Netcompo FNA-LAN 説明書 |
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本章では、SNA-LAN(LLC TYPE2プロトコルドライバ)の運用コマンドについて説明します。
Netcompo SNA-LANの起動、停止、および状態表示の方法について説明します。
なお、環境構築の章で説明されている環境がすべて定義されていることを前提とします。
SNA-LANの起動は、システム立ち上げ時に自動的に行われます。また以下のコマンドによってSNA-LANを起動することもできます。llcinitコマンドの詳細については、“4.2.2 コマンドリファレンス”を参照してください。
/opt/FSUNnet/bin/llcinit start
SNA-LANの停止は、システムが停止する際、自動的に行われます。また以下のコマンドによってSNA-LAN
を停止することもできます。llcinitコマンドの詳細については、“4.2.2コマンドリファレンス”を
参照してください。
/opt/FSUNnet/bin/llcinit stop
SNA-LANの状態表示は、llcstatコマンドによって確認できます。llcstatコマンドの詳細については、“4.2.2 コマンドリファレンス”を確認してください。以下に表示例を示します。
llcconfig − LLC TYPE2ドライバのライン単位の活性化および非活性化
/opt/FSUNnet/bin/llcconfig interface {up|down}
interfaceで指定したライン名の活性化または非活性化を行います。
interface: /etc/opt/FSUNnet/fjllc/configに定義したインタフェース名を指定してください。
up: interfaceで指定したインタフェースの活性化を行います。
down: interfaceで指定したインタフェースの非活性化を行います。
llcinit − LLC TYPE2ドライバの活性化および非活性化
/opt/FSUNnet/bin/llcinit {start|stop}
/etc/opt/FSUNnet/fjllc/config
に定義されたすべてのラインの活性化または非活性化を行います。/etc/opt/FSUNnet/fjllc/configの定義に問題がある場合、llcconfigコマンドによってエラー表示がされます。
start: LLC TYPE2ドライバの活性化を行います。
stop : LLC TYPE2ドライバの非活性化を行います。
このコマンドを使用する場合、必ず上位ドライバの非活性化(またはイナクティベートと呼ばれる場合もあります)を行なってから使用してください。
llcstat − ラインの状態表示
/opt/FSUNnet/bin/llcstat [-h|-ia]
LLC TYPE2ドライバのライン状態を表示します。
指定なし: インタフェース名、活性化状態、使用デバイス名、使用MACアドレス、定義の有無を表示します。
-a : オプションなし状態の表示に加えて、データリンク確立状態になっている自局のMACアドレスと相手局のMACアドレスを表示します。LLC TYPE2コネクションが確立されていない場合の表示は、オプションなしの場合と同じになります。
-i : 情報表示時にヘッダ行を表示しません。
-h : コマンドのヘルプを表示します。
interface : 使用中または環境定義に定義されているライン名です。
state : 物理デバイスの活性化状態です。以下の内容が表示されます。down : 非活性化中または非活性化状態
up : 活性化処理中
active : 活性化完了状態
device : ラインに対応するデバイス名です。
address : ラインで使用しているMACアドレスです。本体またはアダプタが持っているMACアドレスを使用する設定で、活性化されていない場合、"000000000000"が表示されます。
config : /etc/opt/FSUNnet/fjllc/configファイルに対して定義の有無を示します。以下の内容が表示されます。defined : /etc/opt/FSUNnet/fjllc/configに定義されています。
undefined : /etc/opt/FSUNnet/fjllc/configに定義されていません。活性化状態で、/etc/opt/FSUNnet/fjllc/configの定義内容を変更、あるいは削除またはコメント化した場合に表示されます。
source_address : コネクションが確立している自局のMACアドレスです。コネクションが確立されていない場合は表示されません。
destination_address : コネクションが確立している相手のMACアドレスです。データリンクが確立されていない場合は表示されません。
トレースは、ドライバのデータの入出力を記録することができます。この機能は保守用のため、使用した場合にCPU負荷が高くなり、性能が低下します。調査が必要な場合だけトレースを採取するのが望ましく、通常は使用しないでください。オンライントレースのコマンドは、スーパ・ユーザ資格で発行します。
以下の形式でトレースを開始します。
-a : 全データを採取する場合に指定します。省略した場合は、データの32バイトだけ採取します。
-m : 主記憶領域に採取するトレースバッファのサイズを、キロバイト単位で8〜256の範囲で指定します。指定がない場合は、8Kバイトです。
-b : ロギングファイルの最大サイズをキロバイト単位で8〜1000の範囲で指定します。指定がない場合は、8Kバイトです。
以下の形式でレースのデータ採取を停止します。
以下の形式で採取しているトレースのデータを標準出力へ出力します。
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