Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 イベント監視の設定をする> 4.5 アクションを定義する

4.5.1 [Systemwalkerコンソール]にメッセージを通知する

イベント発生時に[Systemwalkerコンソール]にメッセージを通知するためには、[アクション定義]-[メッセージ監視]の設定が必要です。メッセージ監視の[アクション定義]ダイアログボックスでは、以下の項目について設定します。

[上位システムに送信]および[ログ格納]の両方とも[しない]オプションボタンをチェックすると、該当メッセージは、“監視対象としない”というアクション定義になります。この場合、監視イベント種別以降の項目を設定する必要はありません。

[アクション定義]の呼び出し方法については、“[アクション定義]の呼び出し方法”を参照してください。

■メッセージ監視の詳細を設定しない場合

[監視イベント種別]、[重要度]、[通報番号]、[文字色]、[背景色]について、該当システムで発生したイベントについては、以下のように設定されます。下位のシステムやイベント発生時に既に[監視イベント種別]や[重要度]が設定されている場合(監視ログファイルのメッセージなど)は、設定されている値のままとなります。

[監視イベント種別]

種別なし

[重要度]

メッセージの重要度に応じて、以下が設定されます。

  • [最重要](HALTレベルのメッセージ)
  • [重要](ERRORレベルのメッセージおよびエラー種別なしのメッセージ)
  • [警告](WARNINGレベルのメッセージ)
  • [一般](INFOレベルのメッセージ)

[通報番号]

[0]

[文字色]

[標準]

[背景色]

[標準]

[監視イベント種別]、[重要度]は、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に反映されます。[文字色]、[背景色]は、[メッセージ一覧]ウィンドウに反映されます。

■重要について

エラー種別文字列がないメッセージについては、[重要度]は[重要]になります。[エラー種別]が[情報]であるようなメッセージは、[重要度]が[一般]です。

以下のメッセージには、発生時点で自動的に重要度が設定されます。

メッセージの種類

[重要度]

Windows(R)イベントログのイベントの種類が“エラー”または“失敗の監査”のメッセージ

[重要]レベル

Windows(R)イベントログのイベントの種類が“警告”のメッセージ

[警告]レベル

Windows(R)イベントログのイベントの種類が“情報”または“成功の監査”のメッセージ

[一般]レベル

Windows(R)イベントログのイベントの種類が”なし”のメッセージ

[一般]レベル(注)

UNIX シスログのエラー種別“HALT"のメッセージ

[最重要]レベル

UNIX シスログのエラー種別“ERROR"のメッセージ

[重要]レベル

UNIX シスログのエラー種別“WARNING"のメッセージ

[警告]レベル

UNIX シスログのエラー種別“INFO"のメッセージ

[一般]レベル

UNIX シスログのエラー種別なしのメッセージ

[重要]レベル

監視ログファイルのメッセージ

[監視ログファイル設定]で設定した[エラー種別]による[重要度]

下位システムで発生したメッセージには、下位システムのメッセージ監視アクションで設定した[重要度]が設定されます。

(注)種類が設定されていないイベントは、[重要度]を[一般]として処理されます。[一般]をほかの[重要度]に変更する場合は、“動作設定の詳細を設定する”を参照してください。

■[監視イベント一覧]にメッセージを表示するためには

[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]にメッセージを表示するためには、以下の設定が必要です。

必要な設定

使用するダイアログボックス

設定内容

監視するメッセージの定義

[イベント定義]

監視するメッセージを定義します。

ログ格納の設定

[アクション定義(メッセージ監視)]

[ログ格納]を[する]に設定します。

監視イベント種別の設定

[メッセージ監視詳細]

[監視イベント種別]が設定されていないメッセージは[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されません。ただし、[監視イベント種別]に[その他]が登録されている場合は、自動的に[その他]が設定され、[監視イベント一覧]に表示されます。

[監視イベント種別を設定する]オプションボタンで設定します。以下のメッセージについては、発生時に[監視イベント種別]が設定されます。

  • イベントログ(システム)のメッセージ: [システム]
  • イベントログ(アプリケーション)のメッセージ: [アプリケーション]
  • イベントログ(セキュリティ)のメッセージ: [セキュリティ]
  • UNIX シスログのメッセージ: [システム]
  • 監視ログファイルのメッセージ: [ログファイル]
  • 下位システムのメッセージ: 下位システムで設定された[監視イベント種別]
  • Systemwalker Operation Managerとの連携イベント:[バッチ業務]
  • Systemwalkerスクリプトを使用して発生させたイベント:[その他]

監視イベント種別の登録

[サーバ環境設定]ダイアログの[監視イベント種別]タブ

監視イベント種別が[サーバ環境設定]ダイアログボックスの[監視イベント種別]タブに登録されていない場合、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されません。ただし、[監視イベント種別]に[その他]が登録されている場合は、自動的に[その他]が設定され、[監視イベント一覧]に表示されます。

[監視イベント種別]を登録します。

重要度の設定

[メッセージ監視詳細]

[重要度]が[一般]であるメッセージは、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されません。[アクション定義][メッセージ監視]で[重要度]を[一般]以外に設定します。

[メッセージ監視詳細]ダイアログボックス:
[アクション定義]-[メッセージ監視]ダイアログボックスで、[詳細]ボタンをクリックすると表示されます。

イベント監視の条件定義のどの条件にも一致しないイベントは、[上位システムに送信]、[ログ格納]の両方とも[しない]に設定されます。そのため、[Systemwalkerコンソール]には表示されません。

[監視イベント種別]は、メッセージ発生時に自動的に設定されないものがあります。これらは、Windows(R)イベントログやシスログに出力されませんが、[メッセージ一覧]には表示されるメッセージです(SNMPトラップメッセージなど)。これらのメッセージを[監視イベント一覧]に表示するためには、[監視イベント種別]を設定する必要があります。

運用管理サーバでの[サーバ環境設定]ダイアログボックスで、監視イベント種別の登録を行っている場合は、ここで[監視イベント種別]を設定変更することはできません。監視イベント種別の登録を終了してから、[監視イベント種別]を変更するようにしてください。

■アクション実行ログを出力する

mpaosactrev(アクション実行履歴の表示コマンド)を実行すると、アクション実行履歴ファイルに、以下の形式で表示されます。

時刻 番号 EVENT TEXT=”メッセージ” NODE=ホスト名 TIMESTAMP=イベント発生日時

項目は、以下の値を表しています。

項目名

時刻

出力したアクションの情報の処理を行った日時

番号

イベント監視の条件定義と比較したイベントのサービスを起動してからの通番です。この番号が同じ行が、「アクションを実行する契機となったイベント」に対して行った処理です。なお、この番号は[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示される番号とは異なります。

TEXT=”メッセージ”

アクションを実行する契機となったイベントのメッセージテキストを表示します。(最大100バイト)

NODE=ホスト名

イベントが発生したホスト名を表示します。

TIMESTAMP=イベント発生日時

イベントが発生した日時を表示します。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1995-2006