画面に表示されるようになります。

    【UNIX版】

    通常は、Systemwalker Centric ManagerではERRORレベルまたはWARNINGレベル以上のSYSLOGメッセージだけを監視します。ジョブネットの開始(INFOレベル)など、WARNINGレベルまたはERRORレベル以外のSYSLOGメッセージを監視する場合は、これらのSYSLOGメッセージを監視するように定義を変更します。これで、SYSLOGに出力された実行履歴が監視画面に表示されるようになります。

    定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。


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