Interstage Job Workload Server 解説書
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目次
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1.2 バッチ実行基盤の特徴
バッチ実行基盤の特徴は、以下のとおりです。
- 業務アプリケーションの生産性向上
- 既存のアプリケーションの実行
開発済みのアプリケーション(コマンドやシェルスクリプト)をバッチ実行基盤で実行できます。
- 業務の簡単な構築
業務フロー(バッチジョブ定義)のGUI定義ツール(バッチジョブ定義エディタ)を提供します。バッチジョブ定義エディタでは、アプリケーションの呼び出し順序、アプリケーションで使用するファイル資源の事前排他獲得、アプリケーション間で受け渡すファイル資源、アプリケーションで異常が発生した場合の実行順番などを定義できます。
また、ジョブを実行するときにバッチジョブ定義の定義情報(置換えパラメタ)を変更できるため、ジョブの可用性が向上します。
- ファイル制御の意識が不要
バッチジョブ定義に指定した異常処理定義により、アプリケーションでエラーが発生したときの獲得済みファイルの削除/排他解放などを実現します。このため、バッチ実行基盤で使用するアプリケーションが異常終了した場合のファイル資源の回収が簡単になり、アプリケーションの開発が業務処理ロジックに専念できます。
- プログラムの可用性の向上
アプリケーションのプログラム中にハードコーディングされるファイル名の情報を抽象化できます。実行時に抽象化したファイル名と実ファイル名を対応づけ、抽象化したファイルを取り扱います。このため、プログラムの可用性が向上します。
- 業務の安定性向上
- 資源の破壊防止
バッチジョブ定義に指定した資源は、ジョブ開始時に排他の獲得ができます。このため、複数のジョブによる資源の競合を防ぐことができ、資源の破壊を防止します。
- 資源の容量不足防止
バッチジョブ定義に指定した資源は、ジョブステップ開始時に必要な容量を論理的に確保できます。このため、アプリケーションの実行中にジョブが容量不足により異常終了することを防止します。
- システムの運用性向上
- 異常終了したジョブステップからリスタート
ジョブの実行時にファイル資源の割当て/解放状況を実行結果として記録します。ジョブが異常終了した場合、実行結果を参考にして、異常終了したジョブステップ(アプリケーション)から再実行できます。
- システム運用の改善
ジョブの実行時間を記録できます。ジョブの実行時間の記録をもとに、処理時間が長いジョブを特定し、システム運用を改善できます。
- システムの信頼性、可用性向上
- システムの高信頼化
1:1運用待機のクラスタ構成のシステムを構築することにより、システムダウンが発生した場合に待機系に業務を引き継ぎ、業務全体を停止することなく運用を継続できます。
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