Systemwalker Operation Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第2章 Systemwalker Operation Managerの動作環境を定義する | > 2.7 ジョブスケジューラの定義 |
ジョブスケジューラサービス/デーモンの起動パラメタの定義について説明します。
なお、起動パラメタの定義を変更した後、定義を有効にするにはジョブスケジューラサービス/デーモンの再起動が必要です。
ジョブスケジューラサービス/デーモンの起動パラメタは、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの7種類のシートを使って定義します。
起動パラメタの定義で使用するウィンドウ:
・[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[データベース]シート
・[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能1]シート
・[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能2]シート
・[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[イベント出力]シート
・[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[メール環境]シート
・[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[出力ファイル]シート
・[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[テストモード]シート
[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、[起動パラメタ]ボタンをクリックすると、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示されます。
データベース情報(データベースディレクトリの設定/ログファイルの設定)を定義する場合は、[データベース]シートを選択します。
ジョブネット起動API/メッセージ待ち合わせ/スケジュールオプション/ステータスオプションの各機能を利用できるように設定する場合は、[利用機能1]シートを選択します。
起動日再作成の抑止/ジョブネット登録数による警告メッセージの出力/クライアントの接続台数の制限を設定する場合は、[利用機能2]シートを選択します。
イベント出力に関する情報(ジョブネットの実行履歴の出力条件/Systemwalker Centric Managerとの連携/デザイアドステート管理)を設定する場合は、[イベント出力]シートを選択します。
メール待ち合わせ条件を設定する場合は、[メール環境]シートを選択します。
ジョブの出力ファイルオプションを設定する場合は、[出力ファイル]シートを選択します。
テストモード運用(仮想時間)について設定する場合は、[テストモード]シートを選択します。
各シートで起動パラメタ情報を設定した後、[OK]ボタンをクリックして入力情報を登録します。
ジョブスケジューラサービスが使用するデータベースを格納するディレクトリを“ドライブ:ディレクトリ”の形式で254バイト以内で指定します。指定できるドライブは、固定のディスクドライブのみです。ジョブスケジューラサービスが動作している場合は指定できません。本指定は省略することができません。インストール後の初期値は以下になっています。
Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\mpjobsch\jobdb |
ジョブスケジューラに登録したジョブごとの標準出力(stdout)および標準エラー出力(stderr)は、ここで指定したディレクトリ配下の“プロジェクト名_ジョブネット名_nnn.log”(nnnは任意の数字)ファイルに格納されます。
[EE]
複数サブシステム運用のサーバに接続している場合、データベースを格納するディレクトリの初期値は、以下の場所になります。 Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ\MpWalker.JM\mpjobsch\jobdbn 上記の“jobdbn”の“n”は、サブシステム1〜9までの各サブシステム番号に対応します。サブシステム番号が0の場合は、サブシステムを複数起動しない場合と同じディレクトリに格納されます。
【UNIX版】
データベースディレクトリは指定できません。ジョブスケジューラデーモンが使用するデータベースを格納するディレクトリは、以下の場所に固定となります。変更する場合は、シンボリックリンクを作成してください。
Solaris版の場合 |
: |
/var/opt/FJSVJOBSC |
HP版の場合 |
: |
/opt/FHPJOBSCH/db |
AIX版の場合 |
: |
/usr/FAIXJOBSC/db |
Linux版/Linux for Itanium版 |
: |
/var/opt/FJSVJOBSC |
[EE/GEE]
複数サブシステム運用のサーバに接続している場合、データベースを格納するディレクトリは、接続先のサブシステム別に、以下の場所に固定となります。 Solaris版の場合 : /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn HP版の場合 : /opt/FHPJOBSCH/db/JOBDBn AIX版の場合 : /usr/FAIXJOBSC/db/JOBDBn Linux版/Linux for Itanium版 : /var/opt/FJSVJOBSC/JOBDBn 上記の“JOBDBn”の“n”は、サブシステム1〜9までの各サブシステム番号に対応します。サブシステム番号が0の場合は、サブシステムを複数起動しない場合と同じディレクトリに格納されます。
ジョブスケジューラに登録したジョブごとの標準出力(stdout)および標準エラー出力(stderr)は、上記の固定データベースディレクトリ配下の“プロジェクト名_ジョブネット名.log”ファイルに格納されます。
ログファイルサイズの設定について
ログファイルサイズは以下の式を参考に見積もってください。
(1日に起動するジョブネットの起動ログ+1日に起動するジョブの起動ログ+1日に起動するジョブの終了ログ+1日に起動するジョブネットの終了ログ)×保存日数÷2
それぞれのログサイズは以下を参考に見積もってください。
起動するジョブネット数が日ごとに異なっている場合、最も多く起動されるジョブネット数で見積もることを推奨します。また、それぞれの名長、名称長は登録してあるもののうち最大長のものを指定してください。各値が分からない場合は、()内の数値(最大値)を使用してください。
