Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX共通 - |
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メッセージの監視方法を設計するために必要となる以下の項目について説明します。
イベント監視では、システムで発生したメッセージを、“メッセージの処理のしくみ”に示すように、メッセージログおよび監視イベントログで管理します。各サーバごとに、メッセージの処理のながれを説明します。
自システムで発生したメッセージを、メッセージ送信先システムに送るとともに、メッセージログに格納します。このファイルは、メッセージ検索コマンドによって参照できます。また、“多階層の論理的通信構造”で示したような通信構造の場合は、中継システムとなる部門管理サーバ、業務サーバで中継する他システムのメッセージを格納することもできます。
部門管理サーバ、業務サーバから送られてきたメッセージおよび自システムで発生したメッセージは、メッセージログに格納されます。メッセージログに格納されたメッセージのうち、以下の二つの条件を満たすメッセージは、監視イベントとしてSystemwalkerコンソールの監視イベント一覧に表示され、同時に監視イベントログに格納されます。
Systemwalker Centric Managerでは、アプリケーションがテキスト形式のログファイルに出力したメッセージをイベントとして扱うことができます。下図にログファイルを監視するながれを示します。
メッセージ発生日時は、ログファイルからメッセージを読み込んだ日時となります。また、ログファイルの増分を監視する間隔は、[通信環境定義]の[ファイル監視間隔]の定義に従います。(デフォルトは30秒です。)
ログファイルを監視するためには、以下の項目を設定します。ログファイルを監視するための設定については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
監視ログファイル設定で[ラベル、エラー種別を付加する]のチェックを外した場合は、ラベル、エラー種別は設定しません。
ログファイルの増加分について、1行を1メッセージとして処理します。ただし、付加情報を含めた長さが2048バイト以上となる場合は、2047バイトを1メッセージとし残りは新しいメッセージとして処理します。
変換されたメッセージの構造を以下に示します。
システムで発生したメッセージについて、どのメッセージを監視しどのような処理を行うかを[イベント監視の条件定義]ウィンドウで定義します。
まず、監視するメッセージを特定する条件を設計します。メッセージを特定する条件には、次の項目があります。
監視するメッセージの定義については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
次に、発生したメッセージに対する処理方法を設計します。
発生したメッセージを上位システムに送信するか、または、メッセージログに格納するかを設計します。また、発生したメッセージに対して、以下の属性を設定することができます。
監視イベント種別
メッセージの種類を示す属性です。標準では、“システム”、“ネットワーク”などの種別が用意されていますが、運用方法に応じて追加できます。
重要度
メッセージの重要度を示す属性で、“最重要”、“重要”、“警告”および“一般”の4種類があります。メッセージのエラー種別に対応してあらかじめ設定される重要度を変更する場合に設定します。
“最重要”、“重要”および“警告”のメッセージが監視イベント一覧に表示されます。監視イベント一覧に表示する必要がなく、メッセージ検索時に参照できればよいメッセージには“一般”を設定します。
通報番号
メッセージを識別するための属性です。運用方法により一定の指針に基づいてメッセージに通報番号を設定しておき、この通報番号をキーとしてトラブルを特定したり分類して管理できます。
文字色/背景色
メッセージを[メッセージ一覧]ウィンドウに表示するときの文字色/背景色です。他のメッセージと区別して強調表示したい場合などに設定します。
発生したメッセージに対する処理方法としては、以下のアクションを実行することもできます。
アクションの定義については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
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