Symfoware Parallel Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 |
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応用プログラムの翻訳・結合編集時および実行時の動作環境のチューニングは、環境変数で指定できます。
LANG
RDBDB
SQLPC
SQLPCOB
INCDIR
LD_LIBRARY_PATH
RDBNAME
SQLRTENV
この他に、応用プログラムの動作環境ファイルの実行パラメタに関する環境変数もあります。応用プログラムの動作環境のチューニングは、主に動作環境ファイルで行いますが、一部の環境については、環境変数で指定することもできます。環境変数に指定するパラメタは、rdbunlsqlコマンドおよびrdbuptコマンドでも有効になります。
環境変数による指定と動作環境ファイルによる指定が重複する場合は、環境変数による指定が優先されます。
表:応用プログラム実行時に指定する環境変数と動作環境ファイルの実行パラメタの対応に、環境変数と動作環境ファイルの実行パラメタの対応を示します。
環境変数名 |
動作環境ファイルの実行パラメタ |
---|---|
LANG |
MSG_LANG |
RDBDSI |
INCLUSION_DSI |
RDBDSO |
DSO_LOCK |
RDBLOCK |
ISOLATION_WAIT |
RDBLSQL |
SQL_LEVEL |
RDBMSG |
MSG_PRINT |
RDBODBIX |
DEFAULT_INDEX_SIZE |
RDBODBTB |
DEFAULT_TABLE_SIZE |
RDBRCVL |
RCV_MODE |
RDBRTRC |
ROUTINE_SNAP |
RDBSIGINF |
SIGNAL_INF |
RDBSMEM |
SORT_MEM_SIZE |
RDBSYDSI |
DSI_EXPAND_POINT |
RDBTRAN |
TRAN_SPEC |
RDBTRC |
SQL_SNAP |
RDBWMEM |
WORK_MEM_SIZE |
RDBWPATH |
WORK_PATH |
各環境変数の指定形式と意味は、以下のとおりです。
LANG = {ja | C} 、または LANG = {ja_JP.PCK | C}
メッセージを表示するときの言語種を指定します。
RDBDSI = データベース名.DSI名[,データベース名.DSI名・・・]
応用プログラムで、DSIを限定したい表のDSI名を指定します。
応用プログラムでは、限定されたDSIを含む表に対しては、そのDSIだけがデータ操作の範囲となります。また、本実行パラメタの指定により、応用プログラム中での探索条件の記述が省略できます。なお、応用プログラムでDSIを限定していない表に対しては、データ操作をすることができます。
RDBDSO = DSO名[/[P][{排他モード}]][,DSO名[/[P][{排他モード}]]・・・]
応用プログラムで使用するDSOおよびその排他の単位、排他モードを指定します。RDBDSOが指定された場合、SET TRANSACTION文は指定できません。
RDBLOCK = DYNAM[,{WAIT | REJECT}]
あるトランザクションで資源にアクセスしようとしたとき、別のトランザクションがその資源を占有していた場合に、資源の占有が解除されるまで待つか否かを指定します。省略した場合は、WAITが指定されたとみなします。
RDBLSQL = {SQL92 | SQL95 | SQL96}
応用プログラムの予約語のレベルを設定します。環境変数の指定を省略した場合は、SQL92が指定されたとみなします。
プロシジャルーチンを利用する場合は、SQL95またはSQL96を指定します。
行識別子を利用する場合は、SQL96を指定します。
各予約語のレベルにおけるキーワードについては、“SQLリファレンスガイド”を参照してください。
RDBMSG = E
SQL文実行時に、エラーメッセージを標準エラー出力に出力するか否かを指定します。エラーメッセージを出力する場合は、Eを指定します。エラーメッセージを標準エラー出力に出力しない場合は、この環境変数を指定しません。
RDBODBIX = ベース部ページ長,インデックス部ページ長,ベース部初期量,インデックス部初期量[,拡張量,拡張契機]
動的SQLを使用して格納構造定義を簡略化したインデックスを定義する場合、インデックスのベース部とインデックス部の割付け量、ページ長などを指定します。単位はキロバイトです。この環境変数を省略した場合は、以下の値が指定されたとみなします。
RDBODBIX = 2、2、168、32、32、0
RDBODBTB = ページ長,初期量[,拡張量,拡張契機]
動的SQLを使用して格納構造定義を簡略化した表を定義する場合、表のデータ格納域の割付け量、ページ長などを指定します。単位はキロバイトです。この環境変数を省略した場合は、以下の値が指定されたとみなします。
RDBODBTB = 4,256,64,0
RDBRCVL = {RCV | NRCV}
応用プログラムのリカバリ水準を指定します。環境変数の指定を省略した場合はRCVが指定されたとみなします。
RDBRTRC = 出力レベル,ファイル名
ROUTINE_SNAP機能の出力レベルと、出力先ファイル名を指定します。環境変数の指定を省略した場合は、ROUTINE_SNAP機能を使用しないとみなします。
ROUTINE_SNAP機能は、SQL手続き文の実行情報をファイルに出力する機能です。ROUTINE_SNAP機能の詳細および使用方法については、“応用プログラムのデバッグ”を参照してください。
RDBSIGINF = {YES | NO}
signal関数を応用プログラムで利用するか否かを指定します。指定を省略した場合は、YESが指定されたものとみなします。
RDBSMEM = メモリサイズ
ソート処理のために作業用ソート領域としてサーバ側で使用するメモリの大きさを、64〜2147483647の範囲で指定します。単位はキロバイトです。環境変数の指定を省略した場合は、2112が指定されたとみなします。この領域は、RDBプロセスのローカルメモリにセション単位に獲得されます。
RDBSYDSI
応用プログラムによるデータ操作で、DSIに定義された拡張契機(rdbalmdsiコマンドで定義します)を無効とする場合に、この環境変数を指定します。パラメタはありません。
RDBTRAN = {SC | TC}
SQL文が実行中にエラーとなった場合のトランザクションの対処方法を指定します。環境変数の指定を省略した場合は、SCが指定されたとみなします。
RDBTRC = 出力レベル,ファイル名[,繰り返し幅]
SQL_SNAP機能の出力レベルと、出力先ファイル名を指定します。環境変数の指定を省略した場合は、SQL_SNAP機能を使用しません。
SQL_SNAP機能は、応用プログラムが実行したSQL文の情報をファイルに出力する機能です。SQL_SNAP機能の詳細および使用方法については、“応用プログラムのデバッグ”を参照してください。
RDBWMEM = メモリサイズ
作業用テーブルとしてサーバ側で使用するメモリのサイズを64〜2147483647の範囲で指定します。単位はキロバイトです。省略した場合は、64が指定されたとみなします。この領域は、RDBプロセスのローカルメモリにセション単位に獲得されます。
RDBWPATH = パス名[[:パス名]・・・]
サーバ側で使用する作業用ソート領域および作業用テーブルとして、サーバ側での獲得先ディレクトリを指定します。
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