マシン管理説明書 2.6
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第2章 マシン管理の各機能> 2.1 ハードウェア監視機能

2.1.2 ハードウェア監視情報機能

ハードウェアの異常・寿命の監視、および故障の兆しを発見(以降、予防監視といいます)する機能です。また、ハードウェアの状態に変化が生じた場合、ログ情報をログファイルに格納し、設定した宛先にメールで情報を通知することができます。
なお、一部のハードウェアは監視するための設定を行う必要があります。
本機能は、基本的には運用時に使用しますが、必要に応じて、本体装置導入時およびハードウェア交換時にも使用します。

■監視できるハードウェ

ハードウェア監視情報機能では、ハードウェアごとに監視種が異なります。
ハードウェアと監視種別の対応を以下の表に示します。

PRIMEPOWER1/100/200/400/600、GP7000F モデル200/200R/400/400R/400A/600/600R、
富士通 S series、GP-Sファミリーの場合

○:監視可能、−:監視不要

ハードウェア

監視種別

異常監

寿命監

予防監

バッテ

○(注3)

ファン(注1

○(注3)

○(注3)

ディス

○(注3)

テープ系装

CPU

メモ

電源装置(注2

○(注3)

UPS装

○(注4)

DTAG

○(注3)

PCI

BUS

TTY ドライバ

注1)本体装置および拡張ファイルユニットのファンが監視対象です。
注2)本体装置および拡張ファイルユニットの電源装置が監視対象です。
注3)富士通 S series、GP-Sファミリーは除く。
注4)PRIMEPOWER1/100、富士通 S series、GP-Sファミリーは除く。

PRIMEPOWER 250/450の場合

○:監視可能、−:監視不要

ハードウェア

監視種別

異常監

寿命監

予防監

バッテ

ファン(注1

ディス

テープ系装

CPU

メモ

電源装置(注2

UPS装

システムボー

PCI

BUS

TTY ドライバ

操作パネ

RCI接続機

注1)本体装置および拡張ファイルユニットのファンが監視対象です。
注2)本体装置および拡張ファイルユニットの電源装置が監視対象です。

PRIMEPOWER650/850/900/1500/2500/HPC2500の場合

○:監視可能、−:監視不要

ハードウェア

監視種別

異常監

寿命監

予防監

バッテ

○(注3)

ファン(注1

○(注3)

○(注3)

ディス

テープ系装

CPU

メモ

電源装置(注2)

○(注3)

UPS装

○(注4)

システムボー

○(注4)

PCI

BUS

TTY ドライバ

操作パネ

○(注4)

RCI接続機器

○(注4)

PCIBOX

○(注4)

PCIBOX電源

○(注4)

注1)本体装置および拡張ファイルユニットのファンが監視対象です。
注2)本体装置および拡張ファイルユニットの電源装置が監視対象です。
注3)PRIMEPOWER900/1500/2500/HPC2500のみ
注4)PRIMEPOWER650/850のみ

PRIMEPOWER800/1000/2000、GP7000F モデル1000/2000の場合

○:監視可能、−:監視不要

ハードウェア

監視種別

異常監

寿命監

予防監

ディス

テープ系装

CPU

メモ

PCI

BUS

TTY ドライバ

注1)本体装置および拡張ファイルユニットのファンが監視対象です。
注2)本体装置および拡張ファイルユニットの電源装置が監視対象です。

■ハードウェア監視情報の収集の仕組

ハードウェア監視情報の収集の仕組みを以下の図に示します

1

マシン管理は、XSCFまたはSCFを使用してハードウェア監視情報を収集します。

2

マシン管理は、OSで検出されたエラーの中からハードウェアに関係する情報だけを抽出し、収集します。なお、OSで検出されたエラーは、syslogファイに格納されています。

3

マシン管理は、一部のハードウェアを定期的に監視し、監視情報を収集します。

4

1、2、3で収集した監視情報は、ログファイルに格納されます。

5

ハードウェア監視情報およびエラーメッセージを表示します。
また、状態変化のメールを通知します。

■ハードウェア監視情報機能の内容

ハードウェア監視情報機能の内容を以下の表に示します。
なお、本体装置の機種により提供されるメニューが異なります。


PRIMEPOWER1/100/200/400/600、GP7000F モデル200/200R/400/400R/400A/600/600Rおよび富士通S series、GP-Sファミリーについては、「3.1.2 本体装置の機種と提供メニュー」を参照してください。
PRIMEPOWER250/450については、「3.2.2 本体装置の機種と提供メニュー」を参照してください。
PRIMEPOWER650/850/900/1500/2500/HPC2500については、「3.3.2 本体装置の機種と提供メニュー」を参照してください。
PRIMEPOWER800/1000/2000およびGP7000F モデル1000/2000については、「3.4.2 本体装置の機種と提供メニュー」を参照してください。

○:本体装置導入時に設定 △:必要に応じて設定 −:設定情報なし

機能名

概要

設定情報の有無
( )内は担当者

ハードウェア異常イベント管

現在、本体装置で発生している異常部品とエラー内容を検索して表示します。
検索の条件を以下に示します。

  • 表示範囲指定
  • 時間帯指定
  • 部品種別指定
  • 表示順(最新情報から表示、古い情報から表示)

