PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) 10 オペレーティングシステム版)
目次 索引 前ページ次ページ

付録B リファレンスマニュアル> B.1 ファイルシステム共通管理コマンド

B.1.1 df_sfcfs(1M) 使用状況および構成情報の表示

◆形式

df -F sfcfs [ generic_options ] [ -o v ] [ directory | special ]

◆機能説明

 df は GFS 共用 ファイルシステムの使用状況および構成情報を表示します。

 GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルデータの割り当てを AC 側で行えるように、データ領域内の空き領域の一部を各 AC のために予約しています。この予約領域は使用中として扱われるため、実際に割り当てたファイルデータよりも多くの領域が、使用中として報告されることに注意してください。
 また、ファイルデータの割り当てはこの予約領域を優先して使用するため、必ずしも新規書き出しによって、使用中として報告される領域が増えるわけではないことに注意してください。

 特殊ファイル名またはマウントポイント名のどちらかが指定できます。どちらも指定しない場合は、マウントしているすべてのファイルシステムについて表示します。

 マルチパーティション機により複数のパーティショでファイルシステムが構成されている場合の特殊ファイル名の指定は、代表パーティショのパス名を指定します。

 -o v オプションを指定した場合、GFS 共用 ファイルシステムがマルチパーティションで構成されている場合には、パーティションおよび領域ごとの情報を表示します。以下に表示項目とその意味を示します。

 メタデータ領については以下の情報を表示します。

 アップデートログ領については以下の情報を表示します。

 ファイルデータ領については以下の情報を表示します。

◆オプション

 以下のオプションが指定できます。

generic_options

 generic_options は、はん用の df(1M) でサポートしているオプションです。詳細については、df(1M) のオプションを参照してください。
-a
 /etc/mnttab のエントリに ignore オプションセットを含むファイルシステムについても情報を出力します。
-b
 使用可能な容量をキロバイト単位で出力します。
-e
 使用可能なファイル数だけ出力します。
-g
 statvfs 構造体を出力します。
-k
 割当て状態をキロバイト単位で出力します。
 使用可能として報告される領域および使用率には、スーパーユーザーだけが割り当てることができる領域を含みません。この領域は一般にファイルシステムの 10% です。そのため、使用中と使用可能として報告される領域の合計値は、ファイルシステムの領域より少ないことに注意してください。
-l
 ローカルファイルシステムについてだけ出力します。
-n
 ファイルシステムタイプだけ出力します。
-t
 合計値を含む完全なリストを出力します。
-V
 コマンド行を表示しますが、実行はしません。

-o specific_options

 以下の GFS 共用ファイルシステム固有オプションを指定します。
v
 マルチパーティション構成の場合、パーティションごとに情報を表示します。
 本オプションで表示する値は、スーパーユーザーだけが割り当てることができる領域を含みます。

◆オペランド

 以下のオペランドが指定できます。

directory

 GFS 共用ファイルシステム上のディレクトリのパス名を指定します。

special

 GFS 共用ファイルシステムの代表パーティションのブロック特殊ファイルのパス名を指定します。

◆使用例

シングルパーティション構成の表示例

# df -F sfcfs -o v /mnt <Enter>
Filesystem:/mnt
                       inodes     free    vdata     free     leaf     free Type
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
                        28524    28516     9508     9487    14264    14263 META
                       kbytes
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
                         5119                                               LOG
                       kbytes     used     free    %used
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
                       228176    33272   194904      15%                    DATA

マルチパーティション構成の表示例

# df -F sfcfs -o v /mnt <Enter>
Filesystem:/mnt
                       inodes     free    vdata     free     leaf     free Type
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
                        45154    45150    15050    15048    22584    22582 META
                       kbytes
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
                         5118                                               LOG
                       kbytes     used     free    %used
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume01
                       295704        0   295704       0%                    DATA
                       kbytes     used     free    %used
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume02
                        65504        0    65504       0%                    DATA

◆関連項目

mkfs_sfcfs(1M).

"Solaris X Reference Manual Collection" の df(1M), statvfs(2), mnttab(4), attributes(5).


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006