PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) 10 オペレーティングシステム版)
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第14章 チューニング> 14.1 チューニングパラメタ

14.1.1 キャッシュ量

 GFS 共用ファイルシステムでは、キャッシュ量に関する以下の項目についてチューニングを行うことが可能です。

 sfcadm(1M) で値を指定することが可能です。

 本設定値は、ファイルシステムごとにエクステント管理とディレクトリ情報については指定値× 1キロバイトの領域を、iノードについては指定値× 4キロバイトの領域を MDS のプロセス空間上に確保します。

 デフォルトでは、エクステント管理情報として 2メガバイト (2048)、ディレクトリ情報として 10メガバイト (10240)、iノードとして 8メガバイト (8192) のメモリを確保します。

 ディレクトリのサイズがディレクトリキャッシュサイズを超えると、そのディレクトリへのファイル作成や検索の性能が低下します。サイズの大きなディレクトリが作成される可能性がある場合には、ディレクトリ情報のキャッシュ量を大きく設定することを強く推奨します。

 GFS 共用ファイルシステム専用の統計コマンド sfcstat(1M) を使用し、上記項目のキャッシュヒット率を調べ、チューニングしてください。

設定例:

# sfcadm -o SFCFS_NCACHE_EXTENT=4096 /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 <Enter>
# sfcadm -o SFCFS_NCACHE_DIRECTORY=20480 /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 <Enter>
# sfcadm -o SFCFS_NCACHE_INODE=5120 /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume01 <Enter>

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