Symfoware Parallel Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編 |
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第6章 クライアント・サーバ |
ここでは、クライアント・サーバモデルの概要について、以下の順に説明します。
クライアントとは
サーバとは
通信方式
クライアント・サーバモデルの利用パターン
クライアントとは、データ処理を要求する動作単位のことです。データベースシステムをクライアント・サーバモデルで運用する場合には、データベースに対してアクセスを要求する応用プログラムは、クライアントとして位置づけられます。
サーバとは、データ処理を実行する動作単位のことです。データベースシステムをクライアント・サーバモデルで運用する場合は、データベース本体が存在する側として位置づけられます。
クライアントとサーバとの間の通信方法は、クライアントのサーバに対するアクセス方法によって異なります。
ローカルのサーバに接続し、データの操作などを行うことを、ローカルアクセスといいます。
リモートのサーバに接続し、データの操作などを行うことを、リモートアクセスといいます。
ローカルアクセスする場合は、自動的にサーバと接続されます。リモートアクセスする場合の通信方法には、以下の2種類があります。
汎用のリモートアクセス
性能を重視したリモートアクセス
サーバプラットフォームに共通にアクセスする応用プログラムを作成する場合に使用します。汎用的な通信を使用すると、応用プログラムから、以下のサーバのデータベースにアクセスすることができます。
UNIXのデータベース
グローバルサーバのデータベース
Symfoware/RDB専用のプロトコルを使用すると、汎用プロトコルを使用した場合より性能的に優れています。
応用プログラムからUNIXのデータベースにアクセスする場合に対して使用することができます。
表:通信方法とSERVER_SPECの指定についてに、通信方法とSERVER_SPECの指定について示します。
また、表:接続できるサーバの種類と接続方法についてに、接続できるサーバの種類と接続方法について示します。
通信方法 |
SERVER_SPECの指定 |
|
---|---|---|
リモートアクセス |
汎用のリモートアクセス |
RDA |
性能を重視したリモートアクセス |
RDB2_TCP |
SERVER_SPEC |
接続形態 |
UNIX |
グローバルサーバ |
---|---|---|---|
RDA |
TCP/IP |
○ |
○ |
RDB2_TCP |
TCP/IP |
○ |
× |
○:接続可能
×:接続不可能
データベースの定義、検索および更新に対してデータの整合性を保つためのトランザクション制御機能が、有効に働きます。そのため、ローカルを含む複数のサーバとの連携時も安全にデータベースへアクセスすることができます。ただし、1トランザクション内で複数サーバに対するデータベースの同時更新はできません。1つのトランザクション内では1つのサーバの1つのデータベースに対してだけ更新できます。
図:クライアント・サーバモデルの利用パターンに利用パターンを示します。
注)UNIXシステムでは、リモートのデータベースにアクセスする場合、必ずしもSymfoware/RDA-SVを経由 する必要はありません。クライアント用の動作環境ファイルのSERVER_SPECの指定により必要に応じた 通信方法を選択できます。
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