Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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上へ第1章 コマンドリファレンス
上へ1.2 コマンド

1.2.108 mpprttrc(トレースファイル[監査ログ]表示コマンド)

■機能説明

本コマンドは、指定したトレースファイルまたは監査ログファイルの内容を表示します。また、オプションを指定することにより、トレースデータまたは監査ログデータの絞り込みが可能です。

■記述形式

mpprttrc

-iInifile [-tTraceID] [-sSourcefilename] [-gGroupnumber]

■オプション

-iInifile:
内容を表示するトレースファイル名または監査ログファイル名をフルパス名で指定します。
イベント監視機能の監査ログファイルのファイル名を以下に示します。

監査ログファイル名

関連する事象

/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_sagt#1.trc

システム監視設定
[通信環境定義]
[イベント監視の条件定義]
の定義変更事象

/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_sagt#2.trc

/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_fwaos#1.trc

システム監視設定の
[イベント監視の条件定義]
[アクション環境定義]
の定義変更事象

/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_fwaos#2.trc

備考.
どちらも2つのファイルをサイクリックに利用し、データを出力します。
-tTraceID:
入力したトレースレコード中のトレースIDと本パラメタで指定したトレースIDとが等しい場合に、トレースデータを表示します。
-sSourcefilename:
入力したトレースレコード中のソースファイル名と本パラメタで指定したソースファイル名とが等しい場合に、トレースデータを表示します。
-gGroupnumber:
入力したレコード中の順序番号と本パラメタで指定した順序番号とが等しい場合に、トレースデータを表示します。

■復帰値

0:
正常終了
0以外:
異常終了

■参照

表:セキュリティ用コマンド

■コマンド格納場所

Solaris OE
HP-UX
AIX
Linux

Systemwalkerインストールディレクトリ/FJSVftlc/bin

■実行に必要な権限/実行環境

■注意事項

■使用例1

イベント監視機能の監視ログファイルに格納されている監査データを表示します。

/opt/FJSVftlc/bin/mpprttrc -i/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_fwaos#1.trc

■使用例2

イベント監視機能の監視ログデータのうち、定義画面を起動したユーザ名が含まれたデータを表示します。

/opt/FJSVftlc/bin/mpprttrc -i/var/opt/FJSVftlc/trc/SEC_fwaos#1.trc -sdsv:comstr02

■実行結果/出力形式

標準出力に、トレースデータ(監査ログデータ)が以下の形式で出力されます。

-------------------------------------------------------------------
レコード番号       3
採取レベル         1
トレース時刻       2004/01/13 10:25:13:594
トレースID         1
順序番号           0
ファイル名         dsv:comstr02
行番号             0
先頭アドレス       0xffbed0e6
トレースデータ型   不定型
トレースデータ長   13
トレースデータ
 41 64 6D 69 6E 69 73 74 72 61 74 6F 72                   Administrator
---------------------------------------------------------------------

各項目について、以下に説明します。

レコード番号:
トレースデータ一件ごとにつける任意の数値。
採取レベル:
トレースの採取レベルの指定値。
1:一般レベル
2:簡易レベル
3:完全レベル
トレース時刻:
トレースデータが書き込まれた時間。
トレースID:
トレースデータに付加する任意のID。
順序番号:
トレースデータにグループがある場合、グループ内での順序番号を任意に指定する。グループがない場合は、0を指定する。
ファイル名:
トレース採取関数を呼び出したソースファイル名を指定する。
行番号:
トレース採取関数を呼び出したソースファイル中の行番号を指定する。
先頭アドレス:
トレースデータのアドレスを指定する。
トレースデータ型:
トレースデータの型。以下の2つがある。
トレースデータ長:
トレースデータの長さを指定する。
トレースデータ:
トレースデータを16進データと文字列で表示する。

監査ログの判別は、発生事象に対応した「ファイル名」を参照することで可能となります。以下に、発生事象と「ファイル名」の対応一覧を示します。

監査ログの情報【通信環境定義、イベント監視の条件定義】



事象

種別

事象の結果

対応するファイル名

通信環境定義
 ログファイル定義タブ(メッセージ/コマンドログ格納ディレクトリを除く)
 接続タブ
 動作設定タブ

参照

成功

Opacnf_broS

失敗

Opacnf_broF

通信環境定義
 自ホスト名タブ
 ログファイル定義タブ(メッセージ/コマンドログ格納ディレクトリのみ)

参照

成功

Opacnf2_broS

失敗

Opacnf2_broF

通信環境定義
 メッセージ送信先システムタブ

参照

成功

Sndsys_broS

失敗

Sndsys_broF

イベント監視の条件定義
 メール連携環境設定

参照

成功

CmailL_broS

失敗

CmailL_broF

イベント監視の条件定義
 監視ログファイル設定

参照

成功

FmonL_broS

失敗

FmonL_broF

通信環境定義
 ログファイル定義タブ(メッセージ/コマンドログ格納ディレクトリを除く)
 接続タブ
 動作設定タブ

更新

成功

OpacnfL_modS

失敗

OpacnfL_modF

通信環境定義
 自ホスト名タブ
 ログファイル定義タブ(メッセージ/コマンドログ格納ディレクトリのみ)