ジョブネットの起動ログ |
50 + S + P + J + N |
ジョブの起動ログ |
50 + S + P + J + N + j + n |
ジョブの終了ログ |
75 + S + P + J + N + j + n |
ジョブネットの終了ログ |
75 + S + P + J + N |
S:自サーバ名長
P:プロジェクト名長(20バイト)
J:ジョブネット名長(8バイト)
N:ジョブネット名称長(24バイト)
j:ジョブ名長(ジョブ名が未指定の場合、ジョブのコマンド長)(64バイト)
n:コメント長(64バイト)
[見積もり例]
以下の環境を例に見積もり例を示します。
この場合、3.58を切り上げて4MBをログファイルサイズとして指定します。
省略値は指定していない状態です。その場合、ジョブネット起動APIを利用してジョブネットを起動することはできません。なお、ジョブネット操作API/グループ操作APIは、本指定に関係なく利用できます。
[メッセージ待ち合わせを行う]を指定した場合、3種類のイベントログ(アプリケーション/セキュリティ/システム)から、監視対象イベントログを指定(複数指定可)することができます。省略値は[アプリケーション]のみを指定した状態です。メッセージ事象発生コマンド(jobschmsgevent)により、メッセージ事象を発生させる場合は、[アプリケーション]を指定してください。
【Windows版】
省略値は指定していない状態です。この場合、前回の実行結果にかかわらず次回は起動されます。
【UNIX版】
省略値は、[ジョブネットの確認操作を有効とする]と[グループの確認操作を有効とする]は指定している状態、[強制終了を確認操作の対象とする]は指定していない状態です。
ジョブネット数が警告登録数を超えました |
登録数は、1〜99999の範囲で指定します。警告メッセージの出力については、初期値は指定していない状態です。メッセージの出力を指定した場合、Systemwalker Operation Manager SEでは、[警告する1プロジェクトあたりの登録数]の初期値は255です。Systemwalker Operation Manager EEの初期値は4000です。
ジョブスケジューラサーバとの接続数が制限値を越えました |
接続可能な台数は1台から62台(注)までです。初期値は制限しない状態です。
また、複数サーバ監視クライアントによる接続が接続数の制限値を越えた場合には、複数サーバ監視クライアントのサーバ状態として、“アクセス拒否”が表示されます。
注)OSにより上限値は異なる場合があります。
省略値は1つも選択していない状態で、ジョブネットの実行履歴はイベントログに出力されません。
ジョブネットの状態に対応してイベントログに出力される、イベントIDおよびテキストの内容を以下に示します。なお、このイベントログを利用して、Systemwalker Centric Managerでバッチ業務を監視することができます。
ジョブネットの状態に対応してSYSLOGに出力される、各メッセージのファシリティ.レベルは以下のとおりです。
初期値は1つも選択していない状態で、ジョブネットの実行履歴はSYSLOGに出力されません。
ジョブネットの状態に対応してSYSLOGに出力される、IDおよびテキストの内容を以下に示します。なお、このSYSLOGを利用して、Systemwalker Centric Managerでバッチ業務を監視することができます。
328/The job net has started. JobNetComment=a JobNetName=b ProjectName=c
329/The job net has normal ended. JobNetComment=a JobNetName=b Code=c ProjectName=d
330/The job net has abnormal ended. JobNetComment=a JobNetName=b Code=c ProjectName=d
330/The job net has abnormal ended. JobNetComment=a JobNetName=b Code=256 ProjectName=c
330/The job net has abnormal ended. JobNetComment=a JobNetName=b Code=239 ProjectName=c
331/The job net has refused. JobNetComment=a JobNetName=b ProjectName=c
332/The job net has skipped. JobNetComment=a JobNetName=b ProjectName=c
333/The job net has pseudo-normal ended. JobNetComment=a JobNetName=b Code=c ProjectName=d
ジョブネットの状態に対応してSYSLOGに出力される、各メッセージのファシリティ.レベルは以下のとおりです。
ジョブネットの状態の詳細については、“Systemwalker Operation Manager使用手引書”の“ジョブネットの状態”を参照してください。
[自動通知/対処をする]を指定すると、Systemwalker Operation Managerでジョブネットが異常終了した場合、Systemwalker Centric Managerの監視画面に異常イベントが表示されます。さらに、異常終了したジョブネットを再起動した場合は、監視画面に表示されている異常イベントを“対処済”にします。初期値は、指定していない状態で、自動通知/対処はされません。
初期値は、指定していない状態です。この場合、メッセージは出力されません。このオプションを指定すると、SYSLOGへの出力量が増加することを考慮してください。
初期値は、指定していない状態で、通知イベント/メッセージは出力されません。
初期値は、指定していない状態で、通知イベント/メッセージは出力されません。
初期値は、指定していない状態で、通知イベント/メッセージは出力されません。
それぞれの状況に応じてイベントログ/SYSLOGに出力される、イベントID/メッセージIDおよびテキストの内容を以下に示します。
イベントログに出力されるメッセージの種類はすべて“警告”になります。
SYSLOGへのメッセージのファシリティ.レベルは以下のとおりです。【UNIX版】
なお、このイベントログ/SYSLOGを利用して、Systemwalker Centric Managerでバッチ業務を監視することができます。
4305/XXXX YYYYは起動予定時刻を過ぎても起動されませんでした
【UNIX版】
310/XXXX YYYYは起動予定時刻を過ぎても起動されませんでした
310/XXXX YYYY did not start at scheduled time.
