Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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目次
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第1章 コマンドリファレンス
1.2 コマンド
1.2.147 opmtrget(監視イベント履歴表示コマンド)
本コマンドは、監視イベントログDBの内容を参照することがでいます。監視イベントログDBに格納されているメッセージを参照し、対処済メッセージおよび古いメッセージなども、監視イベント履歴として参照することができます。
■機能説明
監視ウィンドウのトラブル一覧では、監視イベントログDBに格納されているメッセージのうち、最新の1000メッセージまでしか見ることができません。また、監視イベントメッセージが、格納可能メッセージ数を超えて発生した場合、対処済のメッセージおよび古いメッセージは消去されてしまいます。
本コマンドでは、1000個以上のメッセージを参照でき、対処済メッセージおよび古いメッセージなども、監視イベント履歴として参照することができます。
■記述形式
opmtrget |
[-s sss] [-e eee] [-st YYMMDDhhmmss] [-et YYMMDDhhmmss] [-n ホスト名] [-f ファイル名,…] [-a] [--] [検索文字列 …] |
■オプション
- -s sss:
- 検索開始監視イベント番号。省略した場合、監視イベントログファイル内の最も古い監視イベントから検索されます。
- -e eee:
- 検索終了監視イベント番号。省略した場合、監視イベントログファイル内の最新の監視イベントまでが検索されます。なお、現在監視イベントログファイルに、どの監視イベント番号のメッセージが格納されているかは、“opmtrinf(監視イベントログDB情報表示コマンド)”を参照してください。
- -st YYMMDDhhmmss:
- CSVファイルに出力する監視イベントの先頭の受信時間を指定します。指定形式は、年月日時分秒を各々2桁で指定してください(YYMMDDhhmmss)。省略した場合、監視イベントログに格納されている最も古い監視イベントから検索されます。
- -et YYMMDDhhmmss:
- CSVファイルに出力する監視イベントの最後の受信時間を指定します。指定形式は、年月日時分秒を各々2桁で指定してください(YYMMDDhhmmss)。省略した場合、監視イベントログファイルに格納されている最後の監視イベントまでが検索されます。
- -s、-eパラメタと、-st、-etパラメタを同時に指定することができます。その場合、各指定のAND条件が取られます。
- -s、-e、-st、-etパラメタをすべて省略した場合は、監視イベントログに格納されているすべての監視イベントが検索されます。
- -f ファイル名:
- 検索するファイル名を指定します。ファイルは、間に空白を入れずに","で繋ぎ複数指定できます。指定するファイルは、Mpevtpsvコマンドで作成されたものしか指定できません。ファイルを指定した場合には、監視イベントログデータベースは検索されません。
- -n ホスト名:
- ホスト名を指定し、そのホストが発生元の監視イベントだけが検索されます。
- ホスト名には、前方一致“"host*"”、後方一致“"*host"”、中間一致“"*host*"”を指定してホスト名の検索ができます。
- -a:
- 下に示す検索文字列パラメタの検索条件をAND条件で行うことを指定します。
- このオプションを使用しない場合は、検索文字列の検索条件はOR条件となります。
- --:
- オプション指定の終了を指定します。
- これ以降のパラメタは、監視イベント内の文字列を検索するパラメタとして扱われます。
- 検索文字列 …
- 検索文字列パラメタは、5つまで指定できます。これを指定すると、監視イベントのうち、指定する検索文字列のどれかに合致する文字列を含む監視イベントだけが検索されます。
■復帰値
- 0:
- 正常終了
- 1:
- 異常終了(内部処理異常でコマンドが実行不可能)
- 2:
- 異常終了(監視イベントログのデータが不正)
■参照
opmtrinf(監視イベントログDB情報表示コマンド)
表:イベント監視用コマンド
■コマンド格納場所
Solaris OE
Linux |
/opt/systemwalker/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
- 一般ユーザの権限で実行できます。
- 運用管理サーバで実行可能です。
■実行結果/出力形式
標準出力に、監視イベントメッセージ情報が以下の形式で出力されます。ここでは、コマンドを実行した時点で監視イベントログファイルに格納されている情報が、古い順に表示されます。

監視イベントメッセージ情報は、プログラムによって解釈しやすいような形式で出力されます。つまり、一つの監視イベントメッセージについて、13種類の情報がそれぞれ1行ずつ(ただし、メッセージテキストの途中に改行コードがある場合は、Message行だけは複数行になります)表示されます。なお、各行の先頭は監視イベント番号を示します。各項目について、以下に説明します。
- Number:
- 監視イベント番号
- Attribute:
- メッセージの属性
- NORMALMSG:
- 一般メッセージ
- REPLYMSG:
- 返答要求メッセージ
- Status:
- イベント対処状況
- Trouble:
- 未対処
- Deferred:
- 保留
- Replied:
- 返答済
- Dealt:
- 対処済
- Investigate:
- 調査中
- Class:
- 監視イベント種別
- イベントログ(システムログ、Directory Service、DNS Server、ファイル複製サービス)のメッセージ:システム
- イベントログ(アプリケーションログ)のメッセージ:
- アプリケーション
- イベントログ(セキュリティログ)のメッセージ:
- セキュリティ
- Time:
- メッセージ発生日時
- Stime:
- 対処開始時間。監視イベント発生後、最初に対処ウィンドウを開いたときの時間です。
- Etime:
- 対処終了時間。対処ウィンドウで、最後に対処済にしたときの時間です。
- Group:
- グループ名。
- ドメイン名\フォルダ名\サブフォルダ名
- System:
- システムの通称名。運用名。
- Host:
- システムのホスト名。
- Dealer:
- 対処ウィンドウで入力された対応者。
- Message:
- メッセージテキスト。
- Memo:
- 監視イベント情報。
- 対処ウィンドウで入力されたメモ、または監視イベント情報:返答ウィンドウから返答された返答文字列。
なお、Dealer、Stime、Etime、Memoについては、利用者が記録または対処していない場合は表示されません。
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