Systemwalker Centric Manager Interstage, Symfoware, ObjectDirectorとの共存ガイド - UNIX共通 -
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上へ第3章 Interstageの機能を他製品と共存して使用する
上へ3.3 運用管理サーバと他製品クライアントの場合

3.3.1 環境作成手順

  1. [手順:hostB側]
    1. 運用管理サーバをインストールしたマシン(“図:運用管理サーバ + 他製品クライアント”のhostB)に、スーパ・ユーザとしてログインします。
    2. ObjectDirector上で動作しているアプリケーションが存在する場合は、そのアプリケーションを終了させます。
    3. OD_stopコマンドを使用してObjectDirectorも停止します。

      [Solaris OEの場合]

      # OD_HOME=/opt/FSUNod
      # export OD_HOME
      # /opt/FSUNod/bin/OD_stop

      [Linuxの場合]

      # OD_HOME=/opt/FJSVod
      # export OD_HOME
      # /opt/FJSVod/bin/OD_stop
    4. initial_hostsファイルから他製品クライアントがネーミングサービスをリモート参照しているマシン名とポート番号を確認しコメントにします。

      [Solaris OEの場合]

      # vi /etc/opt/FSUNod/initial_hosts
      #   initial_hosts for ObjectDirector
      #
      #   host        port
      # hostA    8002

      [Linuxの場合]

      # vi /etc/opt/FJSVod/initial_hosts
      #   initial_hosts for ObjectDirector
      #
      #   host        port
      # hostA    8002
    5. “Systemwalker Centric Manager導入手引書”に記載されているシステムパラメタに対し、さらに以下に示すシステムパラメタ値を加算しシステムを再起動します。

      [Solaris OEの場合]

      設定済みshmmaxパラメタ値 + 0x1932000
      設定済みsemmns + 120
      設定済みsemmsl + 60
      設定済みsemume + 60

      [Linuxの場合]

      設定済みkernel.shmmaxパラメタ値 + 0x1932000
      設定済みkernel.sem = para1  para2  para3  para4
      para1+60
      para2+120
    6. configファイルのmax_IIOP_init_conパラメタに加算設定するパラメタ値を112に変更します。

      ファイル名:

      • SE版の場合:

        /etc/opt/FJSVfwbs/etc/setup/OD/odconfig_SE

      • EE版の場合:

        /etc/opt/FJSVfwbs/etc/setup/OD/odconfig_EE

      • GEE版の場合:

        /etc/opt/FJSVfwbs/etc/setup/OD/odconfig_GEE

      # vi /etc/opt/FJSVfwbs/etc/setup/OD/odconfig_SE
      max_IIOP_init_con = 112

      注) Interstage V6.0L10ではconfigファイルのパラメタ名(max_IIOP_init_con)は、“max_IIOP_local_init_con”になります。

  2. [手順:hostA側]
    1. 次に、他製品クライアントがネーミングサービスとしてリモート参照しているマシン(“図:運用管理サーバ + 他製品クライアント”のhostA)に、スーパ・ユーザとしてログインします。
    2. システムパラメタのチューニングを行います。Systemwalker Centric Managerが使用するシステムパラメタの内容については、“Systemwalker Centric Manager導入手引書”を参照してください。また、他製品が使用するシステムパラメタについては該当するマニュアルを参照してください。
    3. システムの再起動を行います。
    4. システム再起動後、スーパ・ユーザとしてログインします。
    5. ObjectDirector上で動作しているアプリケーションが存在する場合は、そのアプリケーションを終了させます。
    6. OD_stopコマンドを使用してObjectDirectorも停止します。

      [Solaris OEの場合]

      # OD_HOME=/opt/FSUNod
      # export OD_HOME
      # /opt/FSUNod/bin/OD_stop

      [Linuxの場合]

      # OD_HOME=/opt/FJSVod
      # export OD_HOME
      # /opt/FJSVod/bin/OD_stop
    7. configファイルを任意のディレクトリ先に退避します。退避したファイルは環境削除の際に使用します。

      [Solaris OEの場合]

      # cp /etc/opt/FSUNod/config  /export/home

      [Linuxの場合]

      # cp /etc/opt/FJSVod/config  /export/home
    8. 以下に示すパラメタ値を既に設定されているconfigファイルのパラメタ値に対して加算設定します。

      [加算設定するパラメタ内容]

      [SE版の場合]

      max_IIOP_resp_con = 70

      [EE版の場合]

      max_IIOP_resp_con = 115

      [GEE版の場合]

      max_IIOP_resp_con = 116

       

      # 例: 加算設定前のconfigファイルのパラメタ値
      max_IIOP_resp_con = 8

       

      # 例: 加算設定後のconfigファイルのパラメタ値
      #(SE版の場合)
      max_IIOP_resp_con = 78
    9. ObjectDirectorおよびネーミングサービスを起動します。

      [Solaris OEの場合]

      # OD_HOME=/opt/FSUNod
      # export OD_HOME
      # /opt/FSUNod/bin/S99startod
      # /opt/FSUNod/bin/CosNaming_s&

      [Linuxの場合]

      # OD_HOME=/opt/FJSVod
      # export OD_HOME
      # /opt/FJSVod/bin/S99startod
      # /opt/FJSVod/bin/CosNaming_s&
  3. [手順:hostB側]
    1. 再度、運用管理サーバをインストールしたマシン(“図:運用管理サーバ + 他製品クライアント”のhostB)に戻り、以下のSystemwalkerセットアップコマンドを実行します。
      /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix
    2. セットアップメニューの初期メニューで1を入力し、“1: Systemwalker Centric Manager環境作成”を選択します。
    3. “共存用セットアップ時の出力画面”で説明する“ネーミングサービスを使用するサーバを選択する画面”(“[ネーミングサーバ設定]画面”)が出力されます。

      ここでは、“2:リモートサーバ”を選択し、表示される画面でリモートホスト名、ポート番号を入力します。リモートホスト名とポート番号には、initial_hostsファイルで確認した他製品クライアントがリモート参照しているマシン名とポート番号を指定します。

    4. [通信環境チェック結果]画面が表示されます。

      [図:[通信環境チェック結果]画面]

      image

      ここでは、“1:環境を再構築して処理を続行する”を選択します。

    5. 指定したリモートマシン上のネーミングサービスに対して、運用管理サーバのネーミング情報が自動的に登録されます。さらにローカルマシン上にも運用管理サーバ用のObjectDirector環境が構築および登録されます。

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