Interstage Application Server 移行ガイド |
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第4章 Interstage Application Server V6からの移行 | > 4.8 Interstage シングル・サインオンの移行 | > 4.8.1 業務サーバの移行 |
V6.0 Interstage Application Server Web-J Edition, Plusからの業務サーバの資源の移行手順について説明します。
業務サーバを負荷分散のために複数構築し運用している場合は、同時に移行してバージョンを合わせてください。
移行は以下の手順で行います。
業務サーバの資源をバックアップします。バックアップする資源は以下です。
資源のバックアップ時は業務サーバに使用しているWebサーバを停止してください。
以下に資源のバックアップの例を示します。
バックアップ先パスがX:\Backup\ssoatzagの場合の操作例を以下に示します。
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注1)サービスIDファイルは業務サーバ定義ファイルの“ServiceIDPath”定義に設定したファイルを指定してください。
注2)アクセス制御情報ファイルは業務サーバ定義ファイルの“AccessCtl”定義に設定したファイルを指定してください。
バックアップ先パスが/backup/FJSVssoazの場合の操作例を以下に示します。
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注1)サービスIDファイルは業務サーバ定義ファイルの“ServiceIDPath”定義に設定したファイルを指定してください。
注2)アクセス制御情報ファイルは業務サーバ定義ファイルの“AccessCtl”定義に設定したファイルを指定してください。
WebサーバにInterstage HTTP Serverを使用している場合は、Webサーバ(Interstage HTTP Server)の移行が必要です。Webサーバ(Interstage HTTP Server)の移行については“Webサーバ(Interstage HTTP Server)の移行”を参照してください。
なお、Webサーバ(Interstage HTTP Server)にInterstage シングル・サインオン以外のサービスを設定している場合は、設定している各サービスの移行方法に従ってください。
業務サーバでSSL通信を行うための環境構築を行っている場合は、SSL通信を行うための環境をバックアップします。
WebサーバにInterstage HTTP Serverを使用している場合は、“Webサーバ(Interstage HTTP Server)の移行”を参照してください
現在インストールされているパッケージをアンインストール後、本バージョンのパッケージをインストールします。
バックアップしたSSL通信を行うための環境をリストアします。
WebサーバにInterstage HTTP Serverを使用している場合は、“Webサーバ(Interstage HTTP Server)の移行”を参照してください。
バックアップした業務サーバの資源をリストアします。リストアする資源は以下です。
以下に資源のリストアの例を示します。
バックアップ先パスがX:\Backup\ssoatzagの場合の操作例を以下に示します。
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注1)サービスIDファイルは必ずC:\Interstage\F3FMsso\ssoatzag\confにリストアし、業務サーバ定義ファイルの“ServiceIDPath”定義に設定してください。
注2)アクセス制御情報ファイルは必ずC:\Interstage\F3FMsso\ssoatzag\confにリストアし、業務サーバ定義ファイルの“AccessCtl”定義に設定してください。
バックアップ先パスが/backup/FJSVssoazの場合の操作例を以下に示します。
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注1)サービスIDファイルは必ず/etc/opt/FJSVssoaz/confにリストアし、業務サーバ定義ファイルの“ServiceIDPath”定義に設定してください。
注2)アクセス制御情報ファイルは必ず/etc/opt/FJSVssoaz/confにリストアし、業務サーバ定義ファイルの“AccessCtl”定義に設定してください。
業務サーバ定義ファイルをリストア後、定義ファイルに以下の定義項目を追加、および変更してください。なお、業務サーバ定義ファイル内の業務サーバの定義は、ServerPort定義が先頭に定義されています。business-system-name、web-server-nameの各定義は、該当する業務サーバのServerPort定義の後に設定してください。また、1台のマシンに業務サーバが複数構築されている場合は、業務サーバ定義ファイルに設定されている業務サーバごとに定義を追加してください。
業務サーバ定義ファイルをリストア後、定義ファイルに以下の定義項目を追加、および変更してください。なお、業務サーバ定義ファイル内の業務サーバの定義は、ServerPort定義が先頭に定義されています。business-system-name、web-server-name、およびweb-user-nameの各定義は、該当する業務サーバのServerPort定義の後に設定してください。また、1台のマシンに業務サーバが複数構築されている場合は、業務サーバ定義ファイルに設定されている業務サーバごとに定義を追加してください。
定義項目 |
追加/変更 |
説明 |
---|---|---|
business-system-name |
追加 |
業務システム名(業務システムの名称)を設定します。
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web-server-name |
追加 |
業務サーバが動作しているWebサーバの種類を設定します。以下のいずれかの値を設定します。
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|
追加 |
Webサーバが動作する実効ユーザ名を設定します。設定するユーザ名については以下を参照してください。
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FQDN |
変更 |
業務システムが利用者に公開するURLとして、プロトコル(スキーム)およびポート番号を必ず以下の形式(太字部分を追加)で設定してください。
