NMCサーバ 2.2
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2.1 ホスト接続手順

 NMCサーバがサポートするホスト接続手順を以下に説明します。
 なお、FNA BC手順、ローカル接続はサポートしません。
 また、接続可能なホストは、以下のとおりです。

2.1.1 FNA AC手順

 FNA AC手順は、FNA-BASEを使用してホストと接続します。
 FNA AC手順で接続できる回線種別は、FNA-BASEの機能範囲に従います。詳細は、“ネットワーク使用手引書 メインフレーム接続編(J2S1-0233-01)”を参照してください。

2.1.2 SNA手順

 SNA手順は、FNA-BASEおよびSNA準拠拡張オプションを使用してホストと接続します。
 SNA手順で接続できる回線種別は、FNA-BASEの機能範囲に従います。詳細は、“ネットワーク使用手引書 メインフレーム接続編(J2S1-0233-01)”を参照してください。

2.2 ワークステーション接続

 NMCサーバが使用するワークステーション接続手順は、CU-DEVプロトコルです。CU-DEVプロトコルは、LNDFC、TCP/IPを使用することができます。
LNDFC、TCP/IPの詳細については、“ネットワーク使用手引書 メインフレーム接続編(J2S1-0233-01)”を参照してください。

2.2.1 接続機種

 NMCサーバに接続できるワークステーションおよび実機プリンタを以下に示します。

 1) ワークステーション

  • FM Rシリーズ
  • FM Vシリーズ
  • FM Gシリーズ
  • GRANPOWER7000シリーズ
  • F9450

 その他、CU-DEVプロトコルをサポートし、LANで接続が可能なパソコンおよびワークステーション(他社パソコンおよびワークステーションを接続する場合、その機種で動作するエミュレータは富士通製品に限ります)。

 2) 実機プリンタ

  • OPRシリーズ
  • VSPシリーズ
  • MMPシリーズ

 接続はすべてLAN接続に限ります。また、F6682、F6683などの実端末は接続できません。

2.2.2 接続台数とLU数

 ワークステーションの接続台数とLU数を以下に示します。

 − ワークステーション接続台数

  • LNDFC、TCP/IP共に台数に制限はありません。
  • 実機プリンタは最大128台まで接続できます。

 − 接続LU数

  • NMCサーバで同時に処理できる最大LU数は2048個です。

2.3 NMCサーバの機能

 NMCサーバの機能を以下に示します。

2.3.1 LUの獲得方式

 ワークステーションに存在するひとつのエミュレータをデバイスと呼びます(ディスプレイエミュレータの画面やプリンタ単位など)。ワークステーションのデバイスとホストのLUの対応付けとして、以下の方式があります。

2.3.1.1 固定方式

 ワークステーションのデバイスとホストのLUを1対1に対応させる方式です。デバイスは、定義された1つのLUでのみ通信が可能です。
 この方式を使用すると、ホスト側でワークステーションおよびデバイスを一元管理できるため、ワークステーションごとあるいはデバイスごとに運用が異なる場合等に適しています。

 例として、M/GSシリーズのAIM等があります。

2.3.1.2 半固定方式

 ワークステーションのデバイスとホストのLUをn対1に対応させる方式です。デバイスは、他のデバイスと共用して1つのLUを使用します。使用したいLUが他のデバイスによってすでに使用されていた場合、ワークステーションのディスプレイエミュレータ(デバイスがディスプレイの場合)に“通信エラー81”のインディケータが表示されます。

 この方式ではホストに定義するLUの数が少なくてすむため、比較的使用頻度の少ないデバイスを定義する場合等に有効です。

2.3.1.3 動的獲得方式

 ワークステーションのデバイスとホストのLUをn対mに対応させる方式です。NMCサーバは、デバイスが起動されたとき、現在使用されていないLUを検索し、使用できるLUと動的に接続します。使用できるLUが存在しない場合、ワークステーションのディスプレイエミュレータ(デバイスがディスプレイの場合)に“通信エラー81”のインディケータが表示されます。

 また、ワークステーションとTCP/IPで接続する時、動的獲得方式にすると、ワークステーションを追加してもNMCサーバの定義を変更することなく、運用が可能になります(ワークステーションの動的追加)。

 この方式は、最も効率的にホストのLUを使用できますが、デバイスとLUの対応は不定であるため、ホスト側のどのLUを使用するかは区別しないような運用に適しています。

 例として、M/GSシリーズのTSS等があります。

 これらの各方式の定義方法については、 第3章 環境設定を参照してください。

 “図2.1”にワークステーションのデバイスとホストのLUの対応付けの例を、“図2.2”に、ワークステーションの動的追加の例を示します。

図2.1 ワークステーションのデバイスとホストのLUの対応付けの例

図2.1 ワークステーションのデバイスとホストのLUの対応付けの例


図2.2 ワークステーションの動的追加の例

図2.2 ワークステーションの動的追加の例

2.3.1.4 マルチグループ獲得方式

 マルチグループ獲得方式とは、ワークステーションのデバイスのグループとLUのグループを対応させる方式です。
 マルチグループ獲得方式では、1つのラインタイプに複数の動的デバイスのグループ、複数(動的デバイスのグループの数と同数)の動的LUのグループを持てるようになります。

 “図2.3”に、マルチグループ獲得方式のワークステーションのデバイスとホストのLUの対応付けの例を示します。

図2.3 ワークステーションのデバイスとホストのLUの対応付けの例

図2.3 ワークステーションのデバイスとホストのLUの対応付けの例
      (マルチグループ獲得方式)

2.3.2 業務とLUの固定対応

 ワークステーションとTCP/IPで接続する時、物理的なワークステーションのアドレスを意識することなく、業務と使用するLUを対応付けすることができます。この運用は、CU-DEV一次局環境定義ファイルのwsオペランドのwsnameパラメタで指定するワークステーション名を、ワークステーション側のエミュレータの定義の「端末名」と一致させることで実現されます。定義方法の詳細については、 第3章 環境設定を参照してください。

 この機能は、LUの獲得方式が“固定方式”または“半固定方式”でのみ使用可能です。

 “図2.4”に業務とLUの固定対応の例を示します。

図2.4 業務とLUの固定対応の例
  • ワークステーション2では、業務1を行う場合には端末名に‘GYOMU1’を設定することにより、LU01およびLU02を使用することができます。また、業務2を行う場合には端末名に‘GYOMU2’を設定することにより、LU03およびLU04を使用することができます。
  • 業務1を行いたい場合には端末名に‘GYOMU1’を設定することで、ワークステーション1からでもワークステーション2からでも同じLUを使用することができます。

図2.4 業務とLUの固定対応の例



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