Interstage Job Workload Server リファレンス |
目次
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付録A バッチサーバのセットアップコマンドの詳細 | > A.2 セットアップコマンドによる環境作成の流れ |
バッチ受付サービスの環境作成は、バッチセットアップ情報ファイルの、ACCEPTOR要素および、QUEUE要素の情報をもとに、バッチ受付サービスが動作に必要なセットアップを、以下の順に行います。
1. バッチ受付サービス環境作成開始メッセージ出力
バッチ実行サービスの環境作成を開始するときに、以下のメッセージを標準出力に出力します。
*********************************************************************** Starts creating batch acceptor service environment. *********************************************************************** |
2. JDBC環境作成
バッチ受付サービスでアクセスする、バッチジョブ定義データベースのJDBC環境を作成します。作成時に、JDBC環境を作成することを示すメッセージを、標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
Creates JDBC environment. : NAME=('btfwdefdb') |
次に、バッチジョブ定義データベース接続用ユーザIDの指定を促す、以下のプロンプトが表示されます。
Specify user ID for batch job definition DB connection. (default: btfwuser) : |
上記プロンプトの次の行から、ユーザIDを18文字以内で指定して[Enter]を押します。
ユーザIDを省略した場合は、“btfwuser” となります。
次に、バッチジョブ定義データベース接続用ユーザのパスワードの指定を促す、以下のプロンプトが表示されます。
Specify password for batch job definition DB connection. : |
上記プロンプトの次の行より、先に指定したユーザIDのパスワードを8文字以内で指定して[Enter]を押します。
ただし、セキュリティのために入力した文字は表示されません。
次に、先に入力したユーザIDとパスワードの確認を促す、以下のプロンプトが表示されます。
User infomation for batch job definition DB connection: user ID: btfwuser password: ******* Do you want to continue setup? (default: y) [y (continue), n (reenter), q (quit)] : |
“user ID”には、先程指定したユーザIDが表示され、“password”には指定されたパスワードの文字列の数分“*”が表示されます。
この出力情報で、指定した値の正当性を確認し、以下の判断をしてください。
・本情報でJDBCの定義を行う
・再度ユーザIDから設定し直す
・セットアップをここで中断する
「本情報でJDBCの定義を行う」場合は、“y”を指定して[Enter]を押してください。
JDBCの定義が実施されます。
「再度ユーザIDから設定し直す」場合は、“n”を指定して[Enter]を押してください。
再度、ユーザIDの指定プロンプトが表示されます。
「セットアップをここで中断する」場合は、“q”を指定して[Enter]を押してください。
セットアップコマンドが中断します。
fjj2eeadminコマンドを使用して、JDBC環境を作成します。fjj2eeadminコマンドが作成するJDBC環境の設定項目を以下に示します。
項目 |
設定内容 |
---|---|
DATABASE_KIND |
“0” (Symfoware) |
INITIAL_CONTEXT_FACTORY |
“com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory” |
PROVIDER_URL |
“SYM://ホスト名(*1):ポート番号(*2)” |
DATA_SOURCE_NAME |
“btfwdefdb” |
JDBC_DATA_SOURCE_NAME |
“jdbc/btfwdefdb” |
USERID |
入力した内容 |
PASSWORD |
入力した内容 |
3. ジョブスプール作成
バッチ受付サービスが使用するジョブスプールを作成します。作成時に、ジョブスプールを作成することを示す、以下のメッセージを標準出力に出力します。
Creates jobspool. |
btfwcrtjobsplコマンドを使用して、バッチセットアップ情報ファイルのBATCH要素に指定したディレクトリ配下に、ジョブスプールを作成します。
ジョブスプールの設定項目を、以下に示します
パラメタ |
設定内容 |
|
---|---|---|
設定項目 |
コマンド引数 |
|
ジョブスプールの投入可能ジョブ数 |
-s |
BATCH要素の“MAXJob” |
ジョブスプール格納ディレクトリ名 |
BATCH要素の“JobSpoolDir” |
btfwcrtjobsplコマンドで異常が発生した場合には、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、ジョブスプールが作成済の場合には、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に表示し、次の処理に遷移します。
4. ジョブログスプール作成
バッチ受付サービスが使用するジョブログスプールを作成します。作成時に、ジョブログスプールを作成することを示す、以下のメッセージを標準出力に出力します。
Creates joblogspool. |
btfwcrtlogsplコマンドを使用して、バッチセットアップ情報ファイルのBATCH要素に指定したディレクトリ配下に、ジョブログスプールを作成します。
ジョブログスプールの設定項目を、以下に示します
パラメタ |
設定内容 |
|
---|---|---|
設定項目 |
コマンド引数 |
|
ジョブログスプール格納ディレクトリ名 |
BATCH要素の“LogSpoolDir” |
btfwcrtlogsplコマンドで異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、ジョブログスプールが作成済の場合は、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に表示し、次の処理に遷移します。
5. ジョブの実行環境単位のバッチ受付サービスの環境作成
ジョブの実行環境単位に必要な、バッチ受付サービスの環境を作成します。作成時に、バッチ受付サービスの環境を作成することを示すメッセージを、標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
*********************************************************************** * Jobqueue/Initiator name : queue1 *********************************************************************** |
ジョブの実行環境単位に、5〜6 を繰り返し行います。
6. ジョブキュー作成
バッチの実行環境にジョブを投入するための、ジョブキューを作成します。作成時に、ジョブキューを作成することを示すメッセージを、標準出力に出力します。メッセージの出力例を以下に示します。
Creates jobqueue. : NAME=('queue1') |
3.で作成したジョブスプールに、ジョブキューを作成します。
作成するジョブキューの設定項目を以下に示します。
設定項目 |
設定内容 |
---|---|
ジョブの多重度 |
QUEUE要素の“Concurrency” |
投入可能ジョブ数 |
省略 |
実行経過時間制限値 |
省略 |
デフォルキュー指定 |
省略 |
ジョブキュー名 |
QUEUE要素の“Name” |
ジョブキューの作成で異常が発生した場合は、バッチサーバのセットアップコマンドは異常終了してセットアップは中断します。
ただし、ジョブキューが作成済の場合は、メッセージラベルが“FSP_INS-JOB_BTFW”、メッセージ番号が“08004”のメッセージを標準出力に表示し、次の処理に遷移します。
7. 正常終了メッセージ出力
セットアップが最後まで実施されると、以下のメッセージを標準出力に出力します。
FSP_IJOB_BTFW: INFO: 08000: Completed creating batch server environment. |
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