NMCサーバ 2.2 |
![]() ![]() |
前頁 次頁 |
ここでは、簡易環境設定ツールについて説明します。
簡易環境設定ツール(nmcsvtool)の起動方法および画面遷移について説明します。
簡易環境設定ツール(nmcsvtool)は管理者権限のユーザにて、Xウィンドウ上のアプリケーションとして起動されます。
また、簡易環境設定ツール(nmcsvtool)は、Xウィンドウの端末エミュレータ上で以下のコマンドを入力することにより起動されます。
# /opt/FSUNnet/bin/nmcsvtool
注) NMCサーバ環境設定(環境設定ツール/簡易環境設定ツール)を複数起動した場合、動作に不具合が発生することがあります。もし、複数起動してしまった場合は、すべてのNMCサーバ環境設定(環境設定ツール/簡易環境設定ツール)をキャンセル終了して再度起動し直してください。
“図3.35”にNMCサーバ簡易環境設定の画面遷移を示します。
図3.35 NMCサーバ簡易環境設定の画面遷移
注1) プレフィックス変更の場合。 注2) ライン変更の定義で、各タイプ種別の設定を行った画面が順に表示されます。ただし、LNDFCはライン数に1〜9を、TCP/IPは“はい”を設定した場合に表示されます。 注3) 動的LU有りの場合。
ライン構成の定義では、以下の設定を行います。
下記の設定を完了した後、『適用』ボタンを押下します。
“図3.36”にライン構成の定義画面を示します。
図3.36 ライン構成の定義画面
- −LNDFC(ライン数)
- LNDFCラインを使用する場合は、ライン数を設定します。定義できるライン数は、最大9ラインです。 LNDFCラインを使用しない場合は、“0”を設定します。なお、“0”を設定した場合は、必ずTCP/IPを“はい”に設定してください。
また、以下の場合にはメッセージが出力されます。
数字以外の文字が指定された場合、エラーメッセージが出力されますので、“0〜9”の数字で再設定してください。
- −TCP/IP
- TCP/IPラインを使用する場合は“はい”を、使用しない場合は“いいえ”を選択します。
デフォルト値として、“いいえ”が選択されています。
TCP/IPラインは1ラインだけの設定になります。
- −ワークステーション種別
- 構成するワークステーション種別を、プルダウンメニューの“fmr”、“fmv”、“fmg”、“ds90”、“f9450”、“pc98”、“j3100”、“ps55”、“sfamily”、および“any”の中からいずれか1つを選択します。
デフォルト値として、“any”が選択されています。
簡易環境設定では、ワークステーション種別は全ワークステーション同一となります。
- −WS→DSデータ長
- ワークステーションからNMCサーバに送信されるデータのサイズを指定します。
データサイズは、“256”、“1032”、“4104”(バイト)の中からいずれか1つを選択します。
デフォルト値として、“256”が選択されています。
注)環境設定ツール(nmcsvconf)では、端末間データ長と表現されます。
また、コンソールメッセージでは、rmodsizeと表現されます。
- −デバイス接続形態
- ワークステーションのデバイス接続形態を、プルダウンメニューの“MLT”、“DUT”、“BCD”の中からいずれか1つを選択します。
デフォルト値として、“DUT”が選択されています。
簡易環境設定では、デバイス接続形態は全ワークステーション同一となります。
- −プレフィックス変更
- WSおよびLU名の固定の頭部をプレフィックスと呼びます。
プレフィックス変更は、簡易環境設定のデフォルトで定義されているWS名およびLU名のプレフィックスを変更する場合に指定します。
プレフィックス名を変更する場合は“はい”、変更しない場合は“いいえ”を選択します。
デフォルト値として“いいえ”が選択されています。
プレフィックス変更画面では、以下の設定を行います。
下記の設定を完了した後、『適用』ボタンを押下します。
“図3.37”にプレフィックス変更画面を示します。
図3.37 プレフィックス変更画面
正常に設定が完了したら、『適用』ボタンを押下します。
- −WS名(LNDFC)
- LNDFCライン配下で定義するWS名のプレフィックスを変更する場合、英字で始まる英数字を4文字以内で設定します。
デフォルト値として“wsl”が表示されています。
また、以下の場合には、メッセージが出力されます。
不当な文字(空白、バックスラッシュ、#、全角数字等)が設定された場合、エラーメッセージが出力されますので、正当な英数字のみで再度設定してください。
- −WS名(TCP/IP)
- TCP/IPライン配下で定義するWS名のプレフィックスを変更する場合、英字で始まる英数字を4文字以内で設定します。
デフォルト値として“wst”が表示されています。
また、以下の場合には、メッセージが出力されます。
不当な文字(空白、バックスラッシュ、#、全角数字等)が設定された場合、エラーメッセージが出力されますので、正当な英数字のみで再度設定してください。
- −静的LU名(dsp)
- ディスプレイの静的LU名のプレフィックスを変更する場合、英字で始まる英数字を4文字以内で設定します。
デフォルト値として“lusd”が表示されています。
また、以下の場合には、メッセージが出力されます。
不当な文字(空白、バックスラッシュ、#、全角数字等)が設定された場合、エラーメッセージが出力されますので、正当な英数字のみで再度設定してください。
- −静的LU名(prt)
- プリンタの静的LU名のプレフィックスを変更する場合、英字で始まる英数字を4文字以内で設定します。
デフォルト値として“lusp”が表示されています。
また、以下の場合には、メッセージが出力されます。
不当な文字(空白、バックスラッシュ、#、全角数字等)が設定された場合、エラーメッセージが出力されますので、正当な英数字のみで再度設定してください。
- −動的LU名(dsp)
- ディスプレイの動的LU名のプレフィックスを変更する場合、英字で始まる英数字を4文字以内で設定します。
デフォルト値として“ludd”が表示されています。
また、以下の場合には、メッセージが出力されます。
