Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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目次
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第1章 コマンドリファレンス
1.2 コマンド
1.2.114 mpscsctl(スクリプト管理コマンド)
本コマンドは、運用管理サーバで共通管理のスクリプト登録、削除、および登録内容を一覧表示します。
共通管理の変更は運用管理サーバ以外では行えないことから、本コマンドによるスクリプトの登録・削除は運用管理サーバ以外では使用できません。
■機能説明
以下の機能を提供します。
- 共通管理スクリプトファイルの登録
運用管理サーバ上のスクリプトを、Systemwalkerスクリプト実行コマンドで使用するために登録します。スクリプトファイルを指定して登録する方法と、ディレクトリを指定してその直下の全スクリプトファイルを一括登録する方法とがあります。登録できるスクリプトは、最大1000個です。
- 共通管理スクリプトファイルの登録削除
登録済みスクリプトの登録情報の削除します。登録情報の削除は、スクリプトを指定してのスクリプト単位、ディレクトリ名を指定してその直下の全スクリプト一括、および全登録スクリプト一括の3とおりの方法があります。
- 共通管理内容の一覧表示
登録されているスクリプトの一覧を標準出力に表示します。
◆スクリプトファイル格納先
登録できるスクリプトファイルは、以下の共通管理用ディレクトリ配下に格納されたファイルだけです。その配下であれば、サブディレクトリのファイルでも登録可能です。
/var/opt/FJSVssc/script/common
ただし、共通管理ディレクトリのサブディレクトリ @SwReserve はSystemwalkerで予約されているため、ユーザスクリプトをここに置いて登録することはできません。
■記述形式
mpscsctl |
{-a scfile [execname]|-a scdir} [-d scfile|scdir|all] [-r] |
■オプション
省略時は登録内容を標準出力に一覧表示します。
- -a scfile [execname]
- scfileに指定したスクリプトファイル(拡張子が"swt")を共通管理に登録します。scfileは共通管理用ディレクトリ配下のスクリプトファイルを共通管理用ディレクトリからの相対パスで指定してください。最大長は127バイトです。
- スクリプトはその内容に応じ、以下に示す登録形態のどれかで登録されます。
- execnameは、単体起動のスクリプトに対してだけが有効で、実行名を指定することができます。execnameを省略するとscfileのファイル名が実行名として採用されます。指定したスクリプトファイルが単体起動のスクリプトでない場合は、execnameは無視されます。
- なお、“Rsv”で始まる実行名はSystemwalkerで予約されているため、ユーザスクリプトに指定することはできません。execnameには先頭3文字が"Rsv"以外の名前を指定してください。
- また、実行名には下記の特殊記号(すべて半角文字)は使用できません。
- = [ ] $ : , ; * ? " < > | / \
- 以下のノードへスクリプトを配付する場合は、マルチバイト文字(日本語、全角文字)を使用しないでください。
- ・ UTF-8環境のLinuxシステム
- ・ ShiftJIS環境のAIXシステム
- ・ HP-UXシステム
- -a scdir
- scdirに指定したディレクトリ直下のスクリプトファイル(拡張子が"swt")を共通管理に登録します。scdirは共通管理用ディレクトリ配下のサブディレクトリを共通管理用ディレクトリからの相対パスで指定してください。
- スクリプトはその内容に応じ、以下に示す登録形態のどれかで登録されます。
- 単体起動型のスクリプトファイルが指定したディレクトリ内に存在した場合、登録されるスクリプトはファイル名が実行名として採用されます。
- -d scfile|scdir|all
- scfileとして登録済みスクリプトファイル名を指定した場合、該当スクリプトの登録情報を削除します。scdirとして登録済みスクリプトの格納されているディレクトリ名を指定した場合、該当ディレクトリ直下にある全登録済みスクリプトの登録情報を削除します。文字列"all"を指定した場合、すべての登録情報を削除します。scfile、scdirは共通管理用ディレクトリからの相対パスで指定してください。
- -r
- 登録形態がメッセージ監視アクションまたはライブラリであるスクリプトの登録情報および現在の記述内容を、メッセージ監視アクション型スクリプト実行(同期方式)機能へ即時適用します。
- スクリプトの登録/削除、または登録済みのスクリプトの更新を行い、その結果を運用管理サーバで動作中のSystemwalkerへすぐに反映させる場合に指定します。
- 本機能を使用しなかった場合、スクリプトの登録情報および更新内容の反映は、次回のSystemwalker起動時から有効になります。
■復帰値
- 0:
- 正常終了
- 0以外:
- 異常終了
■参照
stpswctcl(スクリプト停止コマンド)
swctclsh(スクリプト実行コマンド)
表:スクリプト制御用コマンド
■コマンド格納場所
Solaris OE
HP-UX
AIX
Linux |
/opt/FJSVssc/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
- システム管理者(スーパ・ユーザ)権限が必要です。
- 運用管理サーバで実行可能です。
- 一覧表示機能は、運用管理サーバ以外のインストール種別でも投入可能です。
■注意事項
- スクリプト管理ダイアログまたはインテリジェントサービス動作設定ダイアログ起動中は、本コマンドによるスクリプト管理情報の操作は行えません。
■使用例1
スクリプトファイル/var/opt/FJSVssc/script/common/user1.swt(単体起動)を実行名 USR1 として共通管理に登録します。
/opt/FJSVssc/bin/mpscsctl -a /user1.swt USR1
■使用例2
ディレクトリ /var/opt/FJSVssc/script/common/act/txtchg 配下のスクリプトファイルを一括登録します。
/opt/FJSVssc/bin/mpscsctl -a /act/txtchg
■使用例3
使用例1で登録したスクリプトの登録情報を削除します。
/opt/FJSVssc/bin/mpscsctl -d /user1.swt
■実行結果/出力形式
オプションを省略した場合、その時点での全登録内容が一覧表示されます。また、スクリプトの登録(-aオプション指定)をした場合、その時に登録した内容を一覧表示と同形式で表示します。
表示形式を以下に示します。

各項目について、以下に説明します。
- 第一項目
- スクリプトの登録形態を表します。以下のどれかが表示されます。
- ACTION:メッセージ監視アクションを表す
- EXEC:単体起動を表す
- LIB:ライブラリを表す
- 第二項目
- 実行名。第一項目が“EXEC”(単体起動)の場合だけ表示されます。
- 第三項目
- スクリプトファイル名。共通管理ディレクトリ名も含めたフルパスで表示されます。
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