PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) 10 オペレーティングシステム版) |
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第9章 管理パーティションの操作 (コマンド編) | > 9.5 管理パーティションに登録されている sfcfrmd デーモンの起動方法の変更 |
GFS 共用ファイルシステムでは、監視デーモン (sfcfrmd, sfcprmd, sfcfsd, sfchnsd, sfcpncd) がクラスタの状態を監視し、クラスタ内でプライマリ MDS が同時に 1つだけしか動作しないようにすることで、すべてのノードで厳密な一貫性を維持したファイルシステムへのアクセスを実現しています。
クラスタパーティションの発生により、クラスタ内の一部のノードの状態を確認できない場合は、クラスタ整合状態が保証できないため、プライマリ MDS を動作させるノードを決定できません。この場合、sfcfrmd デーモンの起動を保留して、GFS 共用ファイルシステムのサービスを利用できないようにします。
sfcfrmd デーモンの起動方法には、以下の 2種類があります。
waitノード起動時、クラスタ整合状態が保証されるまで、sfcfrmd デーモンの起動を保留し、ノードの起動も同時に保留します。
また、GUI からの CF 起動時、クラスタ整合状態が保証されていない場合は、sfcfrmd デーモンの起動を中止します。
wait_bgノード起動時、および GUI からの CF 起動時、クラスタ整合状態が保証されるまで、sfcfrmd デーモンの起動をバックグラウンドで保留します。ノードの起動、または、CF の起動は継続します。
省略値 (管理パーティションを初期化したときに登録される起動方法) は、wait です。
クラスタアプリケーションが GFS 共用ファイルシステムを使用する場合は、wait を選択してください。
クラスタアプリケーションが GFS 共用ファイルシステムを使用しない場合は、wait_bg を選択することもできます。この場合、GFS 共用ファイルシステムが使用可能になるのを待つことなくクラスタアプリケーションが起動されるため、システムの起動時間を短縮することができます。
ノードの起動が保留されているとき、ネットワーク経由でシステムにログインすることはできます。
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