バッテリ寿命監

バッテリの寿命監視を行います。
バッテリ寿命監視のメニュー項目を以下に示します。

  • バッテリ寿命情報表
    バッテリ寿命情報の一覧を表示します。
  • バッテリ寿命情報追
    新規のバッテリ寿命情報を設定します。
  • バッテリ寿命情報設
    設定済のバッテリ寿命情報を変更します。
  • バッテリ寿命情報削
    バッテリ寿命情報を削除します。
  • バッテリ寿命通知設
    バッテリの状態変化を通知する/通知しないを設定します。また、交換通知時期を設定します。

なお、バッテリ寿命監視の各種設定は、本体装置導入時およびバッテリ交換時に行います。


(担当技術員)

ファン監

ファンの寿命監視および異常監視を行います。
ファン監視のメニュー項目を以下に示します。

  • ファン監視情報表
    ファン監視情報の一覧を表示します。
  • ファン監視情報設
    ファン監視情報を設定または変更します。
  • ファン監視通知設
    ファンの状態変化を通知する/通知しないを設定します。また、交換通知時期を設定します。

なお、接続されているファンは、本体装置起動時より自動的に監視されます。また、ファン交換時には、ファン監視の設定を行います。


(システム管理者)

ディスク監

ディスクの異常監視および予防監視を行います。ディスク監視のメニュー項目を以下に示します。

  • ディスク監視情報表
    ディスク監視情報の一覧を表示します。
  • ディスク監視情報設
    ディスク監視情報を設定または変更します。
  • ディスク監視通知設
    ディスクの状態変化を通知する/通知しないを設定します。

なお、接続されているディスクは、本体装置起動時より自動的に監視されます。


(システム管理者)

テープ系装置監

テープ系装置の異常監視およびクリーニング要求監視を行います。
テープ系装置監視のメニュー項目を以下に示します。

  • テープ系装置監視情報表
    テープ系装置監視情報の一覧を表示します。
  • テープ系装置監視情報設
    テープ系装置監視情報を設定または変更します。
  • テープ系装置監視通知設
    テープ系装置の状態変化を通知する/通知しないを設定します。

なお、接続されているテープ系装置は、本体装置起動時より自動的に監視されます。


(システム管理者)

CPU監

CPUの異常監視および予防監視を行います。
CPU監視のメニュー項目を以下に示します。

  • CPU監視情報表
    CPU監視情報の一覧を表示します。
  • CPU監視情報設
    CPU監視情報を設定または変更します。
  • CPU監視通知設
    CPUの状態変化を通知する/通知しないを設定します。

なお、CPUは、本体装置起動時より自動的に監視されます。


(システム管理者)

メモリ監

メモリの異常監視および予防監視を行います。
メモリ監視のメニュー項目を以下に示します。

  • メモリ監視情報表
    メモリ監視情報の一覧を表示します。
  • メモリ監視情報設
    メモリ監視情報を設定または変更します。
  • メモリ監視通知設
    メモリの状態変化を通知する/通知しないを設定します。

なお、メモリは、本体装置起動時より自動的に監視されます。


(システム管理者)

電源装置監

電源装置の異常監視を行います。
電源装置監視のメニュー項目を以下に示します。

  • 電源装置監視情報表
    電源装置監視情報の一覧を表示します。
  • 電源装置監視情報設
    電源装置監視情報を設定または変更します。
  • 電源装置監視通知設
    電源装置の状態変化を通知する/通知しないを設定します。

なお、電源装置は、本体装置起動時より自動的に監視されます。


(システム管理者)

UPS監

UPSの異常監視を行います。
UPS監視のメニュー項目を以下に示します。

  • UPS監視情報表
    UPS監視情報の一覧を表示します。
  • UPS監視情報設
    UPS監視情報を設定または変更します。
  • UPS監視通知設
    UPSの状態変化を通知する/通知しないを設定します。

なお、UPSは、本体装置起動時より自動的に監視されます。


(システム管理者)

縮退監

ハードウェアの縮退監視を行います。
メモリ、アダプタなどのハードウェアについて、本体装置初期化時のハードウェア診で異常が発生しているかを監視します。

縮退監視のメニュー項目を以下に示します。

  • 縮退監視情報表
    縮退監視情報の一覧を表示します。
  • 縮退監視通知設
    縮退運用開始を通知する/通知しないを設定します。

なお、本体装置初期化時に異常が検出された場合は、縮退監視通知設定が必要になります。
運用時に異常が検出された場合は、メール通知するとともに異常部品を切り離して縮退運を開始します。


(システム管理者/担当技術員)

監視通知情報の設

各ハードウェアの状態変化をメール通知するための情報を設定します。
監視通知情報の設定のメニュー項目を以下に示します。

  • コンソール通知設
    各ハードウェアの状態変化をコンソールへ通知する/通知しないを設定します。
  • システム管理者の通知設
    システム管理者へメール通知するために宛て先などの情報を設定します。
  • 担当技術員の通知設
    担当技術員へメール通知するために宛て先などの情報を設定します。


(システム管理者)

通報確

通報確用のテストログを発行し、XSCFのメール通報およびマシン管理のメール通報が行われることを確認します。発行できるテストログのレベルを以下に示します。

  • ALARM
  • WARNING
  • NOTICE

ハードウェア監視情報の退避/復

ハードウェア監視情報の退避および復元を行います。
ハードウェア監視情報の退避/復元のメニュー項目を以下に示します。

  • 監視情報の退
    ハードウェア監視情報を任意のファイルに退避します。
  • 監視情報の復
    退避したハードウェア監視情報を本体装置に復元します。

なお、ハードウェア監視情報の退避および復元は、本体装置の再インストール時に行います。


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