なお、業務システムが利用者に公開するURLは、ロードバランサなど、他の装置、製品との組み合わせにより設定方法が異なります。設定方法の詳細については、“シングル・サインオン運用ガイド”の“概要”−“URLの決定”−“業務システムの公開URLについて”を参照してください。 |
accesslog-filename |
変更 |
アクセスログの出力先ファイル名を以下のように設定してください。 |
また、リストアした業務サーバ定義ファイルに以下の定義項目が、異なる内容で設定されている場合には、設定内容を“変更前の設定”から“変更後の設定”に変更してください。
定義項目 |
変更前の設定 |
変更後の設定 |
---|---|---|
CredentialDN |
各定義項目の設定に、“YES”と“NO”が混在している場合 |
各定義項目の設定をすべて“YES”に変更してください。 |
各定義項目の設定に、“YES”と省略値(設定値がない、または“YES”や“NO”以外が設定されている)が混在している場合 |
各定義項目の設定をすべて“YES”に変更してください。 |
|
各定義項目の設定に、“NO”と省略値(設定値がない、または“YES”や“NO”以外が設定されている)が混在している場合 |
各定義項目の設定をすべて“NO”に変更してください。 |
|
各定義項目の設定がすべて“YES”の場合 |
変更する必要はありません。 |
|
各定義項目の設定がすべて“NO”の場合 |
変更する必要はありません。 |
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左記の定義項目のうち、設定されていない定義項目が存在する場合 |
設定されていない定義項目を追加してください。 |
業務サーバ定義ファイルの編集例を以下に示します。
以下は、業務システム名に“Business001”、使用しているWebサーバに“IHS”を設定し、追加しています。アクセスログの出力先ファイル名を“C:\Interstage\F3FMsso\ssoatzag\log\ssoatzag443.log”に変更しています。
また、V6.0の業務サーバをSSL(https)通信で運用し、業務サーバのFQDNが“www.fujitsu.com”、ポート番号に“443”を使用している場合を例にしています。CredentialDN、CredentialUID、CredentialROLELIST、CredentialROLECOUNT、CredentialIPADDRESS、CredentialAUTHMETHOD、CredentialFIRSTACCESS、CredentialEXPIRATION、CredentialDOMAINについてはすべて“YES”に変更しています。太字部分は運用に合わせて変更してください。
business-system-name=Business001 |
以下は、業務システム名に“Business001”、使用しているWebサーバに“IHS”、Webサーバが動作する実効ユーザ名に“nobody”を設定しています。アクセスログの出力先ファイル名を“/var/opt/FJSVssoaz/log/ssoatzag443.log”に変更しています。
また、V6.0の業務サーバをSSL(https)通信で運用し、業務サーバのFQDNが“www.fujitsu.com”、ポート番号に“443”を使用している場合を例にしています。CredentialDN、CredentialUID、CredentialROLELIST、CredentialROLECOUNT、CredentialIPADDRESS、CredentialAUTHMETHOD、CredentialFIRSTACCESS、CredentialEXPIRATION、CredentialDOMAINについてはすべて“YES”に変更しています。太字部分は運用に合わせて変更してください。
business-system-name=Business001 |
環境移行後、業務サーバの環境を移行したマシンのInterstage管理コンソールから以下の手順で環境を設定します。各項目の詳細についてはInterstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
前項の“6)業務サーバ定義ファイルの編集”で設定した値が正しく設定されているか確認してください。設定する各項目と環境定義ファイルの定義項目との対応表を以下に示します。
定義項目 |
Interstage管理コンソールの設定 |
---|---|
business-system-name |
[詳細設定[表示]] > [業務システムの情報] > [業務システム名] |
web-server-name |
[詳細設定[表示]] > [Webサーバの設定] > [使用しているWebサーバ] |
|
[詳細設定[表示]] > [Webサーバの設定] > [使用しているWebサーバ] > [実効ユーザ名](注1) |
accesslog-filename |
[アクセスログ] > [ファイル名] |
CredentialDN |
[詳細設定[表示]]>[Webアプリケーションとの連携]>[ユーザ情報の通知](注2) |
CredentialUID |
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CredentialROLELIST |
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CredentialROLECOUNT |
|
CredentialIPADDRESS |
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CredentialAUTHMETHOD |
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CredentialFIRSTACCESS |
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CredentialEXPIRATION |
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CredentialDOMAIN |
注1)web-server-nameにOTHERを設定した場合のみ表示されます。
注2)定義項目を“YES”と設定した場合には“通知する”、“NO”と設定した場合には“通知しない”と表示されます。
WebサーバにSun ONE Web Server Enterprise Edition 4.1,6.0を使用している場合は、Sun ONE Web Serverの環境定義ファイルを編集してください。環境定義ファイルの編集方法については、“シングル・サインオン運用ガイド”の“環境構築(業務サーバ管理者編)”−“Webサーバへの組み込み”を参照してください。
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