Windows NT(R) TeamWARE Office 200X V2.0 インストールガイド |
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第3章 TeamWARE Officeのインストール |
ここでは、新しくTeamWARE Officeをインストールし、ディレクトリサーバを作成する方法について説明します。
インストールを行う前に、CD-ROM(TeamWARE Office 200X V2.0L30)ドライブ直下の“Readme.txt”をお読みください。これには、TeamWARE Officeを運用するうえで重要な情報が記載されています。また、以下の項目を確認してください。
TeamWARE Officeのインストールは、Windows NT(R)システム管理者の資格で行います。このため、Windows NT(R)システム管理者のパスワードを確認しておきます。
“付録B セットアップパラメータ”を参照し、インストール時に必要な情報を確認してください。
TeamWARE Officeのサーバソフトウェアは、CD-ROM(TeamWARE Office 200X V2.0L30)で提供されます。セットアッププログラムは、\servers\nt\twserverのディレクトリにあります。
セットアップを行う前に、セットアップに必要な情報を確認しておく必要があります。セットアップに必要な情報については、“付録B セットアップパラメータ”を参照してください。
セットアッププログラムを起動するには、以下のように操作します。
インストールモードを選択するために、以下に示すウィンドウが表示されます。このオプションボタンの中から[標準]または、[カスタム]のいずれかを選択します。
[標準]セットアップを選択すると、最小限の質問に答えるだけでセットアップを行うことができます。[カスタム]セットアップを選択すると、各サービスの詳細情報をセットアップすることができます。詳細については、“付録B セットアップパラメータ”を参照してください。
インストールモードを選択したら、TeamWARE Officeサーバソフトウェアをインストールするディレクトリのパス名を32文字以内の英数字で定義します。標準設定では、以下のディレクトリになっています。
C:\TEAMWARE\SERVER
別のディレクトリを選択する場合は、[参照]ボタンをクリックします。これにより、以下に示す[ディレクトリの選択]ウィンドウが表示されます。
このウィンドウでは、既存のディレクトリを参照してインストール先ディレクトリを指定することができます。存在しないディレクトリを指定した場合は、新規に作成されます。
指定したインストール先のドライブに500MBの空きが存在しない場合は、以下に示すウィンドウが表示されます。
セットアップを続けると、TeamWARE Officeサーバソフトウェアをインストール先ディレクトリにコピーします。
ディレクトリ名には、ピリオド“.”を使用しないでください。 |
インストールモードの選択で、[カスタム]セットアップを選択した場合、サーバにディスク容量警告レベルとディスク容量一時停止レベルを定義することが可能です。
以下に、ディスク容量の定義画面を示します。
[アラート]テキストボックスに、利用可能なディスク容量の限界警告値を指定します。これを、ディスク容量警告レベルと呼びます。ディスクの空き容量がこれより少なくなると、TeamWARE Officeはシステム管理者宛にアラートを発信して、サーバの空きディスク容量を増やすよう指示します。標準設定では100(MB)です。
[一時停止]テキストボックスに、ディスク容量がなくなる前にTeamWARE Officeを一時停止する限界値を指定します。これを、ディスク容量一時停止レベルと呼びます。ディスクの空き容量がこれより少なくなると、TeamWARE Officeサーバは自動的にサービスの処理を一時停止します。標準設定では20(MB)です。
システム管理者がディスクの空き容量を増やす作業を実施し、ディスクの空き容量がディスク容量警告レベルより増加すると、TeamWARE Officeサーバは自動的にサービスの処理を再開します。 |
[ディレクトリサーバセットアップ]を選択し、新しいTeamWARE Officeサイトを作ります。
以下に、サーバの選択ウィンドウを示します。
サイトを識別するための番号を指定します。システム管理者は、サイト識別番号が絶対に重複しないよう管理する必要があります。
以下に、サイト識別番号の設定ウィンドウを示します。
[サイト識別番号]テキストボックスに、TeamWARE Officeのサイト識別番号を定義します。番号は9桁の任意の数字を指定します。その際には他サイトのサイト識別番号と重複しないよう注意してください。サイト識別番号を重複させない方法の例を以下に示します。
サイト識別番号にサイトを管理しているセンターの電話番号を指定します。たとえば、0987-65-4321の場合、987654321となります。同一センター内に複数のサイトを作成する場合、重複しない電話番号を各サイトに割り当てます。
サイト識別番号が重複すると、そのサイト間ではメッセージルータを用いたメール交換や、ディレクトリ情報の交換ができなくなります。設定したサイト識別番号は変更することができないため、サイト識別番号が絶対に重複しないよう管理してください。 |
サイト識別番号を入力して、[次へ]ボタンをクリックすると、以下のウィンドウが表示されます。このウィンドウは、サイト識別番号の設定に間違いがないかどうか、再確認を行うものです。ここで、[はい]ボタンをクリックすると、入力したサイト識別番号が採用されます。 [いいえ]ボタンをクリックすると、サイト識別番号を入力するウィンドウが表示され、サイト識別番号を修正することができます。
セットアッププログラムは、TeamWARE Officeシステム管理者用に以下のユーザを登録します。
ユーザ名 : ADMIN
パスワード : 以下のウィンドウで指定した文字列
このTeamWARE Officeシステム管理者用パスワードを指定します。このパスワードは、システム管理者としてログインして、他のユーザアカウント、サーバ、サービスなどを追加、変更、または削除を行う場合に必要となります。
