Windows NT(R) TeamWARE Office 200X V2.0 インストールガイド
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第3章 TeamWARE Officeのインストール

3.2 ディレクトリサーバの作成

ここでは、新しくTeamWARE Officeをインストールし、ディレクトリサーバを作成する方法について説明します。

◆インストールの準

インストールを行う前に、CD-ROM(TeamWARE Office 200X V2.0L30)ドライブ直下の“Readme.txt”をお読みください。これには、TeamWARE Officeを運用するうえで重要な情報が記載されています。また、以下の項目を確認してください。

◆セットアッププログラの実行

TeamWARE Officeのサーバソフトウェアは、CD-ROM(TeamWARE Office 200X V2.0L30)で提供されます。セットアッププログラムは、\servers\nt\twserverのディレクトリにあります。

セットアップを行う前に、セットアップに必要な情報を確認しておく必要があります。セットアップに必要な情報については、“付録B セットアップパラメータ”を参照してください。

セットアッププログラムを起動するには、以下のように操作します。

  1. CD-ROMドライブにCDを挿入します。サーバにCD-ROMドライブが付属していない場合は、CD-ROMドライブ付きのコンピュータにCDを挿入し、ネットワーク経由で接続します。
  2. セットアッププログラムが入っているディレクトリで、Setup.exeを実行します。

◆インストールモーの選択

インストールモードを選択するために、以下に示すウィンドウが表示されます。このオプションボタンの中から[標準]または、[カスタム]のいずれかを選択します。

[標準]セットアップを選択すると、最小限の質問に答えるだけでセットアップを行うことができます。[カスタム]セットアップを選択すると、各サービスの詳細情報をセットアップすることができます。詳細については、“付録B セットアップパラメータ”を参照してください。

◆サーバソフトウェアのコピー先の選

インストールモードを選択したら、TeamWARE Officeサーバソフトウェアをインストールするディレクトリのパス名を32文字以内の英数字で定義します。標準設定では、以下のディレクトリになっています。

C:\TEAMWARE\SERVER

別のディレクトリを選択する場合は、[参照]ボタンをクリックします。これにより、以下に示す[ディレクトリの選択]ウィンドウが表示されます。

このウィンドウでは、既存のディレクトリを参照してインストール先ディレクトリを指定することができます。存在しないディレクトリを指定した場合は、新規に作成されます。

指定したインストール先のドライブに500MBの空きが存在しない場合は、以下に示すウィンドウが表示されます。

セットアップを続けると、TeamWARE Officeサーバソフトウェアをインストール先ディレクトリにコピーします。

ディレクトリ名には、ピリオド“.”を使用しないでください。


◆ディスク容量の監

インストールモードの選択で、[カスタム]セットアップを選択した場合、サーバにディスク容量警告レベルとディスク容量一時停止レベルを定義することが可能です。

以下に、ディスク容量の定義画面を示します。

◆Directoryサービスの作

[ディレクトリサーバセットアップ]を選択し、新しいTeamWARE Officeサイトを作ります。

以下に、サーバの選択ウィンドウを示します。

◆サイト識別番号の定

サイトを識別するための番号を指定します。システム管理者は、サイト識別番号が絶対に重複しないよう管理する必要があります。

以下に、サイト識別番号の設定ウィンドウを示します。

サイト識別番号が重複すると、そのサイト間ではメッセージルータを用いたメール交換や、ディレクトリ情報の交換ができなくなります。設定したサイト識別番号は変更することができないため、サイト識別番号が絶対に重複しないよう管理してください。


サイト識別番号を入力して、[次へ]ボタンをクリックすると、以下のウィンドウが表示されます。このウィンドウは、サイト識別番号の設定に間違いがないかどうか、再確認を行うものです。ここで、[はい]ボタンをクリックすると、入力したサイト識別番号が採用されます。 [いいえ]ボタンをクリックすると、サイト識別番号を入力するウィンドウが表示され、サイト識別番号を修正することができます。

◆TeamWARE Officeシステム管理者のパスワーの定義

セットアッププログラムは、TeamWARE Officeシステム管理者用に以下のユーザを登録します。

ユーザ名 : ADMIN

パスワード : 以下のウィンドウで指定した文字列

このTeamWARE Officeシステム管理者用パスワードを指定します。このパスワードは、システム管理者としてログインして、他のユーザアカウント、サーバ、サービスなどを追加、変更、または削除を行う場合に必要となります。

以下に、システム管理者のパスワード設定ウィンドウを示します。

◆TeamWARE Officeサイト名の定

新しく作成したTeamWARE OfficeサイトとDirectoryサーバに名前をつけます。ユーザは、この名前によってサイトを認識することになります。サイト名、サーバ名に日本語を設定することはできません。また、他サイトのサイト名と重複しないよう注意してください。

以下に、サイト名とサーバ名の設定ウィンドウを示します。

◆世界標準時間(UTC)との時差の設定

世界標準時間との時差を設定します。

以下に、ローカル時間とUTCとの時差設定ウィンドウを示します。

◆Directoryデータベースファイル用ディレクトリの定

インストールモードで[カスタム]セットアップを選択した場合、Directoryデータベースファイルのインストール先ディレクトリを定義することができます。

以下に、Directoryデータベースファイル用ディレクトリ設定ウィンドウを示します。

  • データベースはローカルディスクドライブに作成してください。
  • Directory用データベースファイルは一度作成すると、別のディレクトリに移動することはできません。このため、選択したディレクトリには十分な空き容量を確保しておいてください。
  • ディレクトリ名には、ピリオド“.”を使用しないでください。
  • データベース用ディレクトリは最低でも2階層以上を設定してください。
    例) c:\teamware\database

◆Directoryデータベースキャッシュサイズの設

インストールモードで[カスタム]セットアップを選択した場合、Directoryサービスのデータベースに対するキャッシュサイを設定することができます。

以下に、キャッシュサイズの設定ウィンドウを示します。

◆Directoryサービスの監査イベントログ記録の定

Directoryサービスの監査イベントログを記録するかどうかを設定します。

◆エンタープライズ階の設定

エンタープライズを構成するサイトタイプと、エンタープライズ階層の詳細を定義します。

以下に、エンタープライズ階層の定義ウィンドウを示します。

◆サイト識別名の定

サイトタイプでエンタープライズマスターを選択した場合

エンタープライズ階層の設定でエンタープライズマスターを選択した場合、マスターサイト識別名定義ウィンドウは表示されません。

サイトタイプでエリアメンバーを選択した場合

エンタープライズ階層の設定でエリアメンバーを選択した場合、マスターサイト識別名定義ウィンドウが表示されます。

以下に、マスターサイト識別名定義ウィンドウを示します。

マスターサイト識別名を入力して、[次へ]ボタンをクリックすると、以下のウィンドウが表示されます。マスターサイトがWindows NT(R)システムの場合は、[はい]ボタンをクリックします。

◆新規サイトの作成の終

これで、新規サイトを作成する場合のDirectoryサービスのセットアップが完了しました。また、Directoryサーバ作成時に、「RFC1006 Transport Service」がインストールされ、インストール終了後には自動的に起動されます。

続いてサービスのセットアップを行います。詳細については、“4.2 サービスの追加”の“◆追加するサービスの選択”以降を参照してください。


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