不当な文字(空白、バックスラッシュ、#、全角数字等)が設定された場合、エラーメッセージが出力されますので、正当な英数字のみで再度設定してください。
- −動的LU名(prt)
- プリンタの動的LU名のプレフィックスを変更する場合、英字で始まる英数字を4文字以内で設定します。
デフォルト値として“ludp”が表示されています。
また、以下の場合には、メッセージが出力されます。
不当な文字(空白、バックスラッシュ、#、全角数字等)が設定された場合、エラーメッセージが出力されますので、正当な英数字のみで再度設定してください。
LNDFC−WS情報の定義画面では、以下の設定を行います。
下記の設定を完了した後、『適用』ボタンを押下します。
“図3.38”にLNDFC−WS情報の定義画面を示します。
図3.38 LNDFC−WS情報の定義画面
正常に処理が終了したら、『適用』ボタンを押下します。
- −ライン名
- ライン名は、LNDFCコンフィグレーションファイル(/etc/opt/FSUNnet/lndfc/lndfc.config)に定義してある名前を設定します。
名前が不明な場合は、『選択』ボタンを選ぶことでポップアップメニューの選択リストの中から選ぶことができます。また、LNDFCコンフィグレーションファイルに無い名前を設定することも可能ですが、簡易環境設定後、LNDFCコンフィグレーションファイルにその名前を設定する必要があります。
また、以下の場合にはメッセージが出力されます。
設定済のライン名を指定した場合、エラーメッセージが出力されますので、未設定のライン名を設定してください。
LNDFCコンフィグレーションファイル(/etc/opt/FSUNnet/lndfc/lndfc.config)に定義されていないライン名を指定した場合、警告メッセージが出力されますが、処理は継続できます。
簡易環境設定終了後、LNDFCコンフィグレーションファイルを変更してください。
- −静的WS数
- LUとの対応付けを固定でおこなうワークステーションの台数を設定します。
対象となるワークステーションが無い場合は、“0”を設定してください。
また、以下の場合にはメッセージが出力されます。
数字以外の文字が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
許容台数を越える数値が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
※ 許容台数については、“3.3.7 注意事項”を参照してください。
- −動的WS数
- LUとの対応付けを動的に行うワークステーションの台数を設定します。
対象となるワークステーションが無い場合は、“0”を設定してください。
また、以下の場合にはメッセージが出力されます。
数字以外の文字が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
許容台数を越える数値が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
※ 許容台数については、“3.3.7 注意事項”を参照してください。
LNDFC−WS情報の定義画面では、以下の設定を行います。
下記の設定を完了した後、『適用』ボタンを押下します。
“図3.39”にTCP/IP−WS情報の定義画面を示します。
図3.39 TCP/IP−WS情報の定義画面
正常に処理が終了したら、『適用』ボタンを押下します。
- −静的WS数
- LUとの対応付けを固定でおこなうワークステーションの台数を設定します。
対象となるワークステーションが無い場合は、“0”を設定してください。
また、以下の場合にはメッセージが出力されます。
数字以外の文字が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
許容台数を越える数値が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
※ 許容台数については、“3.3.7 注意事項”を参照してください。
- −動的WS
- 動的なワークステーションを設定する場合は“はい”を、設定しない場合は“いいえ”を設定します。
デフォルト値として“いいえ”が表示されています。
動的LU情報の定義画面では、以下の設定を行います。
下記の設定を完了した後、『適用』ボタンを押下します。
“図3.40”に動的LU情報の定義画面を示します。
図3.40 動的LU情報の定義画面
正常に処理が終了したら、『適用』ボタンを押下します。
- −dsp LU数
- ディスプレイのデバイスと接続する動的LUの数を設定します。対象となるLUが無い場合は、“0”を設定してください。
また、以下の場合にはメッセージが出力されます。
数字以外の文字が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
許容台数を越える数値が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
動的dsp LUが必要(LNDFC、動的有り、MLTまたはDUTまたはBCD)なのに設定されていない場合は、エラーメッセージが出ますので、1以上のLU数を設定してください。
※ 許容台数については、“3.3.7 注意事項”を参照してください。
- −prt LU数
- プリンタのデバイスと接続する動的LUの数を設定します。対象となるLUが無い場合は、“0”を設定してください。
また、以下の場合にはメッセージが出力されます。
数字以外の文字が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
許容台数を越える数値が設定された場合、エラーメッセージが表示されますので、数字で再度設定してください。
動的prt LUが必要(LNDFC、動的有り、MLTまたはDUTまたはBCD)なのに設定されていない場合は、エラーメッセージが出ますので、1以上のLU数を設定してください。
※ 許容台数については、“3.3.7 注意事項”を参照してください。
- ライン数は、LNDFC:9ライン、TCP/IP:1ラインの合計10ラインが設定できます。
