Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - |
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第2章 ファイルの形式 | > 2.3 定義情報 |
任意(*.*)
IDカードセキュリティ機能を使用するための定義ファイルです。マネージャを起動するための情報を記述します。
Solaris |
任意 |
マネージャ起動条件記述ファイルは、マネージャを起動するための情報をエディタを使用して以下の形式で作成します。
IDカードセキュリティの各機能に必要な起動条件ファイルの内容を以下に示します。
機能 |
マネージャ起動条件ファイル内容 |
端末の保護 |
基本情報および操作判定情報内のユーザ情報 |
操作の保護 |
基本情報および操作判定情報内を設定 |
IDカード/ICカード情報照会 |
基本情報を設定 |
マネージャの動作環境を記述します。省略値がない項目は省略することはできません。
エージェントは指定した時間、無操作状態(PC端末に入力がない状態)が続いた場合、以下に示す処理を行います。
0秒を指定した場合、以下の処理は行われません。
カードリーダのタイプ |
端末の保護機能を使用する場合 |
操作の保護機能またはIDカード/ICカード情報照会機能のみを使用する場合 |
手動スライド式 |
|
|
モータ式 |
|
|
ICカード |
|
|
/var/opt/FJSVsidcd/log |
対象となる操作については“IDカードセキュリティの対象となる操作の設定【UNIX版】”を参照してください。
IDカードセキュリティを使用した運用を行わない場合
IDカードセキュリティを使用した運用をしていたが、今後運用しないようにする場合、以下のコマンドを投入します。
/opt/FJSVsidcd/bin/idcrmvmg |
コマンドを実行するとパスワード入力のプロンプトが表示されるので、rootのパスワードを入力します。
pos=開始位置,長さ |
開始位置: IDカードまたはICカードのデータ領域内の開始位置(0〜68)を指定します。
長さ : 読み込む長さ(1〜69バイト)を指定します。
“!User” から “!User-End”までの間にユーザグループ名と、そのユーザグループに所属するユーザ名、およびユーザのカードデータを以下の形式で記述します。(_: 空白またはタブ)
“!Operation”から“!Operation-End”までの間に、IDカードセキュリティで操作権限の判定を行う製品名と、その製品の操作に対するレベルを記述します。(_: 空白またはタブ)
指定する操作名については“IDカードセキュリティの対象となる操作の設定【UNIX版】”を参照してください。
また、作成したアプリケーションから操作の保護機能を使用する場合は、製品名が重ならないように注意してください。以下の製品名は予約語になります。
なお、レベル0の操作は、カードによるユーザの照会を行わないため、すべてのユーザが操作可能となります。
ここで定義されていない操作に対しての操作レベルを登録する場合は、'*'を指定します。
操作名については“IDカードセキュリティの対象となる操作の設定【UNIX版】”を参照してください。
“!Condition”から“!Condition-End”までの間に一意の条件グループ名とそのグループにまとめる操作を記述します。(_: 空白またはタブ)
“!!”から“!!”の間にグループの登録で設定したユーザグループが操作可能な条件を記述します。(_: 空白またはタブ)
オブジェクトと条件グループとの組み合わせが複数ある場合、object・conditionを一組として複数指定します。また、“*”を指定すると、個別に定義した操作対象名に当てはまらないものという扱いになります。
ここで指定する操作対象名については“IDカードセキュリティの対象となる操作の設定【UNIX版】”を参照してください。
IDカードまたはICカードを使用した操作チェックを実施する場合、IDカードセキュリティ機能の定義に必要な情報を以下に示します。
製品名:opmgr
チェックする操作 |
設定する定義 |
|
---|---|---|
操作名 |
操作対象名 |
|
リモートコマンド (注1) (注3) |
command |
ホスト名を操作対象名として指定します。 “object=*”で指定した場合はすべてのホストが対象となります。 |
監視イベント対処/一括対処 |
action |
|
返答要求メッセージへの返答 |
reply |
|
[操作]メニューに対する操作(注1) |
apmenu |
選択する対象により異なります。詳細は“[操作]メニューに対する操作の詳細設定”を参照してください。 “object=*”で指定した場合はすべてのホストが対象となります。 |
注1)“リモートコマンド”、および“[操作]メニューに対する操作”は詳細に指定することが可能です。
注2)[監視イベント:返答]ウィンドウの[返答]ボタンが対象です。[監視イベント:返答]ウィンドウの[対処]ボタン、および[保留]ボタンは“action”の定義が有効になります。
注3)すべてのリモートコマンドを指定する場合は"command"を指定してください。
投入するコマンド名を指定することができます。
チェックする投入するコマンド |
設定する定義 |
|
---|---|---|
操作名 |
操作対象名 |
|
コマンド名 パラメタ |
command コマンド名 パラメタ |
ホスト名を操作対象名として指定します。 “object=*”で指定した場合はすべてのホストが対象となります。 |
全オブジェクトの操作/指定オブジェクトの操作を個別で指定できます。
なお、統合コンソールのランチャーに表示されている、以下の機能についても、定義が有効になり、IDカードによる認証確認が行われます。
チェックする操作 |
設定する定義 |
||
---|---|---|---|