以下に、システム管理者のパスワード設定ウィンドウを示します。
[パスワード]テキストボックスに、TeamWARE Officeのシステム管理者用パスワードを入力します。パスワードは、8〜48文字の印刷可能なASCII文字で指定してください。これは省略不可能で、標準設定のパスワードはありません。また、パスワードは大文字/小文字を区別します。
[パスワード再入力]テキストボックスに、[パスワード]テキストボックスに指定したものと同じ内容を再入力します。
新しく作成したTeamWARE OfficeサイトとDirectoryサーバに名前をつけます。ユーザは、この名前によってサイトを認識することになります。サイト名、サーバ名に日本語を設定することはできません。また、他サイトのサイト名と重複しないよう注意してください。
以下に、サイト名とサーバ名の設定ウィンドウを示します。
[サイト名]テキストボックスに、サイト名を指定します。サイト名は、58文字以内の英数字で指定しますが、わかりやすい名前にすることをお勧めします。標準設定では、以下の名前になります。
SITE
[サーバ名]テキストボックスに、サーバ名を指定します。サーバ名は、 64文字以内の英数字で指定しますが、 Adminアプリケーションから複数のサーバを区別しやすい名前を設定します。標準設定では、以下の名前になります。
DIRECTORY SERVER
世界標準時間との時差を設定します。
以下に、ローカル時間とUTCとの時差設定ウィンドウを示します。
[時差]テキストボックスに、世界標準時間との時差を分単位で設定します。指定できる値の範囲は-720から720です。標準設定では540分です。日本での時差は540であり、値を変更する必要はありません。
インストールモードで[カスタム]セットアップを選択した場合、Directoryデータベースファイルのインストール先ディレクトリを定義することができます。
以下に、Directoryデータベースファイル用ディレクトリ設定ウィンドウを示します。
[データファイル]テキストボックスに、Directoryサービス用データベースのデータファイル格納先パス名を英数字で指定します。標準設定では、以下のパス名になります。
<インストール先ディレクトリ>\database
[インデックスファイル]テキストボックスに、Directoryサービス用データベースのインデックスファイル格納先パス名を英数字で指定します。標準設定では、以下のパス名になります。
<インストール先ディレクトリ>\database
[添付ファイル]テキストボックスに、Directoryサービス用データベースの添付ファイル格納先パス名を英数字で指定します。標準設定では、以下のパス名になります。
<インストール先ディレクトリ>\database
|
インストールモードで[カスタム]セットアップを選択した場合、Directoryサービスのデータベースに対するキャッシュサイズを設定することができます。
以下に、キャッシュサイズの設定ウィンドウを示します。
[インデックスキャッシュ]テキストボックスに、インデックスキーの保管用に確保するRAMメモリのキャッシュサイズを指定します。標準設定では1024(KB)です。また、0を指定すると標準設定の値が採用されます。
キャッシュサイズが大きいと、それだけデータへのアクセスが速くなります。しかし、値を大きくし過ぎるとメモリ不足が発生しますので、メモリの空き容量を確認して値を決定してください。ただし、一般的な運用では、特にこの値を変更する必要はありません。大規模なデータベースを持つセンターなどでは、この値の変更を検討してください。 |
Directoryサービスの監査イベントログを記録するかどうかを設定します。
Directoryサービスの監査イベントログを記録する場合に[記録する]チェックボックスをオンにします。
監査イベントログは、動作状況の監視やトラブル発生時に有効な情報となるため、すべての種類の記録を推奨しますが、記録する場合には定期的なメンテナンスが必要となります。
監査イベントログの詳細については、“TeamWARE Office管理者ガイド”の“18.7.2 監査イベントログ”を参照してください。
エンタープライズを構成するサイトタイプと、エンタープライズ階層の詳細を定義します。
以下に、エンタープライズ階層の定義ウィンドウを示します。
以下の[サイトタイプ]リストから、作成するサイトタイプを選択します。
[国名]テキストボックスには国名を指定します。国名は、2文字以内の半角英小文字で指定します。省略した場合は、国名は設定されません。通常、日本では“jp”を指定します。
[組織名]テキストボックスには組織名を指定します。組織名は、半角で64文字以内、全角で32文字以内で指定します。
[エリア名]テキストボックスにはエリア名を指定します。エリア名は、半角で55文字以内、全角で27文字以内で指定します。
エンタープライズ階層の設定でエンタープライズマスターを選択した場合、マスターサイト識別名定義ウィンドウは表示されません。
エンタープライズ階層の設定でエリアメンバーを選択した場合、マスターサイト識別名定義ウィンドウが表示されます。
以下に、マスターサイト識別名定義ウィンドウを示します。
[マスターサイト識別名]テキストボックスに、マスターサイトのホスト名を指定します。
マスターサイト識別名を入力して、[次へ]ボタンをクリックすると、以下のウィンドウが表示されます。マスターサイトがWindows NT(R)システムの場合は、[はい]ボタンをクリックします。
これで、新規サイトを作成する場合のDirectoryサービスのセットアップが完了しました。また、Directoryサーバ作成時に、「RFC1006 Transport Service」がインストールされ、インストール終了後には自動的に起動されます。
続いてサービスのセットアップを行います。詳細については、“4.2 サービスの追加”の“◆追加するサービスの選択”以降を参照してください。
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