Systemwalker OperationMGR 使用手引書 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003-
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上へ第14章 スケジュールされた業務の状態と動作
上へ14.1 ジョブ/ジョブネット/グループの状態と動作

14.1.3 ジョブネットの状態

ここでは、ジョブスケジューラに登録し、スケジュールされたジョブネットの状態および動作について説明します。

ジョブネットには、以下の状態があります。状態で説明する表示色は[ガントチャート]ウィンドウで表示されたガントチャートの色です。

■正常終了

青で表示されます。

ジョブネットの正常終了とは、すべてのジョブが正常終了した状態です。ジョブの正常終了については、“ジョブの状態”を参照してください。

■異常終了

赤で表示されます。

ジョブネットに属するジョブが異常終了し、ジョブネットが終了した状態です。例えば以下のような場合に、異常終了になります。

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■強制終了

黄で表示されます。

実行中のジョブネットや、強制終了状態のジョブを含む警告状態のジョブネットに対して、利用者が“強制終了”操作を行い、ジョブネットが終了した状態です。

ジョブネットに属するジョブに対して利用者が“強制終了”操作を行い、ジョブネットが終了した場合も、強制終了になります。例えば以下のような場合に、強制終了になります。

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■警告状態

茶で表示されます。

ジョブネットの中に異常終了または強制終了のジョブがあり、別のルートに実行中のジョブが存在する状態です。

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■実行中

緑で表示されます。

実行中は、ジョブネットが実行されている状態です。すなわち、ジョブネットに属するジョブが実行されている状態です。

ジョブネットに属するジョブに対して利用者が“停止”操作を行い、ジョブが一時停止した状態の場合も、ジョブネットは実行中となります。

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■実行待ち

ピンクで表示されます。

実行待ちは、ジョブネットがスケジュールされており、本日、起動予定がある状態です。

■停止中

オレンジで表示されます。

ジョブネットに対して、利用者が“停止”操作を行った場合の状態です。

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停止中にジョブネットの起動条件が満たされた場合は、停止解除とともにジョブネットは実行されます。ジョブネットの停止中に、ジョブネットの2度目の起動条件が満たされた場合、実行拒否を示す“refused”のメッセージがjobdb*.logのログファイルに出力され、2度めの起動条件のジョブネットは実行されません。停止解除とともに最初の起動条件のジョブネットが実行されます。

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■無効状態

灰色で表示されます。

ジョブネットに対して、利用者が“無効”操作を行った場合の状態です。

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無効状態で起動時刻が到来した場合、起動時刻が到来した時点でスキップされ、疑似的に正常終了の状態になります。本日中に次の起動予定がある場合は、実行待ちの状態になります。無効中に次の起動時刻が到来した場合、ジョブネットは起動時刻が到来するごとにスキップされ、無効解除とともに正常終了の状態になります。

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ジョブネットが階層化されている場合は、先行のジョブまたは子ジョブネットが終了した時点でスキップされ、疑似的に正常終了の状態になります。後続のジョブまたは子ジョブネットは、続けて実行されます。

無効状態のジョブネットが存在するグループの場合は、無効状態のジョブネットは、先行のジョブネットが終了した時点でスキップされ、疑似的に正常終了の状態になります。後続のジョブネットは、続けて実行されます。

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[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ−[基本情報]シートで、[電源未投入時の処置として電源投入時に起動]がチェックされていない場合で、サーバの電源が投入されたときに起動予定時刻が過ぎてしまって起動できなかったようなジョブネットは、ガントチャート上には無効状態として表示されます。

この表示は、ジョブネットが指定の時刻に起動できなかったことを表しており、実際に無効状態になっているわけはありません。この表示に対して無効解除はできません。起動予定が過ぎているため、ジョブネットは起動されていないため、ジョブネットを実行したい場合は、手動で起動してください。

■確認済

紺で表示されます。

確認操作を有効としている場合で、異常終了([強制終了を確認操作の対象とする]を有効にしている場合は、強制終了も含みます)したジョブネットに対して、利用者が“確認”操作を行った場合の状態です。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ−[利用機能1]シートの、[スケジュールオプション]で、[ジョブネットの確認操作を有効とする]チェックボックスにチェックしておくと、“確認”操作を行うまで、異常終了のジョブネットは次の起動条件が満たされても起動されません。また、日変わり時刻が到来しても、ジョブネットは本日の起動予定として表示されません。

異常終了したジョブネットに対して何らかの対処を行い、その後に“確認”操作を行うことで、通常のジョブネットの起動予定どおりに起動条件が満たされたときにそのジョブネットは起動されます。

■疑似正常

水色で表示されます。

すべての実行可能なジョブが終了し、疑似正常と正常終了のジョブが混在するか、疑似正常のジョブだけが存在する状態です。


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