分類 |
[操作]メニューの操作 |
操作名 |
操作対象名 |
全オブジェクト |
[操作メニュー登録]画面の全オブジェクトのメニュー項目の名称 例 性能情報の出力
|
apmenu メニュー項目の名称 例 apmenu 性能情報の出力 |
*を操作対象名として指定します。 “object=*”で指定された条件グループで判定されます。 |
指定オブジェクト |
[操作メニュー登録] 画面の指定オブジェクトのメニュー項目の名称(注) 例 ping
|
apmenu メニュー項目の名称 例 apmenu ping |
ホスト名を操作対象名として指定します。 |
注) 指定オブジェクトの操作メニューはmpaplregコマンドで登録したメニュー項目も指定可能です。
Systemwalkerの標準の[操作]メニューを指定する場合は、以下の設定となります。
分類 |
[操作]ウィンド/メニューの操作 |
操作名 |
操作対象名 |
---|---|---|---|
全オブジェクト |
性能情報の出力 |
apmenu 性能情報の出力 |
*を操作対象名として指定します。 “object=*”で指定された条件グループで判定されます。 |
資源配付の操作 |
apmenu 資源配付の操作 |
||
簡易資源配付の操作 |
apmenu 簡易資源配付の操作 |
||
ヘルプデスク |
apmenu ヘルプデスク |
||
指定オブジェクト |
ping |
apmenu ping |
ホスト名を操作対象名として指定します。 |
arp |
apmenu arp |
||
telnet |
apmenu telnet |
||
ftp |
apmenu ftp |
||
traceroute(サブネット) |
apmenu traceroute(サブネット) |
ホスト名を操作対象名に指定できません。 “*”を操作対象名として指定します。 “object=*”で指定された条件グループで判定されます。 |
|
traceroute(ノード) |
apmenu traceroute(ノード) |
ホスト名を操作対象名として指定します。 |
|
リモート操作 |
apmenu リモート操作 |
“操作の登録”でUNIXのコマンドの定義をする場合、‘コマンド名'にはパス名をつけずに定義してください。例えば、[リモートコマンド]ウィンドウのコマンド一覧に“/usr/bin/ls”と定義されているコマンドについては、“command ls”と定義してください。
“操作の登録”で[リモートコマンド]ウィンドウから発行されるコマンドの定義をする場合、例えば、[リモートコマンド]ウィンドウから発行される“ls -la”については、“command ls”と定義してください。“command ls -al”と定義しても、この定義では“ls -la”のチェックは行われません。
キーワードパラメタごとに違う操作レベルを設定したい場合は、発行先のシステムでコマンドのパラメタを固定にしたコマンドプロシジャ(シェルスクリプト、バッチファイルなど)を作り、それを“操作名”として登録してください。
この場合、作成したコマンドプロシジャの[リモートコマンド]ウィンドウでの登録も必要です。
“command コマンド名”の形式の定義を行う場合、‘command'と‘コマンド名'の間、およびコマンドの位置パラメタを定義に含む場合のコマンドおよびパラメタの間は、半角の空白1文字にしてください。
“apmenu メニュー名”の形式の定義を行う場合、‘apmenu'と‘メニュー名'の間は、半角の空白1文字にしてください。
IDカードセキュリティを導入している場合、リモートコマンドに指定できる文字列の長さは、最大で120バイトです。また、投入できるホスト名の長さは、最大で64バイトです。
操作の保護機能を使用する場合、操作の可否は、指定した操作とカードデータをもとに、マネージャ起動条件記述ファイルの操作判定情報により判定されます。
指定したレベルと操作の可否の判定は以下のようになります。
マネージャ起動条件記述ファイルに登録していない項目の可否判定を以下に示します。
登録していない項目 |
判定可否の動作 |
「ユーザ名」 |
ユーザレベルは0となり、判定を行います。 操作レベルが0の「判定を行う操作」に対してだけ操作ができます。 |
操作のレベルの登録の「製品名」 |
登録していない製品名に対しては操作はできません。 |
操作のレベルの登録の「判定を行う操作」 |
levelオペランドで指定した値を操作レベルとして判定します。 該当する製品で「判定を行う操作」を“*”の指定がある場合は、その操作レベルとなります。 |
条件グループ情報の「製品名」 |
ユーザレベルを0として判定します。 操作レベルが0の「判定を行う操作」に対してだけ操作ができます。 |
グループの条件の設定の「操作対象名」 |
ユーザレベルを0として判定します。 操作レベルが0の「判定を行う操作」に対してだけ操作ができます。 “object=*” の指定がある場合は、conditionオペランドで指定した条件グループのユーザレベルで判定を行います。 |
また、操作の保護機能(API)で、操作対象名または操作名を省略(NULL)した場合の操作の可否判定を以下に示します。
API |
ユーザグループの条件情報(object) |
|
“*”指定なし |
“*”指定あり |
|
操作対象名省略 |
ユーザレベルを0として判定します。 |
“object=*”のconditionオペランドで指定した条件グループで判定します。 |
API |
操作レベル情報(操作名) |
|
“*”指定なし |
“*”指定あり |
|
操作名省略 |
操作レベルを1として判定します。 |
操作名“*”の操作レベルで指定した値を操作レベルとして判定します。 |
端末の保護機能をWindows(R) XPで使用する場合
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