Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
目次 索引 前ページ次ページ

第4章 イベント監視の設定をする> 4.4 イベント監視の条件定義を確認する

4.4.2 テスト支援機能を使用する

テスト支援機能とは、システム上で実際に発生するイベントがイベント監視の条件定義のどの条件(行)と一致するかを表示することにより、イベント監視の条件定義の正当性を確認し、出力される情報を元にイベント監視の条件定義の変更を支援する機能です。

なお、以下の手順で使用するイベント監視の条件定義のテスト支援コマンド(mpaostest)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

■テスト支援機能を使用してのイベント監視の条件定義の作成手順

テスト支援機能を使用してイベント監視の条件定義の標準定義から運用にあったイベント監視の条件定義を作成する手順を示します。

  1. Systemwalker Centric Managerを起動します。
  2. イベント監視の条件定義のテスト支援コマンド(mpaostest)を投入し、テスト支援機能を開始します。
  3. 発生が想定されるイベントをすべて発生させます。または、本番運用環境、本番運用環境に近い環境で、想定されるイベントがすべて発生するまでシステムを運用します。
  4. イベント監視の条件定義のテスト支援コマンド(mpaostest)を投入し、テスト支援機能を終了します。
  5. 出力されるテスト支援ログファイル(FILTERnn.log)を元に、イベントを分類します。下図に示すテスト支援ログファイルを参考に分類してください。

    イベント監視の条件定義のテスト支援ログファイル(FILTERnn.log)の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

  6. 自動アクションによりメール送信などを行う場合は、実行するアクションごとにイベントを分類します。
  7. 同じ分類に入るイベントに対して、ラベル名が同じものや正規表現を使用して条件を一つにできるものがある場合は、一つの条件としてまとめます。
  8. [イベント監視の条件定義]画面を使用して、以下のようにイベント監視の条件定義を修正します。

    イベントの分類

    [イベント監視の条件定義]の修正

    1

    [Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示するイベント

    • [ログ格納]を[する]を選択する。
    • [監視イベント種別]を設定する。
    • [重要度]が[一般]なら、[一般]以外([警告]、[重要]、[最重要])に設定する。

    2

    [Systemwalkerコンソール]の[メッセージ一覧]にだけ表示するイベント

    • [ログ格納]を[する]を選択する

    3

    下位サーバの場合は、上位サーバに送信するイベント

    • [上位システムに送信]を[する]を設定する。
    • 上位サーバで1、2のどちらかにするかで、[監視イベント種別]、[重要度]の設定を選択する。
    • [ログ格納]は任意。最終的に上位サーバで[ログ格納]を選択する必要がある。

    4

    その他のイベント

    • 監視しないイベントは[ログ格納]を[しない]、[上位システムに送信]を[しない]を選択する。

■テスト支援機能を使用してのイベント監視の条件定義の確認手順

テスト支援機能を使用して、イベント監視の条件定義の確認および修正の手順を示します。

  1. Systemwalker Centric Managerを起動します。
  2. [イベント監視の条件定義]画面を使用して、本番運用で使用するイベント監視の条件定義を作成します。
  3. イベント監視の条件定義のテスト支援コマンド(mpaostest)を投入し、テスト支援機能を開始します。
  4. 発生が想定されるイベントをすべて発生させます。または、本番運用環境、本番運用環境に近い環境で、想定されるイベントがすべて発生するまでシステムを運用します。
  5. イベント監視の条件定義のテスト支援コマンド(mpaostest)を投入し、テスト支援機能を終了します。
  6. ログファイルの“条件一致行”の番号と、[イベント監視の条件定義]画面の対応する番号を比較し、発生したイベントが意図した条件に一致しているか確認します。“監視イベント一覧表示の可否”が「DISPLAY」になっていれば、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されるイベントです。

    ログファイルの項目

    [イベント定義]画面の項目

    イベント発生時刻

    HOST:"ホスト名"

    [ホスト名の特定]

    LABEL:"ラベル名"

    [ラベルの特定]

    ERRORTYPE:"エラー種別"

    [エラー種別の特定]

    TEXT:"メッセージテキスト"

    [メッセージテキストの特定]

    EVENTTYPE:"監視イベント種別"

    [監視イベント種別の特定]

    DISPLATMODE:"重要度"

    [重要度の特定]

    MESSAGETYPE:"メッセージタイプ"

    [メッセージタイプの特定]

    NUMBER:"通報番号"

    [通報番号の特定]

    条件一致行

    EDIT

    監視イベント一覧表示の可否

  7. 意図しない条件で一致している場合は、条件の定義内容に誤りがないかを確認し、[イベント監視の条件定義]画面を使用して、条件を変更します。
  8. 発生したすべてのイベントに対して確認および修正が完了した後、再度3.から確認を行います。

目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 1995-2006