更新

成功

Opacnf2_modS

失敗

Opacnf2_modF

通信環境定義
 メッセージ送信先システムタブ

更新

成功

Sndsys_modS

失敗

Sndsys_modF

イベント監視の条件定義
 メール連携環境設定

更新

成功

CmailL_modS

失敗

CmailL_modF

イベント監視の条件定義
 監視ログファイル設定

更新

成功

FmonL_modF

失敗

FmonL_modS

監査ログの情報【イベント監視の条件定義、アクション環境定義】

事象

種別

事象の結果

対応するファイル名

イベント監視の条件定義のCSV読込みコマンド(aoseadef)により、ローカル定義が変更される場合

更新

成功
(実行したユーザ名を表示)

aosfdef:usr

失敗
(実行したユーザ名を表示)

aosfdef:iusr


(パラメタに指定された入力ファイルを表示)

aosdef:in


(変更するファイル名[イベント監視の条件定義ファイル名]を表示)

aosdef:out

イベント監視のデーモンが停止している状況でポリシー配付された場合

更新

成功
(ポリシー配付により削除されたファイル名を表示)

dpa:cp:del-b

成功
(ポリシー配付されたファイル名を表示)

dpa:cp:in

成功
(ポリシー配付により置き換えたファイル名を表示)

dpa:cp:out

成功
(システム監視に配付通知したコマンド文字列を表示)

dpa:exec

成功
(配付後に定義内容の変換を行ったファイル名を表示)

dpa:cnv

成功
(V4.0以前からポリシー配付された場合に実行したコマンドの文字列を表示)

dpa:exec:old

定義画面起動時

参照

成功
(プロセス起動時)

dpa:cp:in

成功
(プロセス終了時)

dsv:trcend01

成功
(定義画面を起動したコンピュータ名)

dsv:comstr01

成功
(定義画面を起動したユーザ名)

dsv:comstr02


起動された画面名(数値)を表示
 f3crhdwi: イベント監視の条件定義
 f3crhdea: アクション環境設定

dsv:comstr03

−定義画面の起動方法(数値)を表示
1 ポリシーメニューより起動
2 システム監視設定画面より起動
3 OMGR 統合画面から起動
4 監視対象からはずすメニューより起動
5 アクション追加メニューより起動
6 OMGR 環境設定画面から起動

dsv:comstr04

運用管理クライアントのGUIから[監視対象からはずす]処理で画面が起動された場合

参照

成功
(監視対象からはずす操作で一時的に作成したファイル名を表示)

dsv:msgchg01

運用管理クライアントのGUIから[監視対象からはずす]処理で定義が変更された場合

参照

成功
(監視対象からはずす操作で変更した定義ファイル名を表示)

dsv:msgchg02

運用管理クライアントのGUIから[アクション定義の追加]操作で定義が変更された場合

更新

成功
(アクション追加操作で変更し定義ファイル名を表示)

dsv:actapi01

イベント監視のデーモンが動作している状況でポリシー配付された場合

更新

成功
(ポリシー配付されたファイル名を表示)

dsv:policy01

成功
(ポリシー配付により置き換えたファイル名を表示)

dsv:policy02

成功
(配付後に定義内容の変換を行ったファイル名を表示)

dsv:poldef01

アクション環境設定画面で定義が保存された場合

更新

成功
(変更したアクション環境定義ファイル名を表示)

dsv:actenv01

イベント監視の条件定義画面で定義の保存がされた場合([ポリシー]メニューからの定義)

更新

成功
(変更したイベント監視の条件定義ファイル名を表示)

dsv:rvevnt01

イベント監視の条件定義画面で定義の保存がされた場合(ローカル定義および[イベント]メニューからの定義のみ)

更新

成功
(変更したイベント監視の条件定義ファイル名を表示)

dsv:rvevnt02

[イベント監視の条件定義]と[アクション定義]の定義が変更かつ有効と場合

更新

成功
(再読み込みしたファイル名を表示)

esv:defchg01

自動アクションの実行抑止コマンド(mpaosment)の実行

更新

成功
(実行したユーザ名を表示)

aosment:010esv:actstp01の両方を確認する

失敗
(実行したユーザ名を表示)

aosment:020


(内容を変更する定義ファイル名を表示)

aosment:030

イベント監視のテスト支援コマンド(mpaostest)の実行

更新

成功
(実行したユーザ名を表示)

aostest0010esv:tststr01の両方を確認する

失敗
(実行したユーザ名を表示)

aostest0020


(内容を変更する定義ファイル名を表示)

aostest0030

イベント監視の条件のポリシー登録コマンド(poin1)の実行

更新

成功
(実行したユーザ名を表示)

poin1:usr:ok

失敗
(実行したユーザ名を表示)

poin1:usr:ng


(ポリシー移入するファイル名を表示)

poin1:cp:in


(移入のコピー先のファイル名を表示)

poin1:cp:out


(移入後に定義内容の変更を行ったファイル名を表示)

poin1:cnv

イベント監視の条件のポリシーオフライン設定コマンド(poin2)の実行

更新

成功
(実行したユーザ名を表示)

poin2:usr:ok

失敗
(実行したユーザ名を表示)

poin2:usr:ng


(移入のコピー元のファイル名を表示)

poin2:cp:in


(移入のコピー先のファイル名を表示)

poin2:cp:out


(移入処理で実行したコマンド名を表示)

poin2:cmd


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