- WSの接続形態は、BCD(BasiC terminal Display)、DUT(Dual Terminal)、およびMLT(Multiple Lu Terminal)のいずれかとし、それぞれの形態により1ワークステーションのデバイス数が決定されます。
- 登録可能な静的WS数は、動的WS数を設定しない場合、LNDFCおよびTCP/IPの合計は、255(BCD)、127(DUT)または51(MLT)です。
登録可能なWS数を“表3.2”に示します。表3.2 登録可能なWS数
ラインタイプ 接続形態(入力フィールド) MLT DUT BCD LNDFC 静的WS数 a e i 動的WS数 b f j TCP/IP 静的WS数 c g k 動的WS数 d h l 注) TCP/IPの動的WSは、1デバイスと考えます。
- −MLTの場合
- (a+b+c)×5+d ≦ 255
- −DUTの場合
- (e+f+g)×2+h ≦ 255
- −BCDの場合
- (i+j+k)×1+l ≦ 255
- ラインタイプ単位でWS数およびLU数等の簡易設定により環境設定ファイルを作成します。
- デバイスタイプ、無通信監視タイマ値、リトライ回数およびリトライ間隔はデフォルト値または、推奨値で自動的に割り当てられます。
- WS名、デバイス名およびLU名は、自動生成されます。なお、WS名、デバイス名およびLU名のプレフィックスは変更することができます。
- LUとの対応付けは、静的なものに関しては全て固定とし、自動的に割り当てられます。
- 動的LUは、LNDFC、TCP/IPで共用されます。
- LNDFCホスト定義ファイル(etc/opt/FSUNnet/lndfc/hosts)、FNA環境定義ファイル(/etc/opt/FSUNnet/vcp/fnaparm)およびLNDFCコンフィグレーションファイル(/etc/opt/FSUNnet/lndfc/lndfc.config)の環境設定において、簡易環境設定で設定した値と合わせてください。
- 既に簡易環境定義ファイルが存在する場合、ツールを起動すると既存のファイルは無効となります。
- 静的WSは、半固定の定義はできません。
“図3.41”に示すネットワーク構成の例を、簡易環境設定ツールで定義するための設定例を説明します。
“図3.42”に設定例を、“図3.43”にCU-DEV一次局環境定義ファイルを、“図3.44”に中継機能定義ファイルを示します。
図3.41 ネットワーク構成例
図3.42 設定例
line linename=lndfc001 type=LNDFC
ws wsname=wsl001 resptim=60 rmodsize=256
dev devname=dev001
dev devname=dev002
ws wsname=wsl002 resptim=60 rmodsize=256
dev devname=dev001
dev devname=dev002
line linename=lndfc002 type=LNDFC
ws wsname=wsl003 resptim=60 rmodsize=256
dev devname=dev001
dev devname=dev002
ws wsname=wsl004 resptim=60 rmodsize=256
dev devname=dev001
dev devname=dev002
ws wsname=wsl005 resptim=60 rmodsize=256
dev devname=dev001
dev devname=dev002
line linename=tcpip001 type=TCPIP
ws wsname=wst001 resptim=60 rmodsize=256
dev devname=dev001
dev devname=dev002
ws wsname=any resptim=60 rmodsize=256
図3.43 CU-DEV一次局環境定義ファイル
nmccntl lumax=32
line linetype=LNDFC
ws wsname=wsl001 wskind=any
ludev luname=lusd001 devname=dev001 devtype=dsp
ludev luname=lusp001 devname=dev002 devtype=prt
ws wsname=wsl002 wskind=any
ludev luname=lusd002 devname=dev001 devtype=dsp
ludev luname=lusp002 devname=dev002 devtype=prt
ws wsname=wsl003 wskind=any
ludev luname=lusd003 devname=dev001 devtype=dsp
ludev luname=lusp003 devname=dev002 devtype=prt
ws wsname=wsl004 wskind=any
ludev luname=lusd003 devname=dev001 devtype=dsp
ludev luname=lusp003 devname=dev002 devtype=prt
ws wsname=any wskind=any
ludev luname=ludd001 devname=dev001 devtype=dsp
ludev luname=ludp001 devname=dev002 devtype=prt
line linetype=TCPIP
ws wsname=wst001 wskind=any
ludev luname=lusd005 devname=dev001 devtype=dsp
ludev luname=lusp005 devname=dev002 devtype=prt
ws wsname=any wskind=any
ludev luname=ludd001 devname=dev001 devtype=dsp
ludev luname=ludp001 devname=dev002 devtype=prt
図3.44 中継機能環境定義ファイル
![]() ![]() |
前頁 次頁 |
All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2003