マシン管理説明書 2.6
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第4章 コマンドリファレンス

4.5 apcsset (1M)

名前
apcsset - 自動電源制御の開始、停止、またはスケジュール設定、および復電投入に関する動作情報の設定
形式
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -S|-T
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -l [-f] [-n]
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -L [days] [-f]
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -a {[-s time][-e time -t type]} schedule_date
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -a -h yymmdd
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -d {[-s time][-e time -t type]} schedule_date
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -d -h yymmdd
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -d -n num[,num*] [-y]
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -D
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -P [mode]
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -F [mode [time] ]
/opt/FJSVapcs/sbin/apcsset -C
機能説明
スケジュールの設定に従って電源制御を開始または停止します。
また、復電投入に関する動作情報を表示したり、設定したりします。
自動電源制御は、設定された時刻(-s time)にマシンの電源を投入します。
また、設定された時刻(-e time)になると指定された電源切断プロシジャ(-t type)で電源を切断します。
復電投入に関する動作情報には、復電投入モードがあります。復電投入モードは、本体装置が動作中に停電などで電源が切断され、その後、復電したときの動作を決めるモードです。

GP7000F モデル1000/2000および、PRIMEPOWER800/1000/1500/2000/2500/HPC2500での自動電源制御については、以下のマニュアルを参照してください。
『System Console Software ユーザーズガイド』

オプション
オプションを以下に示します。
-S
自動電源制御を開始します。
-T
自動電源制御を停止します。
-l [-f] [-n]
自動電源制御の状態(開始/停止)と設定されているスケジュール情報を表示します。
-fオプションを指定すると、年の表示を4桁で表示します。
省略時には、下2桁のみ(例:2000年は00)が表示されます。
-nオプションを指定すると、スケジュール情報を項番付きで表示します。この項番は、スケジュール情報を削除する時に使用します。詳細は、-dオプションで説明します。
-L days [-f]
現在時刻以降の自動電源制御の実施予定を表示します。daysには表示したい日数を指定します。daysを省略した場合、7日間分が表示されます。
-fオプションを指定すると、年の表示を4桁で表示します。
省略した場合、下2桁のみ(例:2000年は00)が表示されます。
-a
自動電源制御のスケジュールを追加します。ただし、1024件を超えてスケジュールの追加をした場合、エラーになります。
-d
自動電源制御のスケジュールを削除します。
削除するスケジュールの指定方法には、2とおりあります。
1つ目は、スケジュール追加時に指定したものと同じオプション(schedule_date)を指定する方法です。2つ目は、スケジュール情報の表示で-nオプションを指定したときに各スケジュール情報に振られた項番を-n [num]オプションにより指定する方法です。この場合、削除するスケジュール情報が正しいか確認メッセージが出力されます。確認メッセージが必要ない場合、-yオプションを指定します。
-D
現在設定されている自動電源制御のスケジュールをすべて削除します。
-s time
電源投入時刻を指定します。timeの形式は HHMMです。
HHは[00-23]の範囲内で、MMは[00-59] の範囲内で指定します。
-e time
電源切断時刻を指定します。timeの形式は HHMMです。
HHは[00-23]の範囲内で、MMは[00-59] の範囲内で指定します。
-t type
電源切断を行う処理の種別を指定します。typeには次の2つを指定できます。
省略した場合、"norm"になります。また、"-e"を指定していない場合、本オプションを指定するとエラーになります。
norm
警告をディスプレイに出力して3分後に切断処理を開始します。
また、この3分間にapcscancelコマンドを実行すれば、切断処理を中断できます。

切断処理を中断については、"apcscancel(1M)"を参照してください。

force
即時に電源切断処理を開始します。
schedule_date
自動電源制御のスケジュールを設定します。
-c yymmddmm1dd1-mm2dd2dd1-dd2
特定の日、日単位、または月単位の電源を投入/切断する日付を設定します。
なお、この指定を行った場合、"-w"は指定できません。

yymmdd

特定の日の電源投入/切断日付を設定します。
この形式で日付を指定した場合、"-r"を指定するとエラーになります。

mm1dd1-mm2dd2

日単位(mm1月dd1日 - mm2月dd2日) の電源投入/切断日付を設定します。
この形式で日付を指定した場合、"-r"を指定するとエラーになります。

dd1-dd2

月単位(dd1日からdd2日) の電源投入/切断日付を設定します。
"-r"を省略した場合、コマンドを起動した月のdd1日からdd2日までのスケジュールと判断します。

-w SUN,MON,....
毎週スケジュールを実行する曜日を指定します。曜日は次の形式で指定します。
なお、この指定の場合、必ず"-r"を指定する必要があリます。
また、"-c"は指定できません。
・日曜日 SUNまたはsun
・月曜日 MONまたはmon
・火曜日 TUEまたはtue
・水曜日 WEDまたはwed
・木曜日 THUまたはthu
・金曜日 FRIまたはfri
・土曜日 SATまたはsat
-r mm1-mm2
スケジュールを実行する月(期間)を指定します。
mm1月からmm2月までスケジュールを実行します。
-h yymmdd
休日(電源の投入/切断を行わない日)の日付を指定します。
-F [mode [time] ]
強制電源切断する機能です。
自動電源制御の停止スケジュールによりシャットダウンが開始され、シャットダウンの途中でOSハングなどにより処理が停止した場合でもOSを停止します。

[mode]

enable

強制電源切断を有効にします。

disable

強制電源切断を無効にします。
デフォルトは、“disable”です。

[time]

10 〜 255(分)の範囲でタイムアウト時間を分単位で指定します。
デフォルトは、“10分”です。
[mode [time]]のオプションを省略した場合、現在の強制電源切断の情報が表示されます。

-P [mode]
復電投入モードを表示または設定します。
modeを指定しない場合、現在の復電投入モードを表示されます。
modeには次の3つの中から指定できます。
on
本体装置動作中に停電が発生し電源切断された場合、その後の復電時には自動的に電源を投入するモードです。
off
本体装置動作中に停電が発生し電源切断された場合、その後の復電時に電源を投入しないモードです。手動または自動電源制御により電源を投入する必要があります。
auto
本体装置動作中に停電が発生し電源切断された場合、その後の復電時に運用時間帯であれば自動的に電源を投入するモードです。
運用時間帯は、自動電源制御スケジュールの設定で投入時刻と切断時刻の間の時間帯です。
-C
SafeCLUSTERにより構築したクラスタシステムにおいて、apcssetコマンドを実行したノードに設定されている自動電源制御の設定値を、他のすべてのノードにコピーします。
終了ステータス
終了ステータスを以下に示します。
0:正常終了
1:オプションの指定に誤りがある
2:root資格がない
3:本体装置やハードウェアの異常
4:同一スケジュールを追加した、または、存在しないスケジュールを削除した
5:コマンドを複数同時に実行した
6:現在の状態(開始/停止)に適合しない操作をした
7:日付や時刻の指定に矛盾がある(実在しないあるいは重複)
8:1024を超えてスケジュールを追加した


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