Systemwalker Centric Manager Interstage, Symfoware, ObjectDirectorとの共存ガイド - UNIX共通 -
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上へ第3章 Interstageの機能を他製品と共存して使用する
上へ3.2 運用管理クライアントと他製品サーバの場合

3.2.1 環境作成手順

  1. [手順:hostA側]
    1. 運用管理クライアントをインストールしたマシン(“図:運用管理クライアント + 他製品サーバ”のhostA)にAdministratorsグループに所属するアカウントでログオンします。
    2. ObjectDirector上で動作しているアプリケーションが存在する場合は、そのアプリケーションを終了させます。
    3. [コントロールパネル]または[管理ツール]の[サービス]で、“OD_start”サービスを停止します。
    4. configファイル(Interstageのインストールフォルダ\ODWIN\etc\config)を任意のディレクトリ先に退避します。退避したファイルは環境削除の際に使用します。
    5. 以下に示すパラメタ値を既に設定されているconfigファイルのパラメタ値に対して加算設定します。

      period_receive_timeoutのパラメタ値だけが上書き設定します。ただし、他製品が設定しているパラメタ値と異なる場合はクライアントのタイムアウト時間に影響するため注意が必要です。

      [加算設定するパラメタ内容]

      [SE版の場合]

      max_IIOP_resp_con = 70
      max_IIOP_init_con = 12
      max_processes = 6
      period_receive_timeout = 72

      [EE版の場合]

      max_IIOP_resp_con = 119
      max_IIOP_init_con = 12
      max_processes = 12
      period_receive_timeout = 72

      [GEE版の場合]

      max_IIOP_resp_con = 120
      max_IIOP_init_con = 12
      max_processes = 14
      period_receive_timeout = 72

      [設定前のconfigファイルのパラメタ値]

      max_IIOP_resp_con = 8
      max_IIOP_init_con = 8
      max_processes = 20
      period_receive_timeout = 12

      [設定後のconfigファイルのパラメタ値]

      [SE版の場合]

      max_IIOP_resp_con = 78
      max_IIOP_init_con = 20
      max_processes = 26
      period_receive_timeout = 72

      [EE版の場合]

      max_IIOP_resp_con = 127
      max_IIOP_init_con = 20
      max_processes = 32
      period_receive_timeout = 72

      [GEE版の場合]

      max_IIOP_resp_con = 128
      max_IIOP_init_con = 20
      max_processes = 34
      period_receive_timeout = 72

      注) Interstage V6.0L10ではconfigファイルのパラメタ名(max_IIOP_init_con)は、“max_IIOP_local_init_con”になります。

    6. [コントロールパネル]または[管理ツール]の[サービス]で、“OD_start”サービスおよび“Naming Service”サービスを起動します。
  2. [手順:hostB側]
    1. 次に運用管理サーバをインストールしたマシン(“図:運用管理クライアント + 他製品サーバ”のhostB)にスーパ・ユーザとしてログインします。
    2. “Systemwalker Centric Manager導入手引書”に記載されているシステムパラメタに対し、さらに以下に示すシステムパラメタ値を加算しシステムを再起動します。

      [Solaris OEの場合]

      設定済み shmmaxパラメタ値 + 0x1932000
      設定済み semmns + 120
      設定済み semmsl + 60
      設定済み semume + 60

      [Linuxの場合]

      設定済みkernel.shmmaxパラメタ値 + 0x1932000
      設定済みkernel.sem = para1  para2  para3  para4
      para1+60
      para2+120
    3. configファイルのmax_IIOP_init_conパラメタに加算設定するパラメタ値を112に変更します。

      ファイル名:

      • SE版の場合:

        /etc/opt/FJSVfwbs/etc/setup/OD/odconfig_SE

      • EE版の場合:

        /etc/opt/FJSVfwbs/etc/setup/OD/odconfig_EE

      • GEE版の場合:

        /etc/opt/FJSVfwbs/etc/setup/OD/odconfig_GEE

      # vi /etc/opt/FJSVfwbs/etc/setup/OD/odconfig_SE
      max_IIOP_init_con = 112

      注) Interstage V6.0L10ではconfigファイルのパラメタ名(max_IIOP_init_con)は、“max_IIOP_local_init_con”になります。

    4. Systemwalkerセットアップコマンドを実行します。
      /opt/systemwalker/bin/MpFwSetup -mix
    5. セットアップメニューの初期メニューで1を入力し、“1: Systemwalker Centric Manager環境作成”を選択します。
    6. “共存用セットアップ時の出力画面”で説明する“ネーミングサービスを使用するサーバを設定する画面”(“[ネーミングサーバ設定]画面”)が出力されます。

      [図:[ネーミングサーバ設定]画面]

      image

      ここでは、“2:リモートサーバ”を選択し、表示される画面でリモートホスト名、ポート番号を入力します。リモートホスト名には運用管理クライアントをインストールしたマシン名を指定し、ポート番号には8002を指定します

    7. [通信環境チェック結果]画面が表示されます。

      [図:[通信環境チェック結果]画面]

      image

      ここでは、“1:環境を再構築して処理を続行する”を選択します。

    8. 運用管理クライアントをインストールしたマシン上のネーミングサービスに対して、運用管理サーバのネーミング情報が自動的に登録されます。さらにローカルマシン上にも運用管理サーバ用のObjectDirector環境が構築および登録されます。

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ネーミングサーバをリモートサーバに設定した場合、リモートサーバにインストールされているInterstageのバージョン・レベルがローカルサーバ(運用管理サーバ)にインストールされているInterstageより古い場合、動作できません。

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