Symfoware Parallel Server RDBユーザーズガイド 応用プログラム開発編
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第5章 応用プログラムの実行> 5.4 応用プログラムの動作環境のチューニング

5.4.5 データ操作範囲の限定方法

応用プログラムから表のデータ操作の範囲を限定することができます。表のデータ操作の範囲は、以下の方法で限定できます。

表:表のデータ操作の範囲を限定する方法に、表のデータ操作の範囲を限定する方法について示します。

[表:表のデータ操作の範囲を限定する方法]

表の範囲限定方法

機能概要

有効範囲

対象

INCLUSION_DSIパラメタ

応用プログラムの実行時に、INCLUSION_DSIパラメタで指定され たDSIをデータ操作の範囲として 限定します。

応用プログラムの開始から終了まで。

実行する応用プログラム

rdbexdsiコマンド

rdbexdsiコマンドで指定したDSIをシステムで動作するすべての応用 プログラムのデータ操作の範囲から除きます。

rdbexdsiコマンドの-monの実行から-moffの 実行まで。

全応用プログラム

スコープ適用文

CREATE SCOPE文で定義した、データ操作の範囲を、APPLY SCOPE文で利用者に適用します。 この適用により、利用者が実行するSQL文のデータ操作の範囲を限定します。

APPLY SCOPE文の実行からRELEASE SCOPE文の実行まで。

利用者ごとに実行するSQL 文

■表のデータ操作の範囲を限定する場合の注意事

◆スコーとINCLUSION_DSIパラメタとの関係

INCLUSION_DSIパラメタが指定された応用プログラムを、スコープが適用された利用者が実行する場合、INCLUSION_DSIパラメタとスコープの両方で指定されたDSIがデータ操作の範囲となります。

(1) 表1は、スコープとINCLUSION_DSIでDSIが限定されているため、DSI2だけデータ操作ができます。

(2) 表2は、DISの限定の対象外のため、表中のすべてのDSIに対して、データ操作ができます。

◆スコープとrdbexdsiコマンドとの関係

rdbexdsiコマンドでDSIが除外されている場合、適用されているスコープから除外されているDSIを除いたDSIが、データ操作の範囲となります。


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