Symfoware Active DB Guard 運用ガイド - Linux -
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付録B RERUNログの取得

RERUNログ取得には以下の2つのモードがあり、利用者のオンライン性能やロスト量などの要件に応じて設計することが可能です。指定方法はRDBシステムごとにBC構成パラメタファイルに指定します。

複写元システムで実行したトランザクションのコミット処理の延長で、RLCへのRERUNログ書込み処理を同期します。かつストレージの転送モードが同期となります。
複写元システムで実行したトランザクションとRLCへのRERUNログ書込み処理を非同期で行います。かつストレージの転送モードが非同期となります。

下記に同期・非同期の選択方法を説明します。

[表:RERUNログ取得のモード]

設定モード

特徴

説明

RERUNログ取得

ストレージ

オンラインへの影響

ロスト量

同期モード

同期

同期

あり

なし

損失することが許されない場合に選択します。トラフィックが高い場合やネットワーク性能が低い場合はオンライン性能への影響について特に注意が必要です。

非同期モード

非同期

非同期

なし

RERUNログ取得でのロスト量+ストレージのロスト量(*1)

若干の損失よりも、オンライン性能を優先させる場合に設定します。トランザクション内でRLCへのRERUNログ書込みを非同期処理するため、業務への影響はほとんどありません。(*2)

※1 Symfoware ServerやActive DB Guardのバッファ枚数(AIバッファまたはRERUNログバッファ)とI/O性能により見積りを行います。目安として、RERUNログ取得でのロスト量は1秒未満です。見積りの詳細は“設計・セットアップガイド”の“RERUNログ取得環境の見積り”を参照してください。

※2 極端にトラフィックが高い場合やネットワークがスローダウンしている場合などで、ストレージまたはRLCバッファの許容範囲をオーバし、利用者業務で使用する利用者アプリケーションの性能に影響を与える可能性があります。このためトラフィックが高いシステムの場合は、特にRERUNログバッファやストレージ、ネットワークを含めた設計が必要です。
RERUNログバッファの見積りについては“設計・セットアップガイド”の“RERUNログバッファの見積り”を参照してください。


下へB.1 RERUNログの取得が可能なデータベースの条件

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