XXXX: プロジェクト名
YYYY: ジョブネット名
9006/job name は time 分が経過しても終了しません。 (Project Name=project name,Job Net=jobnet name)
【UNIX版】
10114/It doesn't end even if job name (jobname) lapses by end plan time (time) seconds.(Project Name=project name, Job Net=jobnet name)
job name: ジョブ名
time: 定義された実行予測時間
project name: プロジェクト名
jobnet name: ジョブネット名
4306/XXXX YYYYは終了予定時刻までに終了していません
【UNIX版】
311/XXXX YYYYは終了予定時刻までに終了していません
311/XXXX YYYY did not finish before Estimated end time.
XXXX: プロジェクト名
YYYY: ジョブネット名
ジョブネットが起動予定時刻を過ぎても実行されない場合の通知イベント/メッセージについて
このウィンドウは、E-Mailを利用する場合のメール待ち合わせ条件を設定するウィンドウです。
[EE/GEE]
複数サブシステム運用を行うシステムでは、各サブシステム間で異なるユーザ名を指定してください。
省略値は、指定している状態で、ジョブの出力ファイルが削除されます。
初期値は指定している状態で、ジョブの出力ファイルが削除されます。
なお、“ジョブの出力ファイル”とは、ジョブ実行制御機能が作成する以下のファイルを指します。
[EE/GEE]
サブシステム番号0以外のサブシステムでは、“ジョブの出力ファイル”は以下の形式で出力されます。
[ジョブの出力ファイルの削除]チェックボックスのチェックをはずした場合は、ジョブの出力ファイルを定期的に削除してください。削除しないと性能が劣化したり、ディスク資源が圧迫されたりするおそれがあります。
[ジョブの出力ファイルを削除する]を選択していない場合、出力ファイルは、データベースディレクトリ配下のworkディレクトリに出力・保存されます。
[ジョブの出力ファイルを削除する]を選択した場合は、データベースディレクトリ配下のworkディレクトリに作成されたファイルは、ジョブの終了時および、ジョブスケジューラサービスの起動時に削除されます。
[ジョブの出力ファイルを削除する]を選択していない場合、出力ファイルは、ジョブの基本情報のディレクトリ欄に指定したディレクトリに出力・保存されます。ディレクトリ欄の指定がない場合は、ジョブを登録したプロジェクト所有者([登録/監視−ジョブ]ウィンドウ−[詳細情報]シートの[実行ユーザ名]に指定がある場合は、そのユーザ)のホームディレクトリに出力・保存されます。
[ジョブの出力ファイルを削除する]を選択した場合、出力ファイルはデータベースディレクトリ配下のworkディレクトリに作成され、その後削除されます。
スケジュールサーバにおいて、以下のディレクトリが出力先となります。
出力ファイルは、プロジェクト所有者([登録/監視−ジョブ]ウィンドウ−[詳細情報]シートの[実行ユーザ名]に指定がある場合は、そのユーザ)のホームディレクトリに出力・保存されます。
出力ファイルは、データベースディレクトリ配下のworkディレクトリに作成され、その後削除されます。
スケジュールサーバにおいて、aに示したディレクトリが出力先となります。
ジョブのコマンド名に、-oオプションまたは-eオプションを指定した場合(出力先がデータベースディレクトリ配下のworkディレクトリ以外になる)、出力ファイルは、[ジョブの出力ファイルを削除する]の設定にかかわらず、指定したディレクトリに出力され、削除されません。
また、デマンドジョブの場合、[ジョブの出力ファイルを削除する]の設定にかかわらず、出力ファイルは削除されません。
システム管理者は、これらの削除されない出力ファイルを定期的に削除してください。
テストモードで運用するサブシステムに仮想時間を設定するシートです。仮想時間の設定を行った場合は、ジョブスケジューラサービス/デーモンを再起動してください。
過去の時間への設定はできません。
仮想時間の設定を解除したい場合は、[仮想時間の解除]を選択してください。
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