PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Linux版)
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付録D バージョンごとの非互換> D.1 4.1A30 からの非互換項目

D.1.10 多ファイルアクセス時の iノードキャッシュ解放機能追加

■非互換内容

 MDS が保持している iノードキャッシュ数が 20000個 (累計) を超えた場合、12000個 (累計) になるまで iノードキャッシュを解放する機能を追加しました。

移行前:
MDS が保持している iノードキャッシュの解放は行っていません。
移行後:
  1. MDS が保持している iノードキャッシュ数が 20000個を超えた場合、以下のメッセージを出力し、iノードキャッシュの解放処理を開始します。
    NOTICE: sfcfs_mds:3020: mountpoint: The total number of vnodes used reached the upper bound. vnodes used=totalnum: upper bound=20000: lower bound=12000

     

  2. MDS が保持している iノードキャッシュ数が 12000個となった時点で以下のメッセージを出力し、iノードキャッシュの解放処理を終了します。
    NOTICE: sfcfs_mds:3021: mountpoint: The total number of vnodes used(=totalnum) is the lower bound(=12000).

■対処方法

 特に対処は必要ありません。
 ただし、iノードキャッシュの解放処理は、ファイルシステムに対するアクセス性能に影響を及ぼすので、メッセージ“NOTICE: sfcfs_mds:3020”が出力されてから“NOTICE: sfcfs_mds:3021”が出力されるまでの間は、最低限必要なファイルアクセスにとどめてください。


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