Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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目次
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第1章 コマンドリファレンス
1.2 コマンド
1.2.118 mpsetsld(スローダウン設定変更コマンド)
Systemwalker Centric Managerのスローダウン検出機能の設定をカスタマイズするためのコマンドです。
■機能説明
本コマンドは、Systemwalker Centric Managerのスローダウン検出機能の設定をカスタマイズします。
■記述形式
mpsetsld |
[-s {0|1}] [-i interval] [-t threshold] [-r WaitAfterAlert] |
■オプション
- なし:
- 現在の設定内容を表示します。
- -s {0|1}:
- 0 : スローダウン検出機能を無効にします。
- 1 : スローダウン検出機能を有効にします。(初期設定値)
- -i interval:
- interval にスローダウンの確認を行う時間間隔(分)を指定します。初期設定値は5分です。
- この設定値には1分以上の値を指定してください。
- -t threshold
- threshold にスローダウン検出の閾値(どれだけの遅延が発生した場合にスローダウンと判定するか)を指定します(分)。初期設定値は15分です。
- [設定値見積もり方法]
- マシン性能に依存しますが、Systemwalker Centric Managerは毎秒5件程度の通知は遅延なく行えます。監視環境で集中して発生し得るメッセージ数を見積もり、その処理時間を算出した上で、その処理時間に50%程度の余裕を持たせた値を設定してください。
- [例]
- 特定の事象が発生したときに、最大3,000件のメッセージが集中して発生し得る環境の場合
- 設定値 = メッセージ処理にかかる時間 × 1.5 =
- メッセージ数 ÷ 処理性能(5件/秒)× 1.5
- = 3,000 ÷ 5 × 1.5 = 900 秒 = 15 分
- -r WaitAfterAlert
- スローダウンを検出したあとに、次回のスローダウン検出実行するまでの間隔(分)をWaitAfterAlertに指定します。初期設定値は15分です。
- 本設定値を小さな値に設定すると、スローダウン検出後、スローダウンが解消される前に次回のスローダウン検出が実行され、スローダウンが続けて通知されることになるため、スローダウンが発生してもそれが解消されるくらいの時間を指定してください。
- 通常はスローダウン判定時間(-i オプションの設定値)と同じ時間を指定してください。
■復帰値
- 0:
- 正常終了
- 1:
- 異常終了
■参照
表:Systemwalker診断用コマンド
■コマンド格納場所
Solaris OE
Linux |
/opt/systemwalker/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
- システム管理者(スーパ・ユーザ)権限が必要です。
- 運用管理サーバで実行可能です。
■注意事項
- 変更(オプション指定時)のコマンド実行は、Systemwalker Centric Managerを停止しているときだけ実行できます。
- コマンドの複数同時実行はできません。
■使用例1
スローダウン検出機能の現在の設定値を表示します。
mpsetsld
■実行結果/出力形式1
Slowdown check is enable.
Interval time is 5 min.
Threshold time is 15 min.
WaitAfterAlert time is 15 min.
- Slowdown check
- enable : スローダウン検出機能有効
- disable : スローダウン検出機能無効
- Interval time
- スローダウン検出機能の実行間隔
- Threshold time
- スローダウン検出の閾値時間
- WaitAfterAlert
- スローダウン検出後、次回のスローダウンを実行するまでの間隔
■使用例2
スローダウン検出機能の設定値を、スローダウン検出の閾値を30分、検出後の次回実行を30分後と設定します。
mpsetsld -t 30 -r 30
■実行結果/出力形式2
Threshold time was changed to 30 min.
WaitAfterAlert time was changed to 30 min.
変更した設定値を表示します。
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