Symfoware Parallel Server 概説書 |
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第5章 データベースの運用 | > 5.3 データベースの復旧 |
データベース運用中にディスク破壊などの障害が発生した場合、そのデータベースを障害が発生する前の状態に復旧します。これをメディアリカバリ機能と呼びます。
メディアリカバリは、rdbdmpコマンドによりDSI単位に退避したデータを利用し、rdbrcvコマンドによって、データベーススペース単位またはDSI単位に復旧します。
rdbdmpコマンドにより取得した退避データの形式には、以下の2つがあります。
エクステント形式
DSI形式
DSIを割り当てているデータベーススペースごとに、別ファイルに分けて取得した退避データのことをいいます。この形式で退避データを取得した場合は、DSIを割り当てているデータベーススペース(エクステント)ごとにリカバリすることができます。また、対象DSIがSTRIPE構造の場合は、バックアップおよびリカバリ処理を並列に行うことができます。このとき、退避ファイルの数がバックアップを行う時の並列数となります。したがって、データベーススペースと同じ数の退避ファイルを用意することにより、バックアップおよびリカバリを高速に行うことができます。
指定されたDSIのすべてのデータを、1つのファイルにまとめて取得した退避データのことをいいます。
メディアリカバリの例について、“図:メディアリカバリの例”に示します。
退避データをデータベーススペースごとに取得した場合は、ディスク破壊が発生したボリュームに配置されているデータベーススペースのみを局所的に復旧することが可能なため、復旧時間を短縮することができます。
メディアリカバリは、アーカイブログ運用を行うか否かによって、復旧方法が異なります。復旧方法の詳細については、“RDB管理者ガイド”を参照してください。
更新しているデータベースでディスク破壊が発生した場合には、退避データ取得時点の状態にデータベースを復旧したあと、アーカイブログを順次適用して、最新状態までデータベースを復旧することができます。
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