Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX共通 -
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目次
索引

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第1章 コマンドリファレンス
1.2 コマンド
1.2.16 drmsdfn(定義コマンド)
1.2.16.1 サーバ用定義コマンド
1.2.16.1.1 バックアップ情報の定義
■機能説明
メンテナンス版数で適用する資源に対して、バックアップに関する情報を定義します。資源配付は、本情報をもとに、適用を開始する前に資源のバックアップを行います。何らかの原因により適用が失敗した場合は、資源配付が作成するバックア-ップを復元することによって適用実施前の状態に復元することができます。
復元する場合には、バックアップディレクトリ上に作成される“drms_rsc_backup”ディレクトリ配下の“drmsrst.sh”を実行してください。
■記述形式
drmsdfn |
-a bak -p 対象パス -b バックアップパス [-m all|only] |
■オプション
- -a bak:
- 本コマンドの機能を定義します。本オプションでは“bak”と指定します。
- -p 対象パス:
- 対象範囲を指定します。対象範囲はパス単位で指定できます。
- 複数のパスを指定する場合は、以下のとおり指定します。
-p "ディレクトリ名[,ディレクトリ名][,・・・]"
- -b バックアップパス:
- バックアップ先のパス名を、ドライブ名を含む絶対パスで指定します。
- -m all|only:
- バックアップの方法を指定します。本オプションでは、以下のとおり指定します。本オプションを省略した場合は、“all”が指定されたものとみなします。
- all:
- -pで指定した範囲について、すべての資源をバックアップします。
- only:
- -pで指定した範囲のうち、変更が入る部分だけをバックアップします。
■復帰値
- 0:成功
- 定義処理が正常に終了しました。
- 3:処理継続不可能な使用者エラー
- オプションの指定に誤りがあります。定義処理ができません。
- 二重定義です。定義処理ができません。
- 4:プログラム・エラー
- システムにエラーが発生しました。定義処理ができません。
■参照
表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)
■コマンド格納場所
Solaris OE
HP-UX
AIX
Linux |
/opt/systemwalker/bin |
■実行に必要な権限/実行環境
- システム管理者(スーパ・ユーザ)だけが実行できます。
- サーバ用コマンドです。
■注意事項
- ユーザ資源データの送信指示(drmssnd -a rsc)で送信した資源は、バックアップの対象とはなりません。
- バックアップ情報を二重に定義した場合、エラーメッセージが出力されます。すでに定義しているバックアップ情報を、削除コマンド(drmsdlt)で削除してから再定義してください。
- -bオプションで指定する“バックアップパス”のディレクトリは、資源配付が内部で使用するため、利用者がファイルやディレクトリを作成しないでください。
- バックアップ対象およびバックアップ先として、DRMS管理ファイルを指定しないでください。
■使用例
バックアップの対象を“/usr/oa”と“/usr/jinji”、バックアップ先を“/var/backup”バックアップ方法を“all”と指定します。
drmsdfn -a bak -p "/usr/oa, /usr/jinji" -b /var/backup -m all
■実行結果/出力形式
復帰値を参照してください。
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