Symfoware Parallel Server RDBユーザーズガイド データベース定義編
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第4章 格納構造> 4.2 インデックスの格納構造の特徴

4.2.2 HASH構造

HASH構造は、表の格納構造がSTRIPE構造の場合のインデックスに対する格納構造です。内部的には、BTREE構造と同様に、木構造のインデックス部とデータ部からなっています。インデックスは、インデックスのキーと実表データとの対応情報の組の値からなっており、データを格納するページを管理します。インデックス部に対して、データを格納するページからなる部分を、“データ”と呼びます。

データ部のあるページにデータが収まらない場合は、Symfoware/RDBが新しいページを切り出し、そのページと元のページとの間でデータを分配して格納します(これをぺージスプリットと呼びます)。データ部のぺージスプリットにともなって、インデックス部のページスプリットが行われる場合があります。

DSO定義のベース表現としてADDRESSが指定されるため、実表データとの対応情報として表のレコードの格納アドレスが使用されます。インデックスのレコードが格納されるデータベーススペースは、インデックスのキー値をハッシュすることにより一意に決定します。

図:データの格納方法の概略にデータの格納方法の概略を示します。

[図:データの格納方法の概略]

■並列処理のパターンに対するHASH構造の特

HASH構造では、データに対して、そのキー値からインデックスが格納されているセグメントを決定できます。すべてのインデックスを検索することなく、一つのセグメントだけを決定することができるので、アクセス対象のレコードを決定する場合に高速に処理できます。また、一意性制約の保証も高速に処理できます。

■HASH構造のページ長の指

HASH構造では、インデックス部とデータ部に対して、それぞれのページ長を独立に指定できます。データ部のページ長はDSO定義のPAGESIZE1オプションで指定します。インデックス部のページ長はPAGESIZE2オプションで指定します。

ページ長の指定の際の考慮点には、以下のものがあります。


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