Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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目次
索引

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第1章 コマンドリファレンス
1.2 コマンド
1.2.150 pcentricmgr(デーモン停止コマンド)
■機能説明
本コマンドは、以下のコマンドで起動されるデーモンを除く、Systemwalker Centric Managerのすべてのデーモンを停止します。
- /etc/rc2.d/S73opagt.syslog
- /etc/rc2.d/Sb0strdrms
なお、“デーモン一括起動・停止制御ファイル”を変更することにより、起動/停止の対象とするデーモンをカスタマイズすることができます。
■記述形式
pcentricmgr |
[-a] [-s] [-FS1] [-FS2] [-FS3] [-FS4] [-FS5] [-FS6] [-FD] [-FH] [-halt] [-h] |
■オプション
- -a:
- Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品が同じマシン上にインストールされている環境で、両製品のデーモンを同時に停止させる場合に指定します。
- -s:
- Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品が同じマシン上にインストールされている環境で、両製品の共通デーモンであるセキュリティ機能(ACL Manager)のデーモンも同時に停止させる場合に指定します。
- -FS1:
- 監視機能の基盤であるフレームワークのデーモンを停止する場合に指定します。本オプションを指定した場合、監視機能(下記のFS2〜FS6)も自動的に停止の対象となります。
- -FS2:
- システム監視、GUIのデーモンを停止する場合に指定します。
- -FS3:
- アプリケーション管理、インターネットサーバのデーモンを停止する場合に指定します。
- -FS4:
- ネットワーク管理、性能監視のデーモンを停止する場合に指定します。
- -FS5:
- リカバリフローのデーモンを停止する場合に指定します。
- -FS6:
- ファイル転送のデーモンを停止する場合に指定します。
- -FD:
- 資源配付のデーモンを停止する場合に指定します。
- -FH:
- ヘルプデスクのデーモンを停止する場合に指定します。
- -halt:
- 本オプションは、Systemwalker Centric Managerのデーモンが何らかの理由により、通常の停止方法(本オプションを指定しない方法)で停止できなくなった場合に、強制的にデーモンを停止させる手段として指定します。強制的にデーモンを停止した場合、デーモンの処理が強制的に中断されるため、再度運用を開始する前にリカバリ作業が必要となります。このため、通常の停止(異常になっていない場合の停止)では、本オプションは指定しないようにしてください。
- -h:
- 本コマンドのヘルプ(Usage)を表示します。
- 備考.
- 上記のオプション(-FS1、-FS2、-FS3、-FS4、-FS5、-FS6、-FD、-FH)は、それぞれ自由に組み合せて指定することができます。
- 上記のオプション(-a、-s、-halt、-h)は、他のどのオプションとも組み合せて指定することはできません。
- 上記のどのオプションも指定されない場合、Systemwalker Centric Managerのすべてのデーモンが停止対象となります。
■復帰値
- 0:
- 正常終了
- 1:
- 異常終了

pcentricmgrコマンド実行時に、以下のメッセージが出力されコマンドが終了することがあります。
An error occurred in communication infrastructure. Specify the force termination option (-halt) and execute the command again.
これは、Systemwalker Centric Manager の通信基盤機能に異常が発生し、通常の停止を行えない状態であることを意味します。
このメッセージが出力された場合には、以下の復旧手順を実行する必要があります。
- Systemwalker Centric Manager を強制停止します。
pcentricmgr -halt
- 通信基盤機能を強制終了します。
/opt/FSUNod/bin/OD_kill

コマンド実行時に以下のメッセージが出力されることがありますが、無視して先に進んでください。
UX:OD:エラー:od15010:ObjectDirector が起動されていません。
- 通信基盤のサブプロセスを強制終了します。
- 通信基盤のサブプロセス CosNaming_s のプロセスIDを確認します。
ps -ef | grep CosNaming_s
(第2カラムに出力される数字が通信基盤サブプロセスのプロセスIDです)
- 通信基盤のサブプロセスを強制終了します。
kill プロセスID
(プロセスIDには、上記)で確認したプロセスIDを指定します)
- 通信基盤の未回収資源を回収します。
/opt/FSUNod/bin/odrmipc
- Systemwalker Centric Manager を起動します。
scentricmgr
■参照
scentricmgr(デーモン起動コマンド)
表:デーモン起動/停止用コマンド
■コマンド格納場所
Solaris OE
HP-UX
AIX
Linux |
/opt/systemwalker/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
- システム管理者(スーパ・ユーザ)だけが実行できます。
■注意事項
- 本コマンドを実行しても、ObjectDirectorのデーモンは停止対象になりません。
- 本コマンドを実行しても、性能監視のサーバ性能情報を収集する性能監視システム性能収集エージェントは、停止対象になりません。
- Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品がインストールされているシステムで、-sオプションを指定して本コマンドを実行し、セキュリティ機能のデーモンを停止している間、以下のSystemwalker Operation Managerの機能は使用できません。
- アクセス権の設定(ジョブスケジューラ)
- プロジェクトの新規作成/変更(ジョブスケジューラ)
また、セキュリティ機能を停止した場合、Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerの両製品の共通機能であるセキュリティ機能のデーモンプロセス(MpFwsec)も停止します。このため、Systemwalker Operation Managerのプロセス監視が以下のイベントを出力しますが問題ありません。対処は不要です。
メッセージ:「Systemwalker Operation Manager のプロセス(MpFwsec)が正常に動作しているか確認してください。」
- Systemwalker OperationMGR 10.0以前のバージョンとの混在環境の場合、-aオプションを指定することはできません。
- コマンド実行中に[Ctrl +C]キー等により強制的にコマンドを中断しないでください。
- クラスタシステム上で、上記のオプションでサービスを停止した後に、フェールオーバまたはフェールバックが発生した場合は、停止したサービスは再起動します。
- クラスタシステム上のSystemwalker Centric Managerを停止する場合は、クラスタ運用管理ビューを使用し、Systemwalker Centric Manager用クラスタサービスを停止してから、運用系と待機系で本コマンドを